消えた同期たち。

カイロの学校に入学したのがいまから16年前の春。あれから16年経って、今この業界で生き残っている同期は16人の中、自分も含めてたった二人。

消えた人のほとんどが自分なんかよりも勉強が出来、やる気にあふれていた人ばかりだった。

そんな彼らが14年前にカイロの学校を卒業して、インターンを終えるとパタリと業界から消えた 。

うちらの業界の生存率の低さは海ガメの卵並みと言われている。インターンが終わると治療院に就職するか開業するか、またはたの資格を習得するかを迫られる。

まさにウミガメの赤ちゃんが卵から孵化して、さぁこれから大海原目指して砂浜を駆け抜ける時期に相当する。そしてウミガメの殆どが海鳥に食われて死んでしまうように、インターン終了後の時期が最も死亡率が高い。

確かに、うちらの業界は基本的にブラックを通り越してダークな業界。

給料が安く、激務はある意味伝統とすら言えること。修行と称したタダ働きが横行する業界でもある。

海ガメの赤ちゃんを食い散らかす海鳥のような院長に食い潰されて業界を去った人も中にはいるが、彼らの殆どは就職も開業もせずに業界から消えている。

つまり、敵前逃亡である。

学校を卒業し、その後にインターンで実務経験を積めば施術ができるようになると考えていたのかもしれないが、そんなドラゴンボールの修行みたいに都合よくいかない。

インターンを終え、気がつけば何もできない自分がいる。そもそも学校を卒業してインターンをやったところで、実戦では殆ど役に立たない。

所詮、学校で習うことは空手で言えば型の練習でインターンなんか約束組手か、せいぜい防具を着けて顔面なしで殴り合う組手みたいなもの。

それで実戦のどつき合いで勝てることはほとんどない。むしろ型や勝ち方にこだわることが災いし、勢いだけの無手勝流にボコられる。

学校で習った知識や技術をどう活かすかは、残念ながら実戦(臨床現場)の中でしか学べない。

センスのいい人は学校で習ったことをそのまま実戦で使えるように編集して活かすことができるが、凡人はそんな器用なことはできない。
精々、負けた時の判断材料にしかならず、そこから学ぶしかない。実際に戦い、負け戦からでしか学べないのだ。

しかし、インターンと同時に消えた同期のほとんどは、負けることを恐れて戦わないことを選んで業界から消えた。結局何も学ぶことなく、身につくこともなく辞めてしまった。
開業なりして失敗し、挫折して業界から消えたのであればまだ分かるが、そうではなく失敗することへの過剰な恐怖と異常に高いプライドのせいで傷つくことを恐れて、敵前逃亡に近い形で業界から消えてしまった。

何も最後まで諦めるなとは言わない。夢の損切りも大切だ。しかし、つまらないプライドを守るために逃げ出すとは、私よりも意識も能力も高い人達だけに実に勿体無いことだ。みんなプライドが高過ぎたんだ。

業界入りを目指してから16年、プライドもなくそれほど業界に対して興味もなかった自分が未だにこうして生き残っているのは、なんとも皮肉なことだ。

治療院が暇な午前中、ベッドにひっくり返りながらふと昔のことを思い出す。彼らは今何をしているのだろう?残った方が良かったのか?やめて正解だったのか今となっては分からない。

ただ、いま患者さんがこの業界に入りたいと言ってきたら、私は全力で止めるだろう。

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