骨盤の歪みが歩行に与える影響。

目次

歩行と骨盤の動き。

歩行時に生じる骨盤の運動は、骨盤を構成する仙骨と腸骨間の関節「仙腸関節」で生じるとても小さな運動ですが、実はこの運動が歩行のリズムと負担の軽減に大きく左右します。


図1

骨盤のズレや歪みは、骨盤の運動を制限することで歩行が劣悪になり、将来的に歩行時に最も負担が集中する股関節や膝関節を傷つけ、股関節痛や膝関節痛が生じます。

歩行時に生じる骨盤の3つの動き。

歩行時は重心移動により体が上下と左右方向に揺れが生じます。この歩行中に生じる揺れが大きくなると膝や股関節などに加わる衝撃や負担が大きくなります。

骨盤の動きはこの揺れを抑え、膝や股関節に加わる負担を抑える働きがあります。歩行中に骨盤は前後方向に生じる「前・後傾運動」と左右に傾く「側屈運動」と体をひねった時に生じる「回旋運動」、これら骨盤の3つの動が歩行中に生じる揺れが抑え、関節への負担を軽減させます。

これらの運動の主な機能は、歩行時に加わる負担や衝撃を分散・吸収させたり、体幹のブレを補正したり、重心の移動を円滑にし、姿勢を安定させたり、運動効率を良くする上で重要な働きをしています。

骨盤の歪みやズレが生じると、この仙腸関節で生じる骨盤の運動が制限されたり、動きが異常になります。

それにより、歩行のバランスが悪くなったり、負担を分散・吸収できずに特定の関節や骨に集中し関節を痛めたり、無駄な動きが増えて疲れやすくなります。

骨盤の動きの役割。

歩行時に「前傾・後傾運動。側屈運動。回旋運動」などの骨盤の運動がどのような機能を果たしているか?

また、このような運動が障害されることでどのような問題が生じるのか?を説明します。

骨盤の前・後傾運動

骨盤の前・後傾運動は歩行時に生じる重心の上下運動を抑え、重心が上下することで生じる衝撃や負担を分散・吸収する働きがあります。

歩行時は歩行周期に応じて重心の位置が上下します。

この上下運動は歩行スピードが速くなるほど振幅の幅が大きくなります。

当然それに応じて股関節や膝関節に加わる負担も大きくなります。

骨盤の前・後傾はこのスピードに応じて生じる重心の高低差を最小限に抑え、股関節や膝関節に加わる負担を抑える働きがあります。

骨盤の前・後傾運動が制限されると

この運動が制限されると、重心の上下運動を抑えることができずに上半身が上下し、それにより上から加わる負担と地面から加わる衝撃が増加します。

重心の上下運動によって生じた負担や衝撃は主に股関節や膝関節に集中し、股関節痛や膝関節痛の原因になります。

骨盤の側屈運動

歩行で片足立ちになる期間は体のバランスが最も悪くなります。)この時にバランスを保ち安定した姿勢を維持するために、骨盤の側屈運動が生じます。

この運動によって重心を適切な位置に移動せ、バランスが保たれます。

また、腰椎の撓みと骨盤の側屈運動が共同で働くことで体の免震装置として機能し、歩行時に生じる衝撃や揺れを吸収分散させる働きがあります。

その他、前・後傾運動と共同して働いて、重心の上下運動を最小限に抑え、股関節や膝に加わる負担を最小限に抑えます。

骨盤の側屈運動が制限されると。

骨盤の側屈運動が制限されると、重心の移動がうまくできなくなるためにバランスが悪くなり、歩行が不安定になります。

また、地面から加わる衝撃や揺れを吸収・分散させることができないため、膝や股関節などへの負担が増え、将来的に股関節痛や膝関節痛の原因になります。

骨盤の回旋運動

歩行は片足立ちになるたびに重心はそちらへと移動し、その度に体は右左へと移動します。右足が片足立ちになれば重心は右に移動し、体も右へと揺れます。

しかし、重心移動の際に生じる横揺れがあまりにも大きくなると、バランスは失われ股関節や膝関節への負担が増え、運動効率が悪くなります。

この横揺れを最小限に抑えるのが骨盤の回旋運動です。

歩行時に足の交互運動によって骨盤は回旋します。例えば右足が前で左足が後ろであれば、骨盤は反時計回りに回旋し右の腸骨が前に左の腸骨が後ろに位置します。

これに対し、上半身は手を振ることによって逆方向に回旋します。

例えば、右足が前の場合であれば骨盤は反時計回りに回旋します。一方、上半身は左手が前に振られ右手は後ろ振られることで、時計回りに回旋します。

骨盤と上半身(背骨)の間で逆向きの回旋運動(ねじれ運動)が生じることにより、片足立ちの時に生じる体の横揺れが最小限に抑えられ、バランスが安定します。

骨盤の回旋運動が制限されると

この回旋運動の角度は歩幅に依存するために歩幅が狭くなると回旋角度も狭くなり回旋運動(ねじれ運動)も弱くなります。

結果的に左右の横揺れが大きくなり、バランスは悪くなって膝や股関節にかかる負担は増えます。

骨盤のズレや歪みは歩行によって悪化する。

骨盤の運動は動きこそ僅かですが、歩行の安定と負担の軽減などに大きく貢献します。

しかし、骨盤のズレや歪みによって骨盤の運動が制限されると歩行が異常になり、負担や衝撃が分散できなくなることで関節や骨への負担が増えます。

そして、ズレや歪みによる異常歩行を繰り返すことで骨盤のズレや歪みはより強調されて、歩行はより劣化します。

「ズレと歪み→異常歩行→ズレや歪みが強調→より劣化した歩行」

このような負のスパイラルを繰り返すことで最終的に股関節痛や膝関節痛となり、さらに悪化させると変形性股関節症や膝関節症へと発展します。

骨盤の歪みの恐ろしさ。

骨盤のズレや歪みの恐ろしさは単に太ったり、太って見えたりするだけではありません。

歩行という何気ない日常の動作によって、長い年月かけて知らぬ間に股関節や膝が壊される恐ろしいものです。

杖をついて病院通いの老後にならないように今のうちに当院でケアしておきましょう。

そして正しい歩き方を身につけましょう。

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