たった1日の夏休み。

目次

貧乏暇なし!

当院は今年も夏休みがありません。そこで治療院の定休日を利用して、近場だけど今まで行けずにいた大磯、小田原。それからついでに湯河原と熱海に行って来ました。

大磯へは18年前に大磯に行った時、駅前にあった喫茶店で食べた「豆かん」の味が忘れられず、前々から行こう行こうと思いつつも、なかなか行けずにいたので、今もあるのかどうかわかりませんが、18年ぶりに大磯に寄りました。

小田原へは小田原所縁の小説家「川崎長太郎」が執筆活動をしていた物置小屋や、毎日のように通っていた食堂、私小説の舞台となった旧「抹香町」など川崎長太郎の聖地巡礼です。

大磯でガッカリあんみつ。

大磯へは車で通りはしますが、駅に降りるのは18年ぶり。駅前は新しい店がちらほら出来ていましたが全体的に18年前と変わりなかった。

お目当の喫茶店は駅から降りてすぐのところにあり、場所は覚えているが店の名前は覚えていない。

駅を降りて左に曲がると、そこには「レストラン風月」という店があった。

店の名前が確か風月だったのは確かだが「レストラン」が着いていたがかなり記憶が怪しい。

レストランと書いてあるが、あの東京上野にある風月堂と関係がある大磯の「風月」なのだろう。

店のガラス窓には其処彼処に手書きのおすすめメニューが貼ってある。そのメニューからは、どう見てもこだわりのようなものが感じられず、天王町の昭和レトロな喫茶店「スリーティー」を彷彿させるチープさが漂う。

ガラス窓に貼られたメニューに全部目を通したが、「豆かん」の文字はない。

とにかく店に入ると、最初に目についたのが明らかに以前はなかったと思われるテレビが設置されていた。

テーブルにつき、目の前に置かれたメニュー帳で「豆かん」の文字を探しても見当たらない。

その代わりに「風月堂特製クリームあんみつ」があったから「豆かん」は諦め、「あんみつ」とコーヒーのセットを頼んだ。

なんとなく嫌な予感がしていたが、特製とつくからには上野風月堂のあんみつレベルのものを期待して待っていた。

しばらくすると目の前にそのあんみつが置かれた。

その「あんみつ」は、具が出来合いアンコと市販のアイスと寒天だけでノーフルーツのお寒い「クリームあんみつ」が出てきた。

全部平らげたが、内容・量とも凡庸でなにが特製なのかわからなかった。

どうも代替わりしたのかもしれない。

そのまま電車に乗り込み小田原へ向かった。

小田原で川崎長太郎の聖地巡礼。

川崎長太郎について詳しい資料が欲しかったので「小田原文学館」に寄ったが、別に寄らなくても良かった。

でもまぁ、せっかくだから文学館の他に敷地内に併設された北原白秋の童謡館や、移築された尾崎一雄の書斎も見て回った。

北原白秋の童謡館はなかなか趣のある日本家屋だったが、中は撮影禁止。仕方ないから庭園だけ納めた。

庭園は一日ぼんやり過ごすには良いところだった。

文学館に寄った後は、腹が減ったから川崎長太郎が足繁く通った食堂「だるま料理本店」で腹ごしらえ。

「だるま屋」は数年前に火事で焼失する前の横須賀の料亭「小松」のような木造の見事な料亭。

小田原駅から歩いて5分ほど、川崎長太郎が寝起きし、執筆を続けていた物置小屋からも歩いて5分ほどのところにある。

長太郎さんも腹が減ると散歩も兼ねてここまで出向き、「量が多くて滋養もある」と海鮮丼を頬張り、気に入りの若い仲居にちょっかいを出していたのだろう。

私も長太郎さんと同じく海鮮丼を頼んだ。残念ながら中居さんはみなさんお年を召していた。

海鮮丼はエビ、アワビ、ウニ、マグロ、ハマチ、海の幸が惜しげもなくドーンとどんぶりメシの上にてんこ盛り。

基本的に生魚は醤油をかけないと食べられないのだが、ここのは素材がいいのか醤油をかけずに食べられた。

後で調べたら長太郎さんの好物は海鮮丼ではなくチラシ丼だった。

まぁ、美味かったし十分腹も膨れて満足だ。

腹が膨れた後は長太郎さんが執筆活動をしていた「物置小屋」跡地に寄った。

漁師が網やら道具を保管する物置小屋で長太郎さんは寝起きしたり小説を執筆していた。

今は小屋は取り壊されて石碑が建ち、目の前を西湘バイパスが通っている。西湘バイパスの高架下を潜ると、波に洗われた丸石がゴロゴロ転がる浜辺と不気味にうねる海が広がる。

そんな海を前に、風が吹けば飛ばされて、波が来れば流されそうな粗末な物置小屋に長太郎さんは24年も寝起きして、代表作の「抹香町」他、数多くの私小説を執筆していた。

気味悪い波を見ていると丘にいるのに船酔いしそうになるから早々に退散した。

小屋から5分ほど歩いたところに小説の舞台となった「抹香町」がある。

現在「抹香町」という地名はなく「浜町」となっている。ここはもともと確か私娼窟の青線街だったと思う。

今はただの海に面した住宅街だが、よくよく見ると私娼窟だった頃の面影が部屋の隅に溜まった埃のように見え隠れする。

穴守稲荷に刻まれた名前や店名が、かつてここを仕切っていた人が誰かを物語り、整然と並ぶ今時の住宅の中に不自然に建つカフェー街特有の建物が、かつてこの町がどんな町だったかを物語る。

今では静かな住宅街も、昔は白粉臭い女が通りに立ち、性欲に駆られ目をぎらつかせた初老の長太郎さんが、自己嫌悪になりながら女を物色していたのだ。

町名を変え地図から消えた横須賀のカフェー街「柏木田」や「安浦」のように、ここも名を変え地図から消えた。

今更、縁もゆかりもない奴に当時の歴史をほじくり返されたくないだろうし、自分も別にこれといって興味もないから写真も動画も撮らなかった。

無駄骨の湯河原。

一通り、回って小田原駅に着くと、今度は「豆かん」のリベンジとばかりに、水出しアイスコーヒーで作ったコーヒーゼリーが食べられる喫茶店「ユリトロ」を目指す。

最後に寄ったのが7年前の今頃だ。

ユリトロへ行くぞーとばかりに小田原から電車に乗って湯河原に向かった。湯河原に着いて駅を降りると、全く見覚えがない風景が眼前に広がる。

一通り歩いて見たがやっぱり記憶にない。どうも違うとブラブラしてると「ユリトロ」は箱根湯本駅だったことに気づいた。

もう小田原に戻って登山鉄道に乗って箱根湯本まで行く気力は失せていた。

どうしようかと思ったが、確かお隣の熱海で店の名は忘れたが、美味いコーヒーゼリーが食べられる喫茶店があったことを思い出し、隣の熱海に行った。

取敢えず寄ってみた熱海。

熱海駅前の商店街の入り口に、それらしい喫茶店のディスプレーがある。

ガラスケースの中のメニューを見るとコーヒーゼリーがあり、しかも特性と書かれている。今度の「特性」は期待できそうだ。

早速二階にある店に入り窓辺の席に座り、コーヒゼリーを注文。

席からは駅前のロータリーや商店街の入り口が一望でき、景色を見ながらコーヒーゼリーが来るのを待っていた。

出て来たコーヒゼリーは水出しアイスコーヒーで作っているのかどうかは分からないが、しっかり苦味が効いて、10年前にうまいと思ったコーヒーゼリーのような気もするが、あまり自信がない。

しかし、どこぞの「特性あんみつ」よりは安かったし美味かった。

その後は、熱海の町をぶらぶら歩いた。

横須賀生まれのせいか海が前に広がり、背後に山があり、坂に沿って建物が並んでいる風景に出会うと親近感を抱く。

商店街と坂を降り、ビーチ沿いを歩くと、10年前に訪れた時よりも観光客が多く見られ、前まであった廃ホテルはずいぶん取り壊されていた。

徐々に開発が進み、活気を取り戻しつつあるのだろう。

ビーチを過ぎると坂を登ってトンネルを通り熱海駅から家路に着いた。

電車に乗り込んで席に着いた途端、日本最後の「秘宝館」※が熱海にあることを思い出した。しかし電車は発車した後で、振り返ると秘宝館のある後楽園や熱海城は夕日を背に遠のいて行った。

秘宝館には当院が開業3周年になる来年行くことにし、3周年記念にお世話になった方々に配る粗品を秘宝館の売店で大量購入しようと思う。

3周年の記念イベントをぜひ、ご期待ください。

とにかく来年まで潰さないように頑張ります。でも3周年と同時に潰れるかもしれません・・・。

今日1日の模様を短い動画にまとめたので、良かったら見てください。

※秘宝館は年齢制限があるのでリンクは貼りません。なので見たい人は「熱海 秘宝館」で検索して自分の目でお確かめください。

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