『直立二足歩行の人類史――人間を生き残らせた出来損ないの足』

『直立二足歩行の人類史』は古人類学者兼足と足首の専門家、ジェレミー・デシルヴァが人類の直立二足歩行の起源を詳細に探求しています。彼は「樹上仮説」を提唱し、人類が樹上生活から二足歩行を獲得し、サバンナでさらにそれを発展させたと説明します。彼の鋭い洞察による歩行パターンと下肢の構造の分析は、進化に興味がある読者やカイロプラクティック臨床に役立つ具体的な知見を提供します。この本はその価格以上の価値がお勧めの一冊です。

読書録:人体 失敗の進化史

 問題の本質は問題の中ではなく、歴史という文脈の中に潜んでいる事が多いように、身体の問題である腰痛や肩こりの原因も医学ではなく進化という人体の歴史の中に潜んでいる事が多い。  本書は脊椎動物の体の原型(オリジン)と言える […]

読書録:「心臓を貫かれて」

著者:マイケル・ギルモア 訳者:村上春樹 この物語は暴力と恐怖に支配された著者マ イケルギルモアの家族を綴ったノンフィクシ ョン。家族は、支配的な父フランクとヒステ リー気質の母ベッシー、そして上からフラン クJr.、ゲ […]

読書:東京のヤミ市

不思議なもので、かつて「ヤミ市」だった場所にはいくら時間が経っても拭いきれない泥臭さと胡散臭さが漂う。私は天邪鬼のせいか世の中のスマート化とクール化に逆行するように、そうした街に何故か惹かれる。

読書「次の東京オリンピックが来てしまう前に」

音楽家であり文筆家の菊地成孔が 2度目の東京五輪に浮かれ、騒ぎ、踊らされ、そしてコケた2017年から2020年までを綴ったエッセイ集「東京オリンピックが来てしまう前に」を読んだ感想。

読書録:「荒涼天使たち」

今回紹介する本は「路上」を書いたジャックケルアックの「荒涼天使たち」。 この本は著者自身が巡った放浪の旅と、彼を取り巻くビートニク作家達が各地で繰り広げるどんちゃん騒ぎを書き綴った自伝的小説。 あらすじは、ジャックケルア […]

漫画の紹介:「いもほり」

4ヶ月ぶりの投稿。今回紹介するのは本ではなく漫画。今から25年以上前にサブカル系月刊漫画雑誌「ガロ」で連載されていた作者「友沢みみよ」のシュールな漫画「いもほり」です。このカルト漫画の魅力と25年前に「いもほり」を私に勧めてくれた「Nさん」の思い出も交えて紹介します。

最近読んだ本について。

人類の進化について書かれた本。 最近は人間の進化に関する本を中心に読んでいます。 私が主に扱う腰痛・肩こりと言った人間特有の症状を人間の体にとって歴史とも言える「進化」から読み解こうと思い、7月から進化に関する本を何冊か […]

読書録: ヒトのなかの魚、魚のなかのヒト

人と魚の進化の歴史。 本書は、タイトルからも分かる通り、人と魚の中にあるそれぞれの共通点を探っていく、進化に関する本です。 筆者のニール・シュービンは化石の調査や様々な種との比較解剖、系統発生や遺伝子解析や操作など、マク […]

読書録:「ヨコハマメリー」

白ずくめの老娼メリーさん。 60年代から90年の中頃まで、「メリー」さんと呼ばれていた老娼婦がヨコハマにいた。 メリーさんは、皺くちゃの顔を花魁のように白く塗り、フリルのついた白いドレスを着て、公爵夫人気取りで夜の街に立 […]