目次
恥骨の痛みは女性に多く、中でも妊婦さんや産後の方に多くみられます。
症状は歩いた時やしゃがんだ時に恥骨や鼠径(ソケイ)部付近に痛みが走り、さらに恥骨結合に炎症が生じる「恥骨炎」になると痛くて歩けなくなる厄介な症状です。
このような恥骨の痛みは妊娠や出産に伴う「骨盤の歪み」や「恥骨のズレ」が原因で生じます。しかし原因である骨盤の歪みや恥骨のズレは、実は妊娠出産よりも遥か前、普段の「立ち姿勢」や「座り姿勢」によってすでに生じています。
つまり普段の「立ち姿勢」や「座り姿勢」によって骨盤の歪みや恥骨のズレが生じ、妊娠出産でより悪化させた結果、恥骨に痛みが生じます。
その代表的なものが片足に体重をかけて立つ「立ち姿勢」と足を組んで座る「座り姿勢」です。
このような姿勢を長期にわたり続けることによって骨盤が歪み、恥骨がズレ、結果的に恥骨に痛みが生じます。
片足に体重をかけて立つと、体重をかけている側の骨盤から太ももにつく「大腿四頭筋」(図1)や恥骨から内股につく「内転筋群」(図1)と言った大きな下肢の筋肉が強く張ります。
図1
体重をかけている側の大腿四頭筋が緊張すると骨盤は前に傾き(図2)、同時に同側の骨盤が前に移動して捩れます。
図2
さらに内転筋が緊張すると、恥骨を下へと引っ張り、恥骨がズレます。さらに恥骨が引っ張られることによって同側の骨盤が高く反対側が低くなるため、左右の骨盤に高低差が生じます。
このように片足に体重をかけて立つことによって、大腿四頭筋や内転筋群が緊張し、骨盤や恥骨が引っ張られて骨盤の歪みや恥骨のズレが生じます。その状態が長期化することにより、「恥骨の痛み」が生じます。
足を組んで座った場合は下側の足の坐骨が主に座面と接触します。そのために体重が下側の坐骨に集中し、図5のように坐骨が開きます。
さらに、上に組んだ側の骨盤は足を上に組むことで骨盤に捩れが加わり図3の時と同じように骨盤が捩れ、同時に上に組んだ側の恥骨が上に移動することで恥骨が上にズレます。
このように足を組むことで坐骨が開いて骨盤が捻れ、さらに恥骨のズレます。その状態が長引くことで骨盤の歪みや恥骨のズレはさらひどくなり、結果的に痛みを発します。
恥骨の痛みの原因である「骨盤の歪み」や「恥骨のズレ」は、片足に体重をかけて立ったり、足を組んで座るといった日頃の悪い姿勢や生活習慣によってが生じます。従って、恥骨の痛みを治すためにすべきことは、まず上記のような悪姿勢や生活習慣を改めることです。
恥骨の痛みを自力で改善させるには、上記であげた立ち姿勢や座り姿勢を今すぐやめ、歪んだ骨盤を治すための体操をやりましょう。
立ち仕事に従事する人は、片足に体重をかけて寄りかかるようにして立つのをやめ、どうしても疲れた場合は両方の足へ交互に体重をかけるのではなく、歩き回ったりしゃがむようにしましょう。
座り仕事の人は、長時間座っているとどうしても足を組みたくなるとは思いますが、足を組みたくなったら両方交互に足を組むのではなく、立ち上がって歩き回ってください。
そして、立ち仕事にも座り仕事にも言えることですが、仕事が終わったら下の図のようなストレッチボードでパンパンに張った脹脛(フクラハギ)をストレッチしてください。この程度のストレッチボードならハンズやアマゾンで2000円前後で手に入ります。恥骨の痛みだけでなく腰痛や膝関節痛の予防にもなり、駅前のマッサージよりも安く効果があります。
恥骨の痛みの原因である歪んだ骨盤を治す効果がある体操を紹介します。この体操はお尻を突き出しながら膝を曲げることで骨盤を支える中殿筋 の収縮を促し、筋肉による圧迫効果で骨盤の歪みを治します。
この体操は恥骨の痛みのみならず、産後の腰痛に効果があり対処法にも予防法にもなる体操です。詳しいやり方は以下のページで紹介していますので、ぜひしっかり覚えて実践してください。
体操はこちら→産後の腰痛に効果がある。「骨盤スクワット」
長年蓄積された悪い癖や体の歪みを自力で解決するにはどうしても時間がかかりますし限界があります。その場合、悪い立ち姿勢や座り姿勢で骨盤や股関節や膝関節や背骨などに生じた全身の歪みを「ふじたカイロプラクティック」の施術で一度リセットことをお勧めします。歪みを全身のゆがみを解消することで、短期間で症状が改善されるでしょう。
恥骨の痛みでお悩みの方はぜひ当院へお越しください。
ふじたカイロプラクティックは2016年6月開業の整体院。
院長は臨床経験15年。延5万人以上の実績!
マッサージや整骨院、病院では治りにくい腰痛や坐骨神経痛の他
股関節痛や膝関節痛など、辛い症状でお悩みの方は是非お問い合わせください。
ご予約は、お電話の他、FacebookやLinedでも受け付けています。
FacebookやLineから予約いただいた場合はお得な割引もございます。
ご予約の際はぜひご利用ください。
予約についてはこちら→予約について