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LINE@やFacebookに寄せられた症状に関する質問に対する当院の回答。
今回いただいた質問は「踏み込んだ時に生じる膝の痛み」についてです。
1ヶ月ほど前から右足で踏み込んだり、階段を登ったりすると右膝の皿の奥の方が痛みだす。
足を強く踏み込んだり、階段の登りや片足立ちなどでいつも痛み、同時に力が入りづらい。 走り出す瞬間は痛むが、走り出すと痛みはない。歩いている時も時々痛む。
階段の下りでは痛みはない。 整形外科を受診し、レントゲン撮影などしましたが、特に異常がないと言われる。
痛みはこれといったきっかけもなく突然発症し、膝の痛みと脱力感以外に症状はない。
このような右膝の痛みですが、何が原因でどうしたらいいか?もしわかるのでしたらアドバイス願います。
スポーツ歴:小中高とサッカー。 受傷歴:右足関節をよく捻挫したが、骨折などはない。 以上です。
SNS上のやりとりから得られる情報と、今までの経験に基づく推測ででお答えいたします。
当院の回答:右膝ではなくむしろ硬くなった右足首が原因。
ラインで何度かやり取りしている中で、この方がサッカーを小中高とやっていて、その時よく右足首を捻挫していたことがわかりました。
捻挫をするたびにロクな処置もせずに放っておいたそうです。また、足首が硬く、よく足がつるとも書いてありました。 足首が硬くなると膝に問題が生じることが多々あります。
膝関節は図1のように股関節と足関節に挟まれています。(図1)
これらはどれも自由に動かすことができる関節です。
この自由な動きが上から加わる体重や下から加わる地面からの衝撃などを逃し、膝への負担を軽減させています。 しかし、足首が硬くなると関節の動きが制限され、体重や地面からの衝撃を逃がすことができなくなり、負担は平面状の関節である膝を直撃します。
また、足首が硬くなると、地面に足をベタに接地させるのが難しくなります。
足がしっかり接地できなければ当然、踏ん張りも効きませんし、バランスも不安定になります。 バランスを保つために膝周りの筋肉が緊張し、膝関節を固定します。
結果、膝関節周囲の筋肉が慢性的に緊張し、臨界点に達したときに痛みが生じたのだと思います。
この場合、大元の原因は右膝ではなく硬くなった足関節が原因です。
捻挫を繰り返していると、脹脛の筋肉(図2)が硬くなり、その結果、足関節が硬くなります。
硬くなった足首の対処法は脹脛の筋肉を緩めることです。
一番いい方法は反動をつけずに持続的に、均等にストレッチングできる下の図3のストレッチボードを使うといいでしょう。
ストレッチボードはハンズやアマゾンで数千円で売っていると思いますので、これを買って、その上に立ってください。
立つ時は、お尻を突き出さないようにまっすぐ立ち、2−3分そのまま立ち続けてください。
ストレッチボードがないのであれば、いらない辞書や雑誌を積み重ねてその上につま先を乗せてまっすぐ立ってください。 ちゃんとやればストレッチボードでやるのと同じ効果が得られるでしょう。
これで脹脛を緩めると足首が柔らかくなり、膝に加わる負担を逃し、膝への負担が減るでしょう。
さらに踏み込んだときに足がベタに着くことで膝から下が安定し、膝周りの筋肉の負担も減るでしょう。 これを続けたところで悪化することはないと思うので一度試してみてください。
その後 上記の回答を送信してから2日後に返信を頂きました。 そこには「踏み込んだ時の右膝の痛みがほとんどなくなりました。
ありがとうございました。」と書いてありました。 こちらがあれこれ質問すると、そのままスルーしてトボける人が多いのですが、この方は、こちらの質問に面倒臭がらずに真摯に答えてくれました。
おかげで何とか原因を特定できましたし、何とか結果が出せ他のだと思います。
当院としては患者さんでなくともこのような人の力になりたいと思います。
当院では患者さんであろうがなかろうが関係なく、症状に関する相談を受け付けております。
施術の合間に答えているので、すぐに回答できるとは限りませんが、質問のある方は以下のページのコメント欄、またはLine@やfacebookなどのSNSでメッセージを送ってください。
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ふじたカイロプラクティックは2016年6月開業の整体院。