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腰痛と骨盤
腰痛になって整体とかに行くと「骨盤が歪んでいる」とよく言われると思いますが、皆様この「骨盤の歪み」ってどういうことかお分かりでしょうか?
皆様は恐らく整体師やカイロプラクターから大した説明もなく言われるがまま、何となく分かった気になっているだけだと思います。
そんな皆様のために「骨盤が歪む」とはどういうことなのかを専門用語をなるべく含めず簡単に説明いたします。
「歪んだ骨盤」という異常な状態を説明する前に、まずは正常な状態から説明したいと思います。
正常な骨盤
骨盤には仙骨と腸骨からなる仙腸関節間という関節があります。
通常、立位や座位などで上から骨盤に体重が加わると、(図1)のように仙骨は前方に傾き、腸骨は後ろに傾きます。
このように仙骨と腸骨が互いに近づく方向へ傾くことで仙腸関節が締まり、関節面がピッタリと適合します。
仙腸関節が締まっている状態で骨盤に体重が加わると体重などの負荷は 仙腸関節を介して股関節へと伝わり、下肢へと分散されます。また関節が締まることで腸骨と仙骨が安定するため、これらの骨につくお尻の筋肉(大臀筋や中殿筋 )や大腿後面の筋肉(ハムストリング筋)は力を発揮することができます。
結果的に、体重などの負荷はうまく分散され、筋肉は力を発揮できるようになります。
このように正常な骨盤は上から力が加わったときに仙腸関節が締まる方向に動くので骨盤が安定します。
歪んだ骨盤
歪んだ骨盤に上から力が加わると正常な骨盤(図1)とは逆に(図2)のように仙骨は後方へ腸骨は前方へ傾きます。
このように仙骨と腸骨が離れる方向に傾くことで、仙腸関節が不安定になり関節面は緩みます。
仙腸関節が緩んでいる状態で骨盤に体重が加わると、うまく体重を分散できずに仙腸関節を境に負荷が集中してお尻などに痛みが生じます。
また仙腸関節が緩むと腸骨と仙骨が不安定になるため、これらの骨につく筋肉は力を発揮できず筋肉に対して余計な負担が増えます。
このように「歪んだ骨盤」は上から力が加わったときに仙腸関節が緩む方向に動いて不安定になり、骨盤が歪みます。
その結果、仙腸関節に負荷が集中して、さらに腰やお尻周りの筋肉に対する負担が増えて腰痛やお尻の痛みを引き起こします。
骨盤が緩む原因。
「骨盤が歪む」原因は妊娠、出産、尻もち外傷など色々ありますが、根本的な原因は単純に姿勢が悪いからです。
例によって正しい姿勢から説明しますが、皆さんは正しい姿勢というと単に「背筋が伸びた姿勢」だとお思いではありませんか?
それも間違いではありませんが、実は背筋を伸ばすことよりも重要なのが「重心の位置」です。
正しい姿勢の重心は(図3)のようにちょうど骨盤の中央、大腿骨頭のやや後方を貫きます。
重心が図3の位置にあると、体重などの負荷が骨盤や背骨や大腿骨などの骨の上を通り、同時に仙腸関節が締まることで体を骨で支えることができます。
その結果、筋肉への負担が少なく済みます。
しかし姿勢が悪くなり、重心が大きく前後に逸脱すると、負荷は骨ではなく筋肉に加わるため筋肉への負担は増えますし、さらに仙腸関節が緩むので骨盤は歪みます。
特にデスクワークの人に多い骨盤が歪む悪い姿勢は以下の3つです。
- 「 猫背」
- 「出っ尻」
- 「ヘタレ座わり」(図4)
「猫背」は背中が曲がることで重心は大きく前に移動します。
「出っ尻」は、お尻を後ろに突き出す格好になる事で重心が後ろに移動します。
「ヘタレ座り」は腰が曲がり骨盤が歪みます。
このような姿勢をしている人は間違いなく骨盤が歪んでいるので重心に気をつけて座るようにしましょう。
骨盤が歪まないようにするために気をつけることや予防法に関する内容はまた今度ご紹介いたします。
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