ブログ

チンパン化する二足歩行。

目次

直立二足歩行に最適化された頭蓋骨。

人間が直立二足歩行故にチンパンジーと大きく異なる構造がある。その一つが頭蓋骨に開いた脊髄を通すための穴である大後頭孔の位置である。

人間の場合は頭蓋の底に大後頭孔が開き、脊髄は脳に対して垂直方向に位置している。一方、チンパンジーなどの四足動物は頭蓋骨の後部に大後頭孔があり、脊髄は脳に対して水平方向に位置する。

穴の位置の違いは歩行に大きく影響し、チンパンジーが二足歩行をする場合は頭が前に突き出るため、それだけ重心を後ろに移動させなければ立位を保つことができない。そのため立位を保つために必要な筋肉の負担が人間よりも遥かに増える。それに加え、チンパンジーは膝や腰も曲がり、立位になると屈曲トルクが常にかかる。当然、屈曲トルクに対抗して立位を維持するためには相当な伸展トルクが必要になり、それだけ筋肉への負担も増える。

つまり人間は二足歩行によって大後頭孔がそれに適した位置に変わった。二足歩行の後に発達したのが脳である。

人間のチンパンジー化

人間の大後頭孔は頭蓋骨の底にあるが、チンパンジーのように頭を前に突き出して歩くと、チンパンジーと同様に筋力の負担が増え、疲れやすくなり、疲れると膝や腰が曲がって人間の骨格を持ったチンパンジーになる。そして腰痛や肩こり膝の痛みに悩まされ、疲労や痛みによって脳の機能が低下し、どんどん考えることが億劫になって、そのうち知能までチンパン化する。

チンパン化したらどうなるか?AIに聞いてみた。

 人間の大後頭孔の位置がチンパンジーと同じ位置になったらどうなるか?その状態で直立二足歩行を行った場合、負荷が増大する筋肉は何か?筋肉名と該当する関節及び骨格の名称をchatgtpに質問したら、ものの数十秒で以下のように答えてくれた。ました。

以下AIの回答。

もし人間の大後頭孔がチンパンジーと同じ位置にあった場合、歩行に以下のような影響が予想されます。

1. バランスと姿勢の変化: 大後頭孔がより後ろに位置すると、頭部の重心も後方にシフトすることになります。これにより、直立姿勢を維持するためにより多くの筋力が必要となり、バランスを保つための微調整が難しくなる可能性があります。

2. 歩行パターンの変化: 大後頭孔の位置が後方に移ることで、歩行の重心移動や推進力の発生に影響を与える可能性があります。歩行時の推進力が減少すると、効率的な歩行が制約され、エネルギー消費が増加する可能性があります。

3. 姿勢の変化による筋肉の利用: 大後頭孔の位置の変化により、姿勢維持に関与する筋群の利用が変化する可能性があります。特に頭部や首の筋肉が、バランスを維持するためにより多くの負荷を受ける可能性があります。

4. 心理的な影響: 大後頭孔の位置が変化することで、頭部の形状や外見が異なる可能性があります。この変化は、個人の心理的な影響や社会的な認識にも影響を与える可能性があります。

ただし、この予想は仮説的なものであり、実際の影響は複雑であり予測するのが困難です。人間の進化の過程で大後頭孔が前方に移動したことは、直立二足歩行に重要な役割を果たしたと考えられています。そのため、大後頭孔の位置が異なる場合の具体的な影響を詳しく理解するためには、綿密な研究と解析が必要です。

負荷が増大する可能性のある筋肉と関節、および骨格の名称は以下のとおりです。

1. 首筋群(頚椎筋肉群):

– 筋肉: 大頚筋(Sternocleidomastoid muscle)、僧帽筋(Trapezius muscle)

– 関節: 頸椎(Cervical vertebrae)

2. 上腕筋群:

– 筋肉: 肩甲挙筋(Levator scapulae muscle)、三角筋(Deltoid muscle)、肩峰下筋(Infraspinatus muscle)、肩甲上筋(Supraspinatus muscle)

– 関節: 肩関節(Shoulder joint)

3. 背筋群:

– 筋肉: 脊柱起立筋(Erector spinae muscles)

– 関節: 脊柱(Spine)

4. 大腿筋群:

– 筋肉: 大腰筋(Gluteus maximus muscle)、ハムストリングス(Hamstrings)

– 関節: 股関節(Hip joint)

これらの筋肉と関節は、バランスの維持や姿勢制御、推進力の発生など、直立二足歩行において重要な役割を果たします。仮定の下では、大後頭孔の位置が変化することにより、これらの筋肉がより負荷を受ける可能性があります。ただし、具体的な負荷の増加は個人の体の特徴や動作パターンによって異なるため、一般的な結論を導くのは難しいです。

以上

簡単なブログ記事程度であれば十分使える内容です。治療業界の友人先輩にも同じ質問をしても、たとえ時間をかけたとしてもこれだけの内容を回答できるひとは、せいぜい天王町のボスぐらいでしょう。

もし有料版にして、さらに体重や身長の他、細かく体の部位別に数値を設定すれば、筋肉や関節部位にかかるトルクの計算までやってくれるかもしれない。

たった数年で機械はここまで賢くなった。知恵比べで機械に負け、人間が誇れるものは直立二足歩行だけになるかもしれない。

最近はスマホのせいか、頭を前に突き出して歩くチンパン歩行の人間が増えているから、それも怪しくなってきた。

因みにアイキャッチの写真はAIに作ってもらいました。

藤田 和広

Recent Posts

神経学の基礎:手首の動きで変わる運動制御

手首の屈曲と伸展の運動制御 手…

6か月 ago

アポロで弔いのギムレット。

阪東橋駅から県道21号線に向か…

1年 ago

「うつ病」はクソだが役に立つ。

全くありがたくない「うつ病」 …

1年 ago

炎症とうつ病:新たな視点からの理解と治療への期待

うつ病は、全世界で数多くの人々…

1年 ago