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硬くなった筋肉をストレッチすることで柔らかくなると思っている人は多いと思います。
しかし、固い筋肉をいくらストレッチしても柔らかくなることはありません。
例えば体前屈のようなストレッチをやった場合。ストレッチをすると体は前に倒れるようになるでしょう。
しかしそれは硬かった筋肉が伸びたからではなく、もともと柔らかいところがストレッチによって伸ばされたことで、曲げられるようなったにすぎません。
肝心の固い筋肉はどうかというと、固いままです。
そのまま続けると柔らかく曲げやすいところばかり曲がり、固いところはそのままなので曲がるところと曲がらないところの差が生まれます。
さらに続けると、曲げやすいところの負担が増えて曲げづらくなり、最後は筋肉や関節を痛めギックリ腰や股関節痛などを発症します。
このように、ストレッチをしても固い筋肉が緩むどころか筋肉や関節を痛め、結果的に腰痛予防どころか腰痛を悪化させてしまいます。
今回は、ストレッチをしても固い筋肉が緩まない理由と、関節や筋肉を痛めるメカニズムを詳しく解説します。
ストレッチは硬くなった筋肉が緩むのではなく、その周囲に着く筋肉や関節が伸ばされて緩みます。
例えば、腰痛予防のストレッチとしてよく行われている体前屈の場合では、足を伸ばして体を前屈させた時に伸ばされる筋肉は硬く張った腰背部の筋肉ではなく、もともと柔らかく、よく曲がる背中やお尻の筋肉と骨盤の仙腸関節や股関節がストレッチで伸ばされて緩みます。
つまりストレッチで伸ばされるのは、伸びやすく曲げやすいところがより伸ばされるだけで、肝心な腰背部の筋肉はほとんど伸びもしなきゃ緩みもしません!
また、体前屈のストレッチをした時に腰背部の筋肉に心地よい痛みを感じると思いますが、あれも別に筋肉が伸ばされているのではなく、腰背部の筋肉を包んでいる膜(筋膜)が伸ばされた時に感じる「伸ばされている感」であって、筋肉そのものはほとんど伸びていません。
腰背部の筋肉が伸ばされるほどのストレッチをやれば、、肝心の筋肉が緩む前に関係ない筋肉や関節が無理矢理伸ばされて壊れます。
このようなストレッチを続けると、柔らかい筋肉が無理やり伸ばされて、背筋や臀筋周囲の関節や靭帯を痛めます。
特に脊椎の胸腰移行部や骨盤の仙腸関節がストレッチのせいで緩くなり、関節が不安定になります。
関節が不安定になると筋肉が緊張して関節を安定させようとするので、腰の周り全体が硬くなります。
すると柔らかかった関節や筋肉は軒並み硬くなり、今まで出来た前屈が急に出来なくなります。
これがギックリ腰の一歩手前の状態。腰からの最後通告です。
それにも拘らず、今まで出来たことが出来なくなったことへの焦りからか、いっそう念入りにストレッチに励むと関節をセッセと痛めつけ、ますます関節が緩く不安定になり、筋肉は関節を支えるためにますます硬くなります。
とうとう限界に達した時にクシャミのようなちょっとした動作で筋肉や関節が傷つき、ギックリ腰になります。
ストレッチで痛めた腰痛は基本的に関節は捻挫し、筋肉は挫傷している「外傷」なので治りが非常に悪いです。
こうやって、ストレッチで腰痛を悪化させます!
何度も言うように、硬くなった腰の筋肉をストレッチで緩める事は出来ませんし、ましてや素人の見様見真似のストレッチで緩める事は悪化させるだけなのでやめましょう。
もし、ストレッチをどうしてもやりたいのであれば、トレーナーやコーチなどの専門家 をつけることをお勧めします。
もし悪化させてしまったら、当院へ。
ふじたカイロプラクティックは2016年6月開業の整体院。
院長は臨床経験15年。延5万人以上の実績!
マッサージや整骨院、病院では治りにくい腰痛や坐骨神経痛の他
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