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最近、坐骨が開いて上が狭く下が広がった「台形の骨盤」をした女性が20代から30代前半を中心に増えている。
このような骨盤は、腰痛や生理痛を悪化させ、尿漏れや脱肛になることが多い。さらに妊娠中の恥骨の痛みや切迫早産など、妊娠出産のトラブルになる確率が高まる傾向がある。
そういえば今から15−20年ほど前だろうか、どこのテレビ番組か忘れたが、子供達の骨盤が台形になっていることを報道していた。そこで骨盤が台形になった原因を調べたところ、内股で足を左右に広げて座る「アヒル座り」が原因だった。外に出て遊はずに、家で座って遊ぶ子供が増えたことでアヒル座りの癖がつき、骨盤が台形になったということだった思う。
この当時子供だった世代が、大人になって腰痛や骨盤の歪みなどで当院で施術を受けているのだろう。
確かこの世代は生まれた時からTVゲームが家にある世代で子供の運動能力の低下が騒がれだした世代でもある。
6〜12歳に該当する学童期は骨盤や股関節が大人と同じレベルにまで発達する時期です。骨盤は立位や歩行による上から加わる重力と地面から加わる衝撃によって関節が安定し、骨や筋肉の強度が増すのだが、座位だと上からしか力が加わらないため仙腸関節が緩んで、坐骨が広がり台形の骨盤になる。
骨盤が台形になると股関節は内旋位(内股)になり、膝は曲げると外反する傾向があるため、そのまま座ると必然的にアヒル座りが楽になる。骨盤が台形になるとアヒル座りが楽になり、アヒル座りをするとさらに坐骨が広がって、骨盤が台形になる。
骨盤が台形になると子宮や卵巣が下に下がり、他の臓器に圧迫されるため生理痛が酷くなる。さらに骨盤の底を支える骨盤底筋群が弱まり、肛門を締める肛門挙筋や尿道括約筋なども筋力が弱まって、脱肛や尿漏れにもなる。
そういえば、5年ほど前、若い女性の尿漏れが多いとどこかの番組でやっていた。時期的に先のアヒル座りで骨盤が台形になった子供が成人したぐらいのタイミングだ。今年あたりはその子たちが妊娠出産の時期になるから「切迫早産は台形の骨盤が原因」とテレビで特集されるかもしれない。
この台形の骨盤に効果があるのが、股を開いてしゃがむ「うんこ座り」図1。
図1
股を開いて「うんこ座り」をすると仙腸関節が閉まり、台形気味だった骨盤も徐々に改善される。
アヒル座りの人がしゃがむと内股になり、内股だと骨盤の関節が安定しないし、膝への負担が増すから、しっかり股を開いて「うんこ座り」すると良い。
「うんこ座り」ができるようになったら、立ったり座ったりを何度か繰り返すといい。ただし、あまりやると膝を痛めるからムキになってやらないこと。
あまり人前ではできないから、孤独な体操になるけど試してもらいたい。
また、ベルトで締めるのも効果があるが、自前の筋力で安定できるようにしたほうがいい。
その他、マシンジムで股を開いてお尻の筋肉を鍛えるマシンがあるが、「うんこ座り」ができない人がいきなりやると恥骨を痛めたり、骨盤が余計に広がる可能性が高いから、「うんこ座り」ができないうちはお勧めできない。
ふじたカイロプラクティックは2016年6月開業の整体院。
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マッサージや整骨院、病院では治りにくい腰痛や坐骨神経痛の他
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