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症状の経緯
１０年前に立った状態で方向転換をした時に左膝を捻って痛みが出る。その後、左膝が腫れて水がたまる。その５年後に今度は右膝に水がたまる。
左膝は歩くと痛むが曲げてもそれほど痛まない。逆に右膝は曲げると痛み、しゃがむと痛くて立てなくなる。
付随する症状。
左股関節の付け根が足を前た時に痛む。
この方の姿勢は前傾で右に傾き、下半身は骨盤が右前方に捻れて、さらに右の股関節が内股気味に捻れています。
このように姿勢が傾いたり骨盤や股関節が捻れていると、歩行時に生じる骨盤の回旋運動や上下運動がが制限されます。
これらの骨盤の運動は膝への負担を軽減させる働きがあるので、そのため膝へ負担が増えて痛みが生じます。
施術は大元の原因である骨盤と右股関節の捻れや歪みを矯正して骨盤の運動を復活させ、膝にかかる負担を抑えます。
そして、直接の原因である傷ついた半月板を修復するために、半月板に対して圧迫を加えながら膝を曲げ伸ばしすることで関節面を鞣し、関節面と関節の運動を滑らかにします。
一回目の施術で歩いているときに生じる左膝の痛みは、殆ど無くなりました。階段の上がり下りでも痛みは無くなりましたが、違和感だけが残りました。
また、しゃがんだ状態から立ち上がる際に生じる右膝の痛みも改善されました。
２回目の施術で階段を駆け下りなければ殆ど痛みや違和感がない状態まで回復し、以後、定期的にメンテナスを行っています。
体に傾きがなく骨盤や股関節に捻れがないと、歩行中に生じる体の横揺れや縦揺れが少なく、そのため体重や地面から加わる衝撃などの負担が軽減されます。
このような横揺れや縦揺れを防いでいるのが歩行時に生じる「骨盤の回旋運動」と「骨盤の上下運動」です。
「骨盤の回旋運動」は骨盤が回旋することで歩行時に生じる体の左右の横揺れを抑え、体の軸がブレるのを防ぎ、歩幅に左右差が生じるのを抑えることができます。
一方、「骨盤の上下運動」は左右の骨盤の高さが上下することで歩行時に生じる体の上下運動を抑え、股関節や膝関節へ加わる衝撃や負担を減らします。
しかし、この方のように姿勢が右に傾いたり、骨盤や右股関節に捻れがあると、体の横揺れを抑える「骨盤の回旋運動」や縦揺れを抑える「骨盤の上下運動」が制限されて、歩行時に加わる負担が分散されずに膝や股関節に集中します。
その結果、膝の半月板を傷つけ痛みを発します。
この方の場合は姿勢が右に傾いているので、歩くと右に傾き、右の歩幅が広くなる傾向があります。歩幅が広くなると右足が浮いている時間が長くなり、逆に左足は地面に接している時間が長くなります。
そして長く浮いていた右足が地面に接するときは、長く左へシフトしていた重心が一気に右へ移ります。そのときに上半身の重量と落下の衝撃が右膝に加わります。この状態で長い間歩き続けることで右膝の半月板を痛めます。
ただ、この方の場合は右膝を軽く曲げることで膝関節に対して直接衝撃が加わわるのを回避していたので、半月板の損傷が抑えらました。その代わり膝の裏側の筋肉を痛めてしゃがんだ時に痛みが生じるようになりました。
一方左足は、地面に接している時間が長いので、それだけ片足で体を支える時間が長くなり、その間は体の重量が左足に集中します。
そしてこの方の左膝は右膝の時とは違い、膝が伸びきった状態で負荷が加わっています。そのため負荷が半月板に対して直に加わり、半月板を傷つけ痛みを発します。
結果、歩くと左膝が痛む様になりました。
傷ついた半月板を修復するために、半月板に対して圧迫を加えながら動かし関節の動きを滑らかにする「膝関節痛の対象法」を指導しました。
やり方はこちらのページに紹介しているのでこちらを参考にしてください。（ただしあくまでも自己責任で）→自分で治す！膝関節痛の対処法。
この方は来院される数日前まで膝に水が溜まっていたので、このページで紹介されている「急性期の対処法」を指導しました。
膝に水が溜まりやすい人は「急性期の対処法」をお試しください。
ただ、あまりにも痛みがひどい場合や熱感がある場合はやめてください。
ふじたカイロプラクティックは２０１６年６月開業の整体院。
院長は臨床経験１５年。延５万人以上の実績！
マッサージや整骨院、病院では治りにくい腰痛や坐骨神経痛の他
股関節痛や膝関節痛など、辛い症状でお悩みの方は是非お問い合わせください。
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