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抱っこをしていると手首が痛くなる。 手首をそらすと痛む。
赤ちゃんや幼い子を抱っこする機会が多い子育て中のママや、保育士の方に結構多いのが上記のような「手首の痛み」です。
抱っこするときは、子供の体重が関節を支える筋肉がとても少ない手首に負担が集中するので、手首の根元になる近位橈尺関節が壊れます。図1参照
図1
遠位橈尺関節は橈骨と尺骨からなる関節で、ここに負担が集中すると橈骨と尺骨との間に隙間が生じ、関節が緩んで不安定になります。
そしてこの遠位橈尺関節が緩むと、「手根管」と呼ばれる堅牢なアーチ構造を構成する手根骨がズレて、アーチの下側が広がるためアーチの天井部分が崩れます。図2参照
図2
アーチが崩れることで手根管の下を通る血管や神経が圧迫されて痺れが生じたり、腱が骨との間でこすれてたりする事で痛みが生じます。
手首の痛みは単に手首だけの問題ではありません。肩甲骨や肘関節のズレが手首の痛みに大きく影響します。
長時間抱っこをしていると、抱っこをしている方の腕がだんだん疲れて、すると図3の肩甲骨を支えている筋肉が疲れます。
図3
これらの筋肉は肩甲骨を支え、抱っこの姿勢を維持している筋肉です。
これらの筋肉が疲れると抱っこの姿勢を維持することができなくなり肩甲骨が下へズレます。 肩甲骨が下へズレると、肩甲骨が支えていた体重などの負担は、肘や手首に集中します。
肩甲骨がズレると肩甲骨が支えていた負担が肘関節にのしかかります。 そして肘関節に負担がかかると関節構造上最も緩い関節である近位橈尺関節が壊れます。図1参照。
近位橈尺関節は橈骨と尺骨からなる関節で、関節構造は図4のように尺骨に対して橈骨がバンド状の靭帯で括られているだけのとても緩い構造をしています。
図4
このように橈骨は緩く尺骨と関節しているだけなので、抱っこのような肘を曲げる状態を長時間維持していると、橈骨はズレて尺骨から離れてしまいます。
近位橈尺関節のズレはそのまま手根骨の土台である遠位橈尺関節に影響し、遠位でも橈骨がズレて関節が緩み、尺骨から離れます。
さらに肘関節がズレることで不安定になると、肘周りの筋肉が力を発揮しづらくなるので筋力がが低下し、手首への負担が増加します。
抱っこによる手首の痛みは、肩甲骨のズレやそれによる肘関節のズレなどの影響で手首への負担が増え、結果的に肘や肩のように関節を支える筋肉が殆どない手首に痛みが出現します。
手首の痛みを防ぐには直接の原因である遠位橈尺関節の緩みを防ぐだけでは不十分です。
遠位橈尺関節に影響する近位橈尺関節の緩みも同時に防がない限り、手首の痛みは何度でもぶり返します。 そこで、近位と遠位の橈尺関節を安定させる体操を紹介いたします。
手首の緩みの予防法は、手根アーチの土台である遠位橈尺関節を安定させ、潰れた手根アーチを修復させる効果があります。
詳しいやり方はこちらで紹介しておりますので是非お役立て下さい。→手首の痛みに効く!簡単な体操の紹介!
肘関節のズレを取り安定させる体操は、肘関節を構成する近位腕橈関節と腕尺関節を安定させる体操で、テニス肘にも有効な体操です。
こちらのページで詳しく説明していますので、是非お試し下さい。→自分で治す!テニス肘の簡単対処法。
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