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歩行は体の歪みや関節の歪みを解消する効果があるのと同時に、歩き方が悪いと歪みを助長させる効果があります。
だから、折角ズレた関節を矯正して歪みを取っても、歩き方が悪いと効果が長続きしません!
せっかく金払って矯正したのだから1秒でも長持ちさせたいものです。そのために最も効果があるのは、有名人やカリスマが教える体操やストレッチではありません!
最も凡庸なこと「正しい歩行」を身につけることです。
正しい歩行を身につけるために肝となるのが、「歩行周期」に適した「重心の移動」です。
歩行には片足立ちになったり、足が浮いていたり、両足が地面についたりと、それぞれ決まった周期があります。
これを「歩行周期」といい、大まかに分けると両足が地面に接している左右どちらかの足が地面に接している「立脚相」と左右どちらかの足が地面から浮いている「遊脚相」に分かれ、この周期の繰り返しが歩行です。
歩行周期のあいだ、殆どを片足で体を支え、同時に前進する歩行運動は、かなり不安定な運動です。
そのため、バランスを維持するには歩行周期に応じて重心を移動させる「重心の制御」が重要になります。
歩行周期に応じて体重心を前後移動や垂直移動や側方移動させる事で不安定な状態でもバランスを保つことができます。
また、重心を移動させる際に生じる位置の変化を運動エネルギーに利用し、歩行に必要な筋力のエネルギーコストを抑えています。
歩行中に片足立ち時期は重心が最も高くなり、両足が地面に接している時は重心が最も低くなります。この重心の上下移動によって位置の高低差が生じます。この位置の高低差を利用して前方移動への推進力に利用しています。
また歩行中に片足立ちになると、重心は立っている側へと右へ左へと移動し、左右に揺れる振り子運動が生じます。そして重心の振り子運動(側方移動)を推進力に利用しています。
つまり歩行は重心を上下左右に適したタイミングで移動させ、重心の移動を推進力に利用して前進しています。
この歩行周期に適した重心の移動こそ体への負担が少なく安定した歩行、つまり「正しい歩行」の肝になります。
重心の移動は適正な範囲であれば歩行のバランスと運動効率の両方を最適な状態で満たす事ができますが、大きくなりすぎるとバランスが悪くなり筋肉や関節への負担が大きくなります。
逆に小さいと今度はバランスは良くなりますが、運動効率が悪くなります。
このように歩行周期に適した重心の移動と移動の範囲が適正な範囲である事がバランスが取れてかつスムーズな移動ができる「正しい歩行」の条件になります。
しかし、前傾姿勢でセコセコ歩く「悪い歩き方」や、体が横に傾く「悪姿勢」になると、重心をスムーズに移動できなくなり、「正しい歩行」の必要条件を満たせない「悪い歩行」になります。
例えば前傾姿勢で歩く場合、重心よりも足が後ろに位置します。すると体を傾けるだけで足が前に出るため、お尻や太ももの筋力を使わなくても前へ進むことが出来ます。
前傾姿勢で歩くと確かに運動効率が良くなりますが、その代わりに、つま先の骨や膝関節に負担が集中します。
そのまま前傾姿勢で歩き続けていると、確実につま先一箇所に負担が集中するので、外反母趾や足底腱膜炎や膝関節痛を発症させます。
また、体が左右どちらかに傾いた姿勢で歩いていると、右足と左足で遊脚相と立脚相の極端な差が生じて「歩幅の左右差」が生じ、側方重心の移動が大きくなります。
歩幅の左右差が生じ側方重心の移動が大きくなると、上半身の横方向への揺れが大きくなり、動揺の大きい側の、股関節や膝関節や足関節など下肢の関節に加わる負担が増え、これらの関節を傷めます。
この様な「悪い歩き方」や「姿勢」が重心移動に影響してバランスが悪く非効率な悪い歩行になります。
悪い歩行になると関節や筋肉への負担が増えるので、腰の骨や骨盤の歪みを悪化させたり、膝関節痛や股関節痛などを引き起こしたりします。
悪い歩き方で特に多いのが「前傾姿勢」です。特に女性の場合はヒールの様な踵の高い靴を履く機会が多いので前傾姿勢になりやすい。
前傾姿勢で歩くと重心の移動が変わり、先に説明した様に体が勝手に前に進むので歩きやすくなります。しかし、それは簡単に借りれて返済を先送りできる便利な借金と同じで、結局あとで利息付きで返済しなければなりません。
そのまま歩き続ければ確実に老後は、返済のためだけに費やされるでしょう。
そうならない様にもまず前傾姿勢をやめ、重心を土踏まずのやや後方に来る様に意識して歩きましょう。
そして体が左右のどちらかに傾かない様に極力重たいバッグを肩からかけるのをやめ、正しい姿勢を心がけましょう。
正しい歩き方実践編はこちら→腰痛や膝関節痛の予防法「正しい歩き方」
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