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長く施術をやっていると体の歪みや症状と意外な病気との関係に気づかされることが多々あります。
その中で特に多いのが、膝関節痛の人に多いと高血圧。
膝関節痛と高血圧の因果関係はわかりませんが、統計的に膝関節痛の患者さんは、腰痛や肩こりなどと比べても、圧倒的に高血圧の人が多く見受けられます。
膝関節痛の方は比較的太っている方が多いから、高血圧の比率も必然的に高まるからかもしれません。
それ以外に因果関係として考えられるものとして、膝関節にある荷重を検知するセンサー(受容器)が刺激されることで、交感神経が働き血圧が上がるのかも知れません。
膝関節は最も荷重がかかる関節です。関節には荷重を感知するセンサー(受容体)があり、膝関節に荷重が加わるとセンサーが作動し、荷重に応じて必要な筋力を発揮するために脳は運動神経を介して筋肉を働かせます。同時に、筋肉に必要なエネルギーを送るために交感神経を介して循環器が働き、結果的に血圧が上がるのかも知れません。
ここで言う膝にかかる荷重とは単に体重だけでなく、歩くときに生じる膝への衝撃なども含みます。
そのため、体重が軽い人でも体が左右に揺れる歩き方や、上下に激しく揺れ歩き方といった「悪い歩き方」をしていると、膝へ荷重が集中します。その結果、荷重センサーが過剰に働き血圧が高くなると考えられます。
もちろん、脳は膝関節にかかる荷重だけで循環や代謝をコントロールしているわけではありませんが、関節受容器の中では結構大きなウェイトを占めていると思います。
当院でも膝関節痛の患者さんが膝関節痛の施術を行い、同時に歩き方を矯正すると血圧が下がり、降圧剤を服用しなくて済むようになった方が多々いらっしゃいます。
このような方達は、膝に荷重がかかると交感神経が働き、循環器や代謝が上がり血圧が上がるのではないかと思います。
自分と同じ様に「膝関節痛と高血圧」に関して過去に調べた人はいないかと思い、実験や論文を探していたら、過去に猫を使って「膝関節痛と血圧の関係」の実験した報告書を自律神経関連の専門書の中で見つけました。
その実験では、猫の膝関節を実験的に関節炎にさせ、炎症を起こした膝関節に一定の運動(律動的な屈曲伸展)を行わせました。
すると、猫の副腎交感神経の活動と副腎カテコラミン分泌が増加して、循環器と呼吸器の活動が活発になりました。
これは猫の血中カテコラミン濃度、つまりストレス物質が増加したことを意味しており、循環器と呼吸器の交感神経だけが活発になったのではなく、血液により全身の交感神経の活動が活発になったことを意味しています。
つまり膝への痛覚刺激は特に副腎を刺激して全身の交感神経の活動を活発にし、結果的に血圧を上昇させました。
このように、膝の痛覚刺激は他の関節よりも強く副腎と関係しているため、副腎ストレス反射の強力なトリガーになるのかもしれません。
確かに、動物にとって膝が痛いと言うことは敵から逃げるにしろ、獲物を追うにしても不利な状況であることに変わりはありません。
膝を庇いながら走るにはそれだけ多くの運動量も増えますし、また急に対応できません。
そのため体は常に代謝を上げ、いつでも行動できる様に交感神経を緊張させて警戒体制をとるのだと思います。
この実験結果は私の考えとは随分違う内容ですが、少なくとも膝関節は他の関節よりもストレス反射を引き起こす副腎髄質と密接な関係がある様です。
その影響で膝関節痛になると血圧が上がるのだお思います。
膝関節痛で当院に来院されていた患者さんも、膝関節痛が改善したら血圧が下がったという方が多くいらっしゃいます。
膝関節痛と高血圧でお悩み皆様も、降圧剤とサメ軟骨や痛み止めを飲むのを辞めて、当院の施術で膝関痛の施術を受けて血圧も下げてみませんか?
ふじたカイロプラクティックは2016年6月開業の整体院。
院長は臨床経験15年。延5万人以上の実績!
マッサージや整骨院、病院では治りにくい腰痛や坐骨神経痛の他
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