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症状:階段を登る時や膝を曲げた時に生じる右膝の痛み。
患者さんデータ:50代女性。職業:教職。
3ヶ月前から右膝が痛み出し、最初のうちは右膝の内側に痛みが出ていたが、2週間ほど前から痛む部位が右膝の膝蓋骨(膝のお皿)の上、少し外側に変わり、痛みも次第に強くなった。
整形外科では右膝の半月板が薄くなっていると言われ、「変形性膝関節症」と診断された。その後、1ヶ月ほど電気を当てたり、ヒアルロン酸を注射されたり、電気を当てられたが一向に良くならない。その後、整骨院や整体に通いましたが良くならず、友人の紹介で当院へ来院。
右膝の半月板が薄くなっているということですが、これは痛みをもたらす直接の原因ではありません。直接の原因は右膝の骨(脛骨)の捻れと膝のお皿(膝蓋骨)のズレが原因です。
右膝の状態をチェックすると脛骨が時計回りに捻れ、そして右膝蓋骨が上方かつ外側へのズレていました。
このような脛骨の捻れや膝蓋骨のズレにより、脛骨と膝蓋骨の位置関係が大きくズレ、膝関節に加わる圧力を分散できなくなります。
この膝蓋骨は脛骨に対して接触面積を提供することで、膝を曲げた時に加わる圧力を分散させています。接触面積が広くなるほど圧力は広範囲に分散され、面責あたりに加わる圧力は弱くなりますますが、接触面積が狭くなると面積あたりに加わる圧力が強くなります。
脛骨が捻れ、膝蓋骨がズレる事で脛骨と膝蓋骨の接触面積が狭くなり、膝を曲げたりする時に加わる圧力が強くなります。その状態で日常生活を送っているうちに膝蓋骨周囲の筋肉に疲労や小さな損傷が蓄積されて痛みが出たり水が溜まったりします。
右膝の痛みは脛骨の捻れと膝蓋骨のズレを正しい位置に戻せば簡単に改善しますが、しかしこれらは根本的な原因ではないので、捻れとズレを施術しても対処療法にしかなりません。
実は、右膝の痛みや右の腰の痛みは教職の人に多い症状です。
教職の方は授業や講義の最中、右利きであれば右腕を高く上げて黒板と向き合い、左半身は生徒の方を向いた姿勢で立ってることが多くなります。そのため姿勢は右肩や骨盤が高く、左側が低い「傾いた姿勢」になる傾向があります。左に傾いているので重心は左下肢よりになり、立っているときの負担も左下肢に集中します。
このような立ち姿勢は歩行にも影響し、右の歩幅が広く左の歩幅が狭くなる「歩幅の左右差」が生じます。歩幅に左右差が生じると、歩幅が広い側(右側)に揺れる「体幹の横揺れ」も生じます。
歩く度に右へ体が動揺するので右膝に体重と地面からの衝撃が加わり、数年後に右脛骨の捻れや膝蓋骨のズレなどが生じ、右膝関節痛になります。
このように、脛骨の捻れや膝蓋骨のズレは「傾いた姿勢」の結果生じたものです。なので捻れやズレを治すだけでは対処療法になります。根本的に治したければ、捻れやズレだけでなく姿勢の傾きを改善させない限り何度でも再発し、その度に悪化する膝関節痛になります。
右膝の痛みの直接の原因はこの脛骨の捩れと膝蓋骨のズレによって生じているので、これらを正しい位置に戻す施術を行い、右膝を曲げた時の痛みは1回の施術でほぼ解消しました。
さらに姿勢の改善のために骨盤や骨盤の捻れや背骨のズレを施術し、同時に姿勢の改善に役立つ体操や、膝関節痛を予防する体操を徹底的に指導しました。
その結果、1ヶ月ほど期間を空けても痛みの再発や違和感などもなく、姿勢が以前のように傾くことも無くなったので、約2ヶ月間、計6回の施術で終了になりました。
事故や怪我を抜かせば膝関節痛の原因は姿勢と歩き方が殆どです。なのでヒアルロン酸を注入しようが、サメ軟骨を食べようが、膝だけ弄っても元の木阿弥です。
カイロプラクティックの施術のように姿勢に影響する骨盤や背骨や股関節など、全身のバランスを考えた施術しないと、姿勢や歩行まではなかなか変わりません。改善は見込めないでしょう。
カイロプラクティックの施術で膝の変形は治せませんが、痛みを解消または寛解させ、日常生活を送るのに不自由しないレベルにまで回復させることは十分可能です。
膝関節痛でお悩みの方は是非当院へご相談ください。
ふじたカイロプラクティックは2016年6月開業の整体院。
院長は臨床経験15年。延5万人以上の実績!
マッサージや整骨院、病院では治りにくい腰痛や坐骨神経痛の他
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