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祝・開業１周年！

３ヶ月で閉院を前提とした開業

本日6月1日は当院の開業１周年です。

治療院は昨年5月15日にベッド以外電話もチラシも看板もない、無い無い尽くしの「チョンの間開業」をしていましたが、電話が開通し看板を設置してやっと治療院らしくなった本日を正規の開業日として届け出ました。

そんなこんなで今日は正式に開業１周年ということになりました。

開業というと、期待と不安の中、未来に希望を抱くはずですが、私の場合はやむなく開業したわけなので、不安しかありませんでした。

私の場合、親が脳梗塞で倒れて、親の面倒を兄貴に任せっきりだったので、自分が横須賀に帰り介護を分担しようかと思っていました。だから保土ヶ谷や天王町で開業する気なんて全くなく、本来なら今年の今頃、横須賀で開業するつもりでいました。
それが天王町の事情によって一年早まり、おまけに開業する気のなかった保土ヶ谷で開業することになり、当時は途方にくれていました。

話が急だったので取り敢えず今いる患者さんを難民にするわけにいかないから、近場で安くて、いつでも撤退できる物件を探し、現在のアパートの一室で開業することになりました。「そこから心機一転スタート」というよりは、お金が続く限り続け、今まで来てくれた患者さんに義理を通し、金策が尽きたら、閉めようと考えていました。
なので、３ヶ月で潰れることを前提に開業してました。

宣伝活動はブログだけ。

どうせ潰れるんだからと開業届けも出さず、近所のお店や近所の人への挨拶もせず、宣伝らしい宣伝もせずに始めました。
チラシは周りからヤンヤ言われて仕方なしに４０００部ほど刷りました。
結局、このチラシも「こんなケツも拭けない紙貰ったって迷惑なだけだ。」と思っていたので嫌々配りはしたものの、３０００部ほど撒いたら途中でバカバカしくなって捨ててしまいました。

唯一宣伝媒体として取り組んだのがブログだけ。
当時は治療院が潰れても患者さんが症状の対処法や予防法を自分で出来るようにと思い、ブログの記事だけは書き続けていましたが、そのブログも当時のアクセスは1日せいぜい１０程度。

ここから新患の問い合わせが来るレベルにまで挙げるには最低でも2年近くかかるだろうから、宣伝媒体は諦めて「患者さん指導用」として書き続けて来ました。

なので最初の１−２ヶ月は自分のサイトを検索窓に入力しても表示されなかった。それにも関わらず玄関のチャイムがなり扉を開けたら「やってますか？」と言って新患さんが入って来たことが２回ほどあった。ウェブでは引っかからず、チラシも電話すら開通していないチョンの間開業時に、どうやってうちを調べて来たのか未だに謎だ。

6月後半は、そんな奇跡的な来院や既存の患者さんの紹介などで新患が増えだした。おかげで最初の３ヶ月から半年は紹介だけで何とか食いつなぐことができた。

しかし、相変わらずホームページでの新患さんがほとんどない状態だったので、どんどん先細りになり、年の瀬が近くなると紹介が一巡し、患者さんも改善してゆくために患者さんが激減。

12月から2月までは何度も「閉院」を考え、それを同業者仲間や友人にボヤいていたが、なかなか辞めないので「閉院詐欺」呼ばわりされた。

お寒い冬を超えるとブログのPVが少しずつ増え、今では1日300前後のPVになった。おかげで少しずつ新患が増えだし、4月あたりから糊口を凌ぐことができるようになった。

こんな閉院を前提として開業したへっぽこ治療院でも天王町時代から来てくれた患者さんと、開業してから来てくれた患者さんのお陰で何とか１周年を迎えることができました。

これからも宣伝広告をするつもりはありませんが、ブログだけは今まで来てくれた患者さんの症状の解決に役立つ情報発信ツールとして続けていきたいと思います。

ありがとうございました。でも１周年キャンペーンの割引はしないよ。

来年資金に余裕があったら何かやります。