症例:正座で生じる右膝の痛み。

患者さん情報と症状について。

患者さん情報:

60代・女性。職業:パート販売員。

症状の経緯:

3ヶ月ぐらい前から正座をした時に右膝の裏側や脹脛に圧迫感を感じるようになる。図1

図1

ここ数週間あたりから長く座っていると痛くなったり、座ってから立ち上がったり、歩いたりすると「カクン」と右膝の力が抜ける。

1週間前に整形外科へ受診し、レントゲンを撮ったが、異常なし。

たまたま当院に通っている娘さんの紹介で来院。

正座で膝が痛む原因。

正座は以下の条件が満たされないと、ちゃんとできません。

  1. 膝を深く曲げることができる。(当たり前)
  2. 正座した時に腰を反らすことができる。
  3. 股関節を深く曲げることができる。

正座は、①の膝の屈曲だけ出来てもダメで、②の腰椎が撓んで腰が反り、さらに③の股関節の屈曲も出来なければちゃんと座れません。

正座の時に腰が反ることで、重心が後ろへ移動し、足の裏上にお尻を乗せて座ることができます。

しかし腰が曲がった状態で正座をすると、体はやや前傾になり、体重は脹脛や膝の裏あたりに加わります。

また正座は膝関節の屈曲とともに股関節が屈曲することで足を折ることができます。

しかし股関節の屈曲が制限された状態で正座をすると、股関節が曲げらない分を膝の屈曲で補うことで膝の裏や脹脛への圧迫が強まります。

このように腰が曲がり前傾姿勢になることより膝の裏や脹脛が圧迫され、股関節の屈曲が制限され、その分を膝の屈曲で補うことで膝関節や脹脛がさらに圧迫されて、痛みが生じます。

この方は膝関節にほとんど問題はありませんが、腰や股関節の状態を調べると腰椎は関節がずれて腰が曲り、腰が反らせません。
また仰向けで股関節を屈曲させると、右は深く曲げることができません。

つまり、この方の症状は腰椎の関節がズレて腰が反りづらくなったことと、股関節の屈曲が制限されていることが原因です。

原因が膝よりも上流にある関節の不具合にあるので、これを解消しない限り、いくら膝を弄ってもほとんど効果がありません。

当院の施術。

初回の施術内容。

  1. 関節がズレて動きが悪くなった腰椎(L4-L5間)を矯正し、正しい位置に戻した。
  2. 右股関節の屈曲制限の原因となる股関節内の引っかかりを取るために股関節に圧力を加えながら動かす、関節の動きを滑らかにする手技を行なった。
  3. 股関節や腰椎の問題は骨盤の捻れや傾きといった歪みによって生じるため、骨盤の歪みと関連する背骨のずれを矯正した。

初回の施術は以上で終了。

施術後に正座をしてもらうと、腰が反り、股関節もしっかり曲げられるようになった。

重心も後ろへ移動し、体重が足の裏になることで、膝裏や脹脛への圧迫が緩和された。

2回目の施術内容

1週間後に2回目の来院。正座をしても3~4日は痛くなかったが、一昨日辺りからまた圧迫感を感じるようになった。

それでも前回来た時に比べると痛みはなく、歩いている時に右膝の力が抜ける感じもない。

この方の歩行時の姿勢を観察すると、まだ前傾姿勢で歩いている。

前傾姿勢で歩いていると、腰が曲がり、股関節の動きが制限され、膝への負担は増え、さらに歩幅は狭くなります。

この歩行時の前傾姿勢を直さないとせっかくの施術も対処療法的になってしまいます。

歩行時に前傾姿勢にならないよう、重心を踵側に移した「正しい歩き方」を指導しました。

施術内容は前回と同じ内容を行い、終了。

3回目の施術内容。

1週間後に3回目の施術では正座をしても圧迫感はほとんどありませんでした。

歪みやズレの問題はほとんど解消されたので、あとは自助努力を続け、3−4ヶ月に1回のメンテナンスで十分と判断し、3回で施術は終了。

院長からのコメント

歳をとれば誰でもある程度、腰が曲がって反りづらくなるので、どうしても前傾姿勢になります。

そして前傾姿勢になると歩幅が狭くなり、また体は利き手側に傾く傾向があるので、傾いた側の股関節の可動範囲が制限されます。

身体が傾き股関節の動きが制限されると傾いている側の膝に負担がかかるため膝に痛みが生じます。

つまりこのズレや歪みをいくら矯正して治したところで、姿勢や歩き方が前傾のままだと確実に元に戻ります。

施術は改善へのきっかけにしかなりません。

最適な状態を維持したければ、施術だけに頼るのではなく、正しい姿勢と歩き方を身につける「自助努力」以外ありません。

ふじたカイロプラクティックは2016年6月開業の整体院。

院長は臨床経験16年。延5万人以上の実績!

マッサージや整骨院、病院では治りにくい腰痛や坐骨神経痛の他

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藤田 和広

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藤田 和広

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