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産後の腰痛の主だった原因は妊娠・出産による「骨盤の歪み」です。
この骨盤の歪みは主に妊娠中に分泌される「ホルモン」や妊娠によって弛む「腹筋の弛み」によって生じます。
このページでは産後の腰痛の主だった原因とそのメカニズムを説明し、骨盤の歪みの改善に効果がある体操も合わせて紹介いたします。
産後の腰痛でお困りの方は、ぜひ参考にしてください。
産後の腰痛は妊娠中に分泌されるホルモン「リラキシン」によって骨盤の関節(仙腸関節)と恥骨結合の靭帯が緩み、結果的に骨盤が歪むことが原因で生じます。
このリラキシンは、妊娠中に卵巣や子宮や胎盤から分泌されるホルモンです。
このホルモンは「子宮弛緩因子」と呼ばれ、これが分泌されることにより、骨盤の関節(仙腸関節と恥骨結合)を支える靭帯が緩みます。(図1)
リラキシンはおおよそ妊娠4ヶ月から7ヶ月ぐらいまでの間に分泌され、その期間中、関節の靭帯や恥骨結合が徐々に緩みます。
靭帯が緩むことで骨盤が開いて、赤ちゃんが育ちやすく、同時に産みやすい骨盤になります。
しかし赤ちゃんにとってはいいことでも、ママの骨盤は関節や恥骨結合が緩むことで不安定になり、骨盤が歪んでしまいます。
骨盤が歪んで不安定になると、不安定な関節を支えるために腰やお尻や恥骨周囲の筋肉が慢性的に緊張します。
そのうち張りは痛みへと変わり、結果的に腰痛になります。
このように産後の腰痛は、妊娠中に分泌されるホルモンによって靭帯が緩み骨盤が歪む事で生じます。
産後の腰痛は妊娠中にお腹が膨らみ、腹筋が引き伸ばされて弛むことが原因で生じます。
妊娠中は、お腹が膨らむせいで皮膚や筋肉が過剰に伸ばされて、腹筋を包む筋膜が引き伸ばされます。
特に腹筋を包む「白線」が弛みます。(図2)
白線は左右の腹筋をつないでいる膜状の組織です。
お腹が膨れることにより、腹筋が引き伸ばされて左右の腹筋間の距離が広がると、白線も伸ばされます。
白線は単に筋肉を包んでいる膜ではなく、腹筋の力を伝えて腹圧を高め、それにより腰や骨盤を安定させる働きがあります。
この白線が伸ばされると、腹に力を入れても力が伝わらず、腹圧を高めることが困難になります。
それにより力を込めたり、力んだり、または急な姿勢の変化に応じて腹圧を高め、腰や骨盤を安定させるのが困難になります。
もし腰や骨盤が不安定な状態で、重くなった下の子を抱っこしようと不用意に屈んだりすれば、お腹に力が入らず腰に負担が集中して「ギックリ腰」になります。
この白線の弛みは時間が経たないとなかなか良くなりませんが、弛んだ状態のままでも骨盤の歪みを取る事で、お腹に力が入りやすくなります。
ホルモンによる骨盤の歪みが原因で生じる産後の腰痛と、白線の弛みが原因で生じる産後の腰痛を説明いたしました。
このような産後の腰痛を改善するために、まずやる事は、妊娠・出産で生じた骨盤の歪みをカイロプラクティックで矯正する事です。
骨盤の歪みを取る事で骨で体を支えることができ、白線がたるんでいても腹筋の力が体幹や骨盤に伝わり、力を入れやすくなります。
しかし骨盤が歪んだままでは、いくら筋トレしても、ストレッチをしても鍛えるどころか悪化するのがオチです。
例えば白線の弛みを治すために腹筋をやっても、骨盤が歪んだままでは、力が入らないので無理に反動をつけて筋トレをすることで腰への負担が増え、腰痛を悪化させるでしょう。
まずは余計なことをせずに一度、妊娠・出産で歪んだ骨盤をカイロプラクティックの矯正で治すことをお勧めします。
近くに信頼できるカイロプラクティック治療院がない!という方のために、骨盤の歪みを改善する効果がある体操を以下のページで動画付きで紹介しています。
ただし、この体操は軽いものなら改善しますが、あまりにも歪みが酷いと、効果が全くないか、または歪みを助長し悪化させる場合もあります。
以下に該当する場合はやらないでください。
などなど、上記の内容に該当する方はやらないで安静にしてください。
そうでなければ、1度お試しください。
骨盤の歪みや産後の腰痛に効果的な体操はこちら→産後の腰痛に効果がある。「骨盤スクワット」
ふじたカイロプラクティックは2016年6月開業の整体院。
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