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急な痛みとともに肩が動かせなくなる50肩。
そんな50肩でも、何もしなければ痛くないが、肩を動かすと痛むと言った、比較的症状が軽い50肩に効果的な対処法を紹介します。
このような50肩は主に肩関節の1つの「肩鎖関節」(図1)が圧迫されて、鎖骨の動きが悪くなることが原因で生じます。
主に猫背などの悪い姿勢やカバンの片掛けなど日常動作によって慢性的に肩鎖関節が圧迫されると鎖骨の動きが悪くなります。
鎖骨は肩関節の運動を円滑に行う上で重要な役割を果たしています。
そのため、鎖骨の動きが悪くなると肩の運動の「質」と「量」の両方に悪影響を与えます。
対処法の説明に入る前に、肩の運動における鎖骨の働きと重要性について説明いたします。
鎖骨の運動は、肩関節の運動中に肩甲骨の動きを微調整して肩甲骨と上腕骨がぶつかるのを防ぎ、肩関節の可動範囲を広げます。
このように鎖骨の動きは肩の関節運動の「質」と「量」に重要な役割を果たします。
鎖骨の動きが悪くなると、関節運動の円滑さが失われる事で、周囲の筋肉や靭帯を傷つけ、結果的に筋肉の張りや痛みが生じたり、鎖骨と関節する肩甲骨の動きが制限されて、肩関節の可動範囲が狭くなったりします。
腕を真横から頭の上まであげる「肩外転運動」を例に説明すると、外転運動は肩甲骨が約60°上方回旋し、上腕が120°外転することで合わせて180°肩を外転させることが出来ます。
肩外転運動中、鎖骨は僅かに挙上しながら、後方回旋します。(図2)
この運動は「肩鎖関節」を介して肩甲骨へと伝わり、肩甲骨を「後退」させ、「外旋」させます。(図3)
肩甲骨が「後退」・「外旋」して上腕骨の上を覆う骨の屋根「肩峰」が後下方へと傾くことで、上腕骨が肩峰にぶつかる事なく肩を180°外転させることが出来ます。図4
しかし鎖骨の動きが悪い状況で外転運動をすると、「肩峰」に上腕骨がぶつかったり、または肩峰と上腕骨の間にある筋肉や靭帯などの軟部組織が圧迫されたり、または擦れたりして組織が傷つき、張りや痛みが生じます。
このように鎖骨の運動は微々たる量ですが、とはいえこれが動かなくなると、関節運動の「質」と「量」の両方が劣悪になります。結果的に肩関節周囲の組織を傷つけ「50肩」になります。
今回紹介する対処法は、圧迫されて動きが悪くなった肩鎖関節に動きをつけることを目的とています。
やり方は肩鎖関節を圧迫しながら肩を動かすだけのとても簡単な体操です。
右の50肩を例にやり方を説明します。
①左の掌で肩鎖関節を前から後方に向けて抑え、さらに鎖骨を肩甲骨に向けてしっかり圧迫します。(図5)
② 右肩をやや後ろに引きます。(図6)
③ そのまま肩を後ろに向かって大きく円を描くように肩を動かします。(図7)
④ 左掌で右肩鎖関節に圧迫を加えながら、ゆっくり大きく右肩を動かします。
⑤ 5〜10回しっかり肩を動かしてください。
以上のことに注意してやってみてください。
この対処法をやれば肩を動かせるようになることはまずないでしょう。
しかし、鎖骨の動きが悪いまま50肩の痛みが消えたとしても、治ったわけではありません。
肩の可動範囲と動きの円滑さは以前に比べて明らかに悪くなりますし、何かの加減で再発しやすくなります。
そうならないためにも「50肩の対処法」で鎖骨を動かし、改善と再発防止に励みましょう。
動画でも紹介しておりますので、こちらも合わせてご覧ください。
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