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首・肩・背中の張りや痛みを引き起こす厄介な筋肉「小胸筋」のストレッチ法の紹介。
小胸筋は、肋骨から肩甲骨の前側に着く筋肉で(図1)、これが緊張すると肩甲骨を前下方へ引っ張って肩甲骨がズレます。
肩甲骨が前にズレると巻き肩になり、巻き肩の状態が長引くと背中が丸まり猫背になり、猫背になると頭が前に出る前方頭位になり、首や肩の筋肉が張って痛みが生じます。
また巻き肩と猫背になると肩甲骨と鎖骨からなる関節「肩鎖関節」が圧迫され、肩の動きが悪くなり、その状態で肩を動かし続けると、動かすたびに肩関節をまたぐ筋肉が骨と擦れて傷つきます。
微細な傷が蓄積されて、後に四十肩や五十肩と言った厄介な症状を引き起こします。
このストレッチは特に道具やパートナーも必要なく、一人で簡単にできます。
やり方1.
【手を壁に押し当てる。】
腕を小胸筋の走行に沿った角度(約120度)の高さまで挙げ、肘を伸ばして、手のひらを壁に押し当てます。
そのとき、前腕や上腕の前面を正面に向くようにしてください。
やり方 2.
【肩関節に軽く圧迫を加える。】
壁に腕を押し付けたら、、ストレッチの際に肩関節を痛めないようにするために、肩関節に軽く体重を乗せ、圧迫を加えて軽く固定します。
やり方 3.
【体を軽くひねります。】
壁に腕を押し付け、肩関節を軽く固定したら、小胸筋がストレッチされる方向に体を捻ります。図
小胸筋が少し伸ばされている程度のテンションで捻るのを止め、その状態を30秒から60秒キープ。
注意!
反動をつけて体を捻ったり、無理に体を捻ると肩関節や筋肉を痛めるので、絶対にやらないこと。
以上、ただ肘を伸ばして壁に手をついて、軽く体を捻るだけの簡単なストレッチです。
上記の五箇条をしっかり守って実践し、猫背や肩首の痛みを防ぎましょう。
ストレッチ法を動画でも説明しておりますので、こちらも併せてご覧ください。
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