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バレーボールやバスケのジャンプや、サッカーや野球でダッシュをすると脛の外側(図1)がパンパンに張って痛くなる。
このような脛の痛みは、ジャンプやダッシュで股関節を伸展させ、地面を蹴る力を生む「お尻の筋肉(臀筋)」が十分筋力を発揮できなくなる事が原因で生じます。(図2)
ジャンプやダッシュでお尻の筋肉の筋力が発揮できないと、それより下流にある大腿前面の筋肉(大腿四頭筋)や、脹脛の筋肉(腓腹筋)への負担が増し、酷使し続けた結果、スネが張り痛みが生じます。(図2)
ジャンプやダッシュは、最初にお尻の筋肉が収縮して股関節を伸展させ、地面を蹴る駆動力が発揮されます。
また、お尻の筋肉は骨盤を時計回り・反時計回りに回旋させて歩幅を広げ、さらに歩行や走行中に生じる体の横揺れを防ぎます。
お尻の筋肉が生み出した駆動力が股関節から膝関節に到達すると、今度は大腿前面の筋肉(大腿四頭筋)がその力を受け継ぎ、膝関節を伸展させて力を発揮します。
股関節の駆動力は膝関節で増幅され、足関節へと伝達されると、脹脛の筋肉が収縮して爪先を硬くさせ、力をつま先の一点に集中させます。
力を爪先の一点に集中させることで地面を強く蹴る事が出来、高くジャンプしたり勢いよくダッシュする事ができます。
これを車のギアで例えるなら、お尻の筋肉が1速、大腿前面の筋肉(大腿四頭筋)が2速、脹脛の筋肉がトップギアの3速のように機能します。
スムーズなギア操作のように、これらの筋肉が円滑に働いて力が効率よく伝達されると、少ない労力で大きな力を発揮しますが、この動作がうまく噛み合わないと負担が一箇所に集中し、張りや痛みが生じます。
特に上流に位置する「お尻の筋肉」が筋力を発揮できなくなると、その代償は最も末端に位置する脹脛の筋肉が払う羽目になります。
ジャンプやダッシュの時にお尻の筋肉が筋力を発揮できないと、まさに2速発進をしているのと同じで、力は下流へと伝達されず、大腿前面と脹脛への負担が増えます。
特に地面に近く筋肉が小さい脹脛の筋肉が真っ先にその煽りを受け、慢性的な張りや踵の痛みが生じます。
脹脛の筋肉が慢性的に緊張すると、この筋肉と繋がっているスネの外側の筋肉が牽引されます。
その状態が長期化するとスネの筋肉は疲労し、張りや痛みが生じます。
さらにお尻の筋肉による骨盤の回旋が制限されるため歩行や走行時の体の横揺れが大きくなり、スネの筋肉への負担が増大します。
この場合、利き手側への横揺れがに大きくなる傾向があるので、右スネの外側が痛くなる傾向があります。
スネの痛みを解決する方法は以下の2つです。
ジャンプやダッシュでお尻の筋肉を使えるようにするには、筋肉を鍛えてもあまり意味がありません。
筋力はその運動に適した骨格の状態に依存してます。
そのため筋肉周囲の骨格に歪みやズレが生じるていると、筋力は発揮されません。
骨盤の傾きや捻れなどの骨盤の歪みや、腰曲がりや反り腰などの、腰椎のズレがあると、お尻の筋肉は筋力を発揮できなくなります。
この場合、自分でなんとかするのは難しいので、手っ取り早く骨盤や脊椎矯正のプロであるお近くのカイロプラクターか、当院の施術を受けることをお勧めします。
自分でなんとかするしかない!という方のために自力で骨盤の歪みを矯正する体操を以下のリンクで紹介いたしますので、自己責任でお試しください。↓
スネの筋肉の張りは脹脛の筋肉の緊張によって生じたものです。
そのため大元の原因である脹脛の筋肉が解れない限り、スネの筋肉をいくら揉んで解しても元の木阿弥です。
脹脛の筋肉はマッサージよりもストレッチの方が効率よく解れます。
特に下の図3のようなストレッチボードを使って伸ばすと、脹脛の筋肉だけをしっかりストレッチすることができるのでお勧めです。
ストレッチボードに乗るときは、お尻を突き出さないようにまっすぐ立ち、2−3分そのまま立ち続けましょう。
ストレッチボードがないのであれば、辞書や雑誌を積み重ねてその上につま先を乗せて立ったり、ハイヒールを逆に履くように、踵側につま先を乗せて立つと腓腹筋がストレッチされます。
ストレッチをやる時は一度に長い時間やるのではなく、1日に複数回こまめに、そして毎日やリましょう。
脛の痛みについての説明は以上です。
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ふじたカイロプラクティックは2016年6月開業の整体院。
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