コラム

背骨の歪みとメンタルの問題との関係。

1.文章による詳しい説明

メンタルの問題を抱えている方の多くはひどい背骨の歪みを抱えている方が多くいらっしゃいます。それというのも背骨の歪みによって呼吸が浅くなり、それが原因で酸素を最も必要とする脳への酸素供給量が減るからで。そして脳が酸素不足になって機能が低下するからです。

背骨が呼吸運動の際に背骨と肋骨は連動して動きます。息を吸うときは背骨が反り(伸展)し、同時に肋骨が上へと持ち上がります。逆に息を吐くときは背骨が曲がり(屈曲)、連動して肋骨は下に下がります。子のように背骨と肋骨が連動して動くことで呼吸運動が行われます。

しかし猫背のように曲がった状態で背骨が歪むと伸展運動が制限され、同時に肋骨を上へと持ち上げる運動も制限されるために息が十分吸えなくなりその結果、呼吸が浅くなります。

呼吸が浅くなり脳が酸素不足になると、人間らしさをつかさどる大脳機能の機能が真っ先に低下します。ここは理性や論理的な思考、モチベーションや感情の抑制などをつかさどり、当然大脳の機能が低下すればこれらは十分機能しなくなって、物事を考えることや物事に集中することができなくなったり、やる気が失せたり感情の抑制が効かずに突然怒鳴り散らしたり、不安に駆られたり、突然泣き出したりと様々な問題が噴出し、それが積み重なって鬱やらパニックを発症させるのでしょう。

背骨が歪むと呼吸が浅くなると、脳への酸素の供給を邪魔するだけでなく脳と脊髄を羊水のように満たしている脳脊髄液の循環も邪魔することで脳の機能を低下させます。

この脳脊髄液は脳の栄養と老廃物の排泄の他、脳の排熱も担っています。この脳脊髄液は心臓による循環の他に、背骨の運動と呼吸運動によって循環されます。しかし背骨が歪むと当然背骨の運動も呼吸運動も制限されるために脳脊髄液の循環が滞り、脳の機能を低下させます。

背骨の歪みは脳への酸素供給と脳脊髄液の循環を邪魔することで脳の機能を低下させます。その状態が長期化すると、うつ病やパニック障害などのメンタルの問題が発生する可能性があります。

当院でも、メンタルの問題を抱えていた患者さんが、背骨の歪みを矯正することで、うつ病やパニック障害の症状が緩和されたり、不安による動悸がほとんど起こらなくなったという声を多くいただいています。

これはおそらく、歪んだ背骨を矯正したことで呼吸運動が正常になり、脳に十分な酸素が送られ、同時に脳脊髄液も滞りなく循環されることで、脳も正常に機能するようになり、理性がまともに働くようになったためです。その結果、ストレス耐性がつき、うつ病やパニック障害などの症状が緩和されたのでしょう。

ストレス耐性は体の健康に依存します。当院では、「体の問題」として背骨の歪みを改善することで、脳のストレス耐性をつけていくように施術しています。もしメンタルの問題の原因が背骨の歪みによるものであれば、カイロプラクティックの施術で歪んだ背骨を矯正することで十分改善は可能だと思います。

もちろんこのような理屈は私の経験則によるものであり、科学的な根拠はありません。しかし、効果がなかったとしても、薬よりは副作用や当たり外れは少ないでしょうし、腰痛や肩こりの緩和に役立つと思います。

ストレスの元となる仕事や無能な部下や上司が消えることはありませんが、体のストレスが減ればストレスの耐性は強化されると思いますので、姿勢が悪く、呼吸が浅く、かつストレスを抱えている人はメンタルの問題へと発展する前に一度、カイロプラクティックの施術を受けてみてはいかがでしょうか?

2.動画による詳しい説明

 

 

藤田 和広

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