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スポーツパフォーマンスは、背骨や骨盤の歪みから大きな影響を受けることがあります。走る、ジャンプする、ダッシュするなどの動作は、その前段階で中枢神経による姿勢制御が必要となります。姿勢制御がうまくいかなければ、適切でない姿勢での運動が強いられ、結果的にパフォーマンス低下、あるいは最悪の場合は怪我へと繋がることがあります。
姿勢制御は、筋肉や関節の状態が影響していますが、背骨と骨盤のアライメントが特に大きな影響を及ぼします。背骨と骨盤が適切な位置にあることで、全体のバランスが保たれ、姿勢制御が助けられるからです。
ある研究では、健常成人を対象として片脚立位の姿勢制御機能と骨盤のアライメント（位置）の関連性が明らかにされました。参加者は「歪んだ骨盤群」と「歪みがない骨盤群」の二つに分けられ、「歪みがない骨盤群」は、適切な位置にある骨盤が体のバランスを保ち、姿勢制御を助けることが確認されました。逆に、「歪んだ骨盤群」では、中間位から逸脱し、トーマステストでも膝関節伸展陽性（大腿四頭筋の筋緊張が高い）を示し、片足立位でバランスを崩しました。これらの結果は、骨盤の位置が体のバランスと姿勢制御に重要であることを示しています。※１
また別の研究では、神経学的障害を持つ患者の運動機能改善には体幹の支持とアライメントの整え方が重要であると主張しています。右被殻出血による左片麻痺の49歳男性が症例として取り上げられ、歩行の不安定さやバランス維持の困難さは、骨盤や背骨、肩甲骨のアライメントが不適切であることがその一因であるとされました。そこでこの患者に対してアライメントを整える処置を施すと、運動機能が改善される結果が得られました。※２
これらの研究結果からは、随意運動の前段階での正しい姿勢制御が必要であり、それが骨盤や背骨の状態に左右されることがわかります。したがって、背骨や骨盤の歪みは、適切な姿勢での運動を妨げ、パフォーマンスの低下や最悪の場合、怪我へと繋がります。それを防ぐためには、カイロプラクティックのような手技で骨盤や背骨の歪みを矯正し、体を最適な状態に保つことが重要であると言えます。
参考資料：