テニス肘の原因:ズレやすい肘関節。

テニス肘は橈骨がズレることが原因!

肘を曲げ伸ばしすると肘の外側に痛みが出る「テニス肘」。テニス肘は、肘関節を構成する骨「橈骨」のズレが原因で生じます。橈骨がズレると肘の関節が緩んで、肘を動かすたびにズレた橈骨が関節周囲の筋肉や靭帯を傷つけます。その状態が長引くと、主に肘の外側に炎症が生じ痛みを発します。

肘関節の構造。

肘関節は上腕骨と尺骨と橈骨の3つの骨によって構成され、それぞれの骨が「腕尺関節」「腕橈関節」「橈尺関節」を構成しています。図1


図1

そのうち橈骨と関節する「腕橈関節」と「橈尺関節」は「腕尺関節」のように骨同士がしっかり連結した関節ではありません。橈骨と関節する骨は共に骨が接しているだけで、靭帯や筋肉のみで支持された、とても緩い関節構造をしています。
このように橈骨と接する関節は非常に緩い関節なので、肘を酷使しなくても橈骨は簡単にズレます。その状態で肘を動かすとズレた橈骨が周囲の靭帯や筋肉を傷つけます。そのまま使い続けることで肘の外側に炎症が生じて「テニス肘」になります。

緩みやすい「腕橈関節」と「橈尺関節」

橈骨と関節する「腕橈関節」と「橈尺関節」は骨と骨が接しているだけで、あとは靭帯で括られただけのとてもゆるい関節です。
そのため、橈骨は手首を引っ張られたり、キーボード入力のような作業を続けているだけで簡単にズレます。

緩みやすい腕橈関節。

腕橈関節は上腕骨と橈骨が接しているだけの関節なので、筋肉が発達していない子供の場合、手首を引っ張るだけで橈骨が抜けて脱臼してしまいます。
大人の場合は脱臼こそしませんが、牽引に弱い構造は同じで、例えば重いスーツケースやアタッシュケースを長い時間持ったり、キャリーバックを長時間引っ張ったりすると、腕橈関節が引っ張られて簡単に橈骨が下にズレます。

緩みやすい橈尺関節。

橈尺関節は「輪状靭帯」というバンド状の靭帯によって橈骨が尺骨に括り付けられているだけの緩い関節なので日常的な姿勢や動作で簡単に橈骨がズレます。その日常的な動作とは、キーボードを入力する動作のように手のひらを下に向ける「前腕回内」です。

手のひらを上に向ける「前腕回外」は橈骨と尺骨の距離が近くなり関節が安定しま。一方、手のひらを上に向けた「前腕回内」では橈骨が尺骨を跨ぐため橈骨と尺骨の距離が離れます。

さらにこの状態で手首を動かすと、橈骨も動くのでさらに橈骨がズレて橈骨と尺骨の間隔が離れます。特にPCのキー入力は回内の状態で手首の動きが加わるために橈骨がズレて橈骨と尺骨の間隔が離れます。

橈骨がズレてテニス肘になる。

重たいカバンやスーツケースやキャリーバッグを持ち歩いていると、腕橈関節に牽引が加わり橈骨ズレが下にズレます。

PCの入力やマウスの操作、調理のような前腕を回内させる動作を長時間続けていると、橈骨がズレて橈骨と尺骨の間隔が広がります。

橈骨がズレた状態で肘を酷使すると、動かすたびに橈骨と関節周囲の筋肉や靭帯が擦れて、それらを傷つけ、外側上顆と呼ばれる肘の外側に炎症が生じ痛みを発します。

このようにテニス肘は橈骨がズレることが原因で生じます。なので、肘を酷使しなくても橈骨がズレるような日常的な動作や姿勢をしているだけでテニス肘のような肘の外側の痛みが生じます。

テニスによるテニス肘(外側上顆炎)

橈骨がズレてた状態でてテニスをするとラケットを振る時に生じるの遠心力やボールを打ち返した時の衝撃が緩んだ肘関節に加わります。そしてズレた橈骨が肘を動かすたびに周囲の筋肉や靭帯を傷つけます。

さらに橈骨がズレて肘関節が不安定になると、不安定な関節を筋肉で固定するため橈側手根伸筋(図5)が硬く緊張します。

図5.※南江堂「ネッター解剖学アトラス」より抜粋。

橈骨のズレによる関節内の炎症に加え、橈側手根伸筋が緊張によって筋肉が傷つき肘の外側に炎症が生じてます。

このように橈骨のズレによる関節内の炎症と橈側手根伸筋の炎症が加わり外側上顆炎・通称「テニス肘」が生じます。

この場合、筋肉の炎症が治っても橈骨がズレて肘関節が緩んだ状態が治らない限り、なんども再発を繰り返し、その度に治りも悪くなります。

テニス肘を治すには橈側手根伸筋の炎症を抑えつつ、ズレた橈骨を正しい位置に戻し肘関節を安定させる必要があります。

橈骨のズレを自分で修正する方法。

テニス肘を改善させるには、ズレた橈骨を正しい位置に戻し、不安定になった肘関節を安定させる必要があります!

テニス肘を自分で解決できるように簡単にできるテニス肘の対処法を紹介します。

この対処法は、ズレた橈骨を正しい位置に戻すための体操です。

詳しいやり方はこちらで紹介していますのでぜひお試しください。→自分で治す!テニス肘の簡単対処法。

動画によるテニス肘の説明。

テニス肘にカイロプラクティック。

また、テニス肘は単に肘関節の問題だけではなく、背骨のズレや骨盤の歪みが原因で生じます。

背骨のズレや歪みによって体の軸回旋が制限され、そのぶんを肩や腕に頼ることになり手打ちになります。そして手打ちになると当然、肘や肩への負担が激増し、結果的にテニス肘になります。

当院で肘だけでなく全身の関節を調整することでテニス肘の改善だけでなくパフォーマンスの向上にもつながりますので、是非、当院の施術を一度お試しください。

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藤田 和広

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