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昔から肩や背中が凝っていたのですが、ここ3年は朝起きた時から首から肩甲骨の間が痛み、それが一日中続きます。
若い頃は仕事が終わる夕方になると首や肩が張り、一晩寝れば良くなったのですが、今では寝ても楽にならず朝から張りっぱなし。
あまり痛みが続くので、首の骨に問題があるのではないかと考え整形外科にも行きましたが、骨に異常がなく、湿布をもらって終わりました。
骨に異常がないのなら筋肉の問題だと思い、マッサージや筋膜リリースを専門とする整体に行っても、効果はその時だけで改善しません。
頭が前に出て猫背気味なので、これが痛みの原因ではないかと思い、猫背を治すために友人から勧めで当院へ来院されました。
姿勢を見ると、本人が言う通り頭が前に出て、肩甲骨の間に付く筋肉が以上に盛り上がって猫背のように見えます。
しかし背骨の形状は猫背ではありません。
猫背の場合、背骨の彎曲は背中側が凸になる後彎ですが、この方の場合はで凹になる前彎でした。
つまり、背骨の彎曲が凸になるべき位置が凹になっています。
首の張りの原因はこの凹になった胸椎です。
施術は肩首や背中の筋肉は一切揉まずに、この凹になった胸椎を凸になるようにズレを矯正しました。
次に、食いしばりのせいで歪んだ上部頚椎(頭の付け根付近の首の骨)を矯正しました。
胸椎の彎曲を、くぼんだ状態から正常な彎曲に近づけると、頭の位置が後ろへ移動します。
頭が前に出ていると顎に力が入り「食いしばり」になり、食いしばりのせいで上部頸椎が歪んだり、肩首の筋肉への負担が増えます。
頭の位置が前から後ろになると顎や首への負担が軽減されて、張っていた筋肉が緩みます。
背中を押したり反らしたりしてはいけない!
胸椎が凹んでいる人に多い特徴が緊張しいで、呼吸が浅い人です。
この方も緊張型で呼吸が浅い、胸郭による胸式呼吸です。
このような人が緊張すると息を吸うことはできても、吐くことがうまくできません。
そのせいで息を吸うための筋肉が緊張して首や肩周りの筋肉が緊張し、慢性的な首肩背中の張りが生じます。
さらに、胸式呼吸では胸を反らして息を吸うため、反らした胸椎が凹み胸椎の後彎が凸から凹になります。
このような胸椎が凹の人に対して背中からグイグイ押して筋肉をほぐしたり、背中をそらすストレッチをしたり、姿勢を正そうと下手に背中を反らすと、余計に凹が強くなって首肩背中の筋肉が緊張します。
では姿勢を正す必要はないのかというとそうではありません。
長時間の座り仕事に従事している人の多くは、図1のような前屈みの状態で座っています。
図1
そして、その人達の腰椎や骨盤は図2のように腰椎が曲がり(後彎)、骨盤が後ろに倒れています。(骨盤後傾)
図2
図1の状態で背筋を正すために背中を反らしても余計に胸椎の凹が強くなるため逆効果です。
この場合、座り姿勢の重心そのものを後ろ(坐骨付近)にして図2のようにならないように骨盤を起こし、腰椎を反らすように心得ましょう。
ただし座り方はこちらのページを参考にしてください。→腰痛を防ぐ正しい座り方。
胸式呼吸の人は、腹式呼吸を行うことで強制的に息を吐き切ると、吸気のために働く首肩背中周りの筋肉が緩みます。
地味で、なんの達成感もない凡庸なことですが、このような凡庸な習慣の積み重ねがその後のQOLにダイレクトに影響します。
ふじたカイロプラクティックは2016年6月開業の整体院。
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