8月10日(水)の定休日と8月11日(木)山の日を利用して、たった2日の夏休み。
夏休みは横須賀の実家に戻り、3年前に脳梗塞で倒れて以来、介助がないと生活できなくなった母親の介護と、祖父母の墓参り。
普段は兄が母親の面倒を見ているので休みの日は自分が面倒を見ることになっている。
最初に母親が脳梗塞で倒れたのが2009年の元旦。 その時は多少の運動障害が残るものの、とにかくリハビリに専念し、生活に支障がないレベルにまで回復した。
もう大丈夫と母親を1人にさせていたら、1人で家にいる間にとにかく食べるようになり、糖尿病や高血圧が悪化、三年前のちょうど同じ8月11日に二度目の脳梗塞。
今度は内頸動脈から飛んだプラークが前頭葉や運動前野辺りを詰まらせて、認知と運動障害が酷くなり、生活も満足にできないレベルになった。 ちょっと前までは家事一切をこなしていた母だったが、今では箸を使って飯を食うことも、自分のケツを拭くことすらできなくなった。
鼻くそ程度の血栓が詰まっただけで、飲んで食って垂れて寝るだけ。 丸2日、飯を作って食わせ、トイレに連れて行きケツを拭きオムツを替え、風呂を沸かして風呂に入れ、体を洗う。
その他、薬を飲ませたり歯磨きの介助などやること盛りだくさん。 その合間に暇を見て母親を連れて祖父母が眠る巨木山 東泉寺へ墓参り。 炎天下の中、皺くちゃの手をとって休み休み駅まで歩くと、京急と横浜市営地下を乗り継ぎ、祖父母が眠る下飯田の巨木山 東泉寺まで。
巨木山と言うだけあって樹齢1000年近い銀杏の木がわずか十数メートルの山門の両脇に並んでいる。小さいながら立派な寺。 とはいえ、うちの家族とは縁もゆかりもない寺。
墓でもなければこんなとこまず来やしないだろう。
墓は先月自分が掃除をしておいたので、墓が草に埋もれることは無かったが、やっぱり夏草は伸びるのが早く、ちらほらと新しい芽が伸びていた。
その草の芽を手が不自由な母親が一生懸命むしっていた。子供の頃に母は百姓の家に預けられ、その頃から草を見るとむしる習性が染み付いている。だから何処へ行っても草があると不自由な手で草を毟る。
暑いし手が不自由だからちっとも草むしりがはかどらない。自分が代わりにやろうとすると、猛烈にゴネて「お母さんがやる」といって聞かない。 下手に仕事を奪うとおもちゃを取り上げられたガキンチョのように大騒ぎになるので、母親に草むしりを任せて自分は墓の掃除をやった。
一通り掃除を済ませ、線香と花を供えて、手を合わせると、母はしきりにブツブツ言っていた。 何を言っているのかと聞いたら早くお迎えが来るようにと拝んでいた。
家に帰ると汗を拭き、飯を作って食わせ、風呂を沸かしてに入れて、トイレと歯磨きをさせて寝かしつける。 相当疲れていたせいかすぐに寝付くが、こちらが完全に寝入る夜中に2時3時になると、もぞもぞと起き出して「誰か来た」と言って外に出ようとする。
玄関から出ようとするのを止め「お迎えはまだみてぇだな、寝てりゃそのうちにお迎えが来るんだからもう少し寝ろ。」と言って寝かしつけるが、30分ほどするとまた「誰か来た?」と言って外に出ようとする。
それを2〜3回繰り返すと朝になる。そして今度は飯の支度をする。 9時になるとデイサービスのお迎えが来る。オムツの替えやら薬をもたせて送り出す。まるで子供を幼稚園に送り出すような気分だ。
ただ、子供はこれから成長するが、親はこれからどんどんダメになる。未来にあるのは施設か墓の二つに一つ。 今まで散々尻拭いさせた。子供である以上、親に対してはこちらの貸しを遥かに上回る借りがある。
だからできる限り時間を作って借りを返していきたいとは思うが、同時にこれがいつまで続くかによっては、兄か自分のどちらかが仕事も何も犠牲にせざるおえなくなる。 そう考えるとただただ気が滅入る。
母をデイサービスに預けた後は泥のように離れてで寝ていた。そして二日の介護生活が終わり、家に帰ると何もせずに布団を敷いて寝るだけ。 休みなしに3ヶ月仕事をしている方がはるかにマシな休日だった。
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