目次
書き仕事や筆圧が高い人に多いのが、親指の付け根に生じる親指の痛み。
初期症状は、長くペンを握って書いていると手首や手のひらが疲れる程度ですが、そのうち鈍い痛みを発するようになります。
そのまま使い続けていると、痛む時間が長くなり、最後はペンを握っただけで痛むようになります。
病院に行っても骨に異常が見られることは稀で、湿布などを処方されて安静にするしかなく、あとは経過観察。
または腱に炎症が起きてる腱鞘炎になると、炎症止めにステロイドの注射されるだけなので、なかなか良くなりません。 腱鞘炎レベルになると数ヶ月はかかるでしょう。
このような親指の痛みの原因は親指の根元にある舟状骨という骨が手のひら側にズレることが原因で生じます。図1参照
舟状骨がズレる原因は二つあり、一つは人間の親指特有の構造的欠陥にあり、もう一つがペンを持つ動作にあります。
人間の親指は、物がつかめるように親指とその他の指が向かい合った構造をしています。
そのため、親指と他の指の指先を接触させ指で「輪っか」を作れたり、小さいものを器用に摘むことができます。
一方、サルやチンパンジーも物をつかむ事はできますが、親指と他の指が向かい合っておらず同じ列に並んでいるので、親指と他の指で「輪っか」を作る事ができません。
なので人間のように器用にものを摘んだりすることはできませんし、ペンを人間のように握る事は出来ません。
親指が他の指から独立した人間特有の親指の構造のおかげで人間は道具を使えるようになり、文明を発展させることができました。
しかし、同時に親指が掌側にズレやすくなり同時に腱鞘炎などのリスクが高まりました。
ペンを握って書くときの動作はペンを掴み安定させるために親指や他の指を曲げ、そして手首をそらします。
ペンを握るために指を曲げると、ボールなどを握る場合よりも親指が掌側に向くので、より舟状骨が掌側にズレます。
さらに手首を反らすことで、手首に安定性をもたらす「手根管」というアーチ構造が広がり、アーチの天井を支える舟状骨がズレます。図3
図3
「手根管」は手首と指の間にあり、手根骨という8個の骨で構成されたトンネル構造です。そのアーチの下を指を曲げる筋肉や神経や血管が通っています。
舟状骨がズレてさらに手根アーチが潰れると親指の関節も不安定になり、関節を安定させるために関節周囲の筋肉が緊張します。
すると、母指球周りの筋肉に張りが生じます。 さらにこの状態で親指を使い続けると、潰れた手根管の下を通る親指を曲げる筋肉(長母指屈筋・短母指屈筋)の腱がズレた舟状骨との間で擦れて炎症が生じ、それが悪化すると腱鞘炎に発展します。(図4参照)
図4
親指や手首の問題は関節構造がとても複雑なので、下手なストレッチや体操をすると確実に症状を悪化させます。
なので、まず痛みが強い場合は、余計なことをせずに親指の痛みがある程度引くまでの間は「固定」と「安静」と「冷却」に努めましょう。
冷却する時は湿布ではなく氷水で患部を20分冷やしてください。 そして痛みが引いたら、潰れたアーチを修復するための体操をやります。
この体操は潰れたアーチを修復することで手首や親指の関節が安定させ、筋肉や関節への負担を軽減させることを目的としています。
アーチが修復されると関節が安定し、長母指屈筋や短母指屈筋腱への負担が軽減されるので、痛みの緩和に、また悪化するのを防ぐ予防に役立つでしょう。
詳しいやり方はこちらで紹介しているので是非お役立て下さい。→手首の痛みに効く!簡単な体操の紹介!
また、詳しくやり方を知りたい!この際しっかり治したいという方はぜひ当院へお越しください!
ふじたカイロプラクティックは2016年6月開業の整体院。
院長は臨床経験15年。延5万人以上の実績!
マッサージや整骨院、病院では治りにくい腰痛や坐骨神経痛の他 股関節痛や膝関節痛など、辛い症状でお悩みの方は是非お問い合わせください。
ご予約は、お電話の他、FacebookやLinedでも受け付けています。
FacebookやLineから予約いただいた場合はお得な割引もございます。
ご予約の際はぜひご利用ください。
予約についてはこちら→予約について