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膝関節痛は、骨折や靭帯の断裂などの外傷や骨腫瘍などの病気を除けば、膝への負担が増えることが原因です。膝への負担が増えるせいで半月板や膝の靭帯が傷つき、膝関節痛になります。
膝関節の負担が増える要因。
以上の4つです。
このうち体重の増加が膝に悪いのは分かりきったことなのでここでは説明せず、それ以外の3つの要因と膝関節痛との関係について説明いたします。
前傾姿勢(図1)になると重心が前方に移動します。すると、脹脛(ふくらはぎ)の筋肉が強く緊張し、これらの筋肉に膝の骨(脛骨)が後ろに引っ張られ、反張膝(逆反り)になります。
反張膝になると半月板が強く圧迫されます。また、その状態で歩くと、歩いた時に膝への衝撃が増すため半月板が傷つきます。
半月板が傷つくと膝関節関節内に流れる潤滑油(滑液)の分泌が悪くなり、関節運動の滑らかさが失われ、曲げ伸ばしの際に関節が引っかかって音がなったり、痛みが出たりします。
そして長い時間かけて半月板が痛めつけられ、半月板が劣化して薄くなると「変形性膝関節症」と診断されます。
「悪い歩き方」とは、歩いている時に横揺れや縦揺れが生じたり、極端な歩幅の左右差がある「歩き方」のことを言います。
この「体の揺れ」と「歩幅の左右差」は別々の出来事ではなく、横揺れが生じると歩幅の左右差が生じ、同時に歩幅の左右差があると「体の揺れ」が生じます。
この「体の揺れ」は歩行時に足が交互変わる時に重心が移動することで生じます。体の重心は歩行の都度、地面に接している足に移動します。つまり地面に接している足が右ならば、重心も右足に移動します。
横揺れや縦揺れなどの「体の揺れ」は重心の移動に合わせて生じ、特に膝関節痛に影響するのが「横揺れ」です。
正しい歩き方をしていれば、「横揺れ」は僅かですが、歩幅に左右差があったり、前傾姿勢や左右どちらかに傾いた姿勢になると「横揺れ」が大きくなります。
例えば右足の歩幅が広く、姿勢が右に傾いている場合、足が地面に接している時間が長い側の足。つまり歩幅が狭い側である左側への横揺れが大きくなる傾向があります。
左に横揺れが生じると右足を地面についた時、大きく左に揺れた反動で地面からの衝撃と、右に傾いている上半身の体重が右膝に加わります。
つまり、横揺れとは反対の右膝に負担が集中します。
その状態で歩き続けることで、膝関節の半月板が傷つけられて痛みを発します。
膝関節は重力に対して面に位置しているので、膝関節だけではとても支えきれないほどの負担が加わります。その負担を最小限に抑えるために膝よりも上流に位置する骨盤と腰椎が働きます。
例えば、右片足立ちにのような右の膝に負担がかかる場合は、骨盤が右下へと傾き、腰椎は逆側に撓みます。これにより骨盤と腰椎が連動して動くことで膝への負担が軽減されます。
このように加わる負担に応じて土台となる骨盤が傾き、同時に腰椎がビルの免震装置のよう動くことで、上半身の横揺れが抑えられて安定し、同時に膝への負担は軽減されます。
しかし、骨盤に傾きや捻じれと言った歪みが生じると、土台である骨盤は常にどちらかに傾いたままとなり、さらに腰椎がズレると腰椎の動きが制限されるので、腰椎の撓みも制限されます。
骨盤の傾きが固定され、腰椎が撓まなくなると、膝に加わる負担を緩衝することが出来なくなるだけでなく、骨盤が傾く側に上半身も傾くので、上半身の体重と地面からの衝撃が傾いている側の膝に集中します。
結果的に、膝関節の半月板が傷つき、膝関節痛や変形性膝関節症になります。
前傾姿勢になれば、歩行の横揺れや歩幅の左右差が生じ、その状態で歩くことで骨盤の歪みや腰椎のズレが生じます。そして結果的に膝関節の半月板を傷つけて膝関節痛になります。
また、骨盤の歪みや腰椎のズレると姿勢に影響するので前傾姿勢になり、歩行にも異常が出ます。
膝関節痛を改善するためには「姿勢・歩行・骨格の歪み」この3つを同時に改善させないと、結果的に対処療法になってしまいます。
膝関節痛に対する3つのアプローチ。
直接の原因である膝関節への施術は、半月板が傷つき動きが悪くなった膝関節を圧迫しながら動かすことで、膝関節の潤滑油である「滑液」の分泌を促します。
傷ついた半月板の表面に滑液が行き渡ることで、傷ついた表面が滑らかになり、膝関節を動かすたび発していた音や痛みを和らげることができます。
同時に、膝関節痛に影響する骨盤の歪みや腰椎のズレの他、全身の関節の歪みやズレを矯正し、歩いた時に膝への負担が少なく、傾きや捻じれのないバランスが取れた体へ持っていきます。
重症の膝関節痛ですと施術だけではどうしても効果が長持ちしません。当院では少しでも施術の効果を長持ちさせるために膝関節痛に効果がある「体操の指導」し再発防止に努めまています。
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膝関節痛でお悩みの方は是非お試しください。→自分で治す!膝関節痛の対処法。
いくら施術をしても、いくら膝関節に効果がある体操を続けても、膝関節痛の根本原因である悪い姿勢と歩き方を直さない限り、結果的に対処療法になってしまいます。
施術後の快適な体の状態を自分で維持するには、膝関節痛を防ぐ方法と習慣をしっかり身につける必要があります。そのため、当院では「体操の指導」とは別に、「正しい姿勢と歩き方の指導」も徹底させております。
無理に背筋を伸ばさなくても自然と姿勢が良くなり、立ち姿勢や歩き姿勢が綺麗になるように、最低限気をつけるべきことを指導しています。
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こちら→腰痛や膝関節痛の予防法「正しい歩き方」
ふじたカイロプラクティックでは「症状の改善と姿勢の改善」を通して、症状の根治を患者さんと一緒に目指す整体院です。
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