左肩の痛みについて。

左手で右肩を触る動作をすると左肩の前側(図1)に激痛が走る。また、痛む箇所を触ると痛む。

このような50肩の症状によく似た症状でお悩みの50代女性の症例。

図1

症状の経緯

PC入力の仕事を始めた一年前ぐらいから、手を後に組んで背中をそらす動作がし辛くなった。

半年ぐらい前から左肩を下にして寝ると左肩の前面が痛み出す。この頃になると手を後ろに組もうとしても左肩が痛くて組めなくなる。

1週間前に重いカバンを左肩にかけて長時間歩いたら、左肩の前面が痛くなる。

3日前、患部を触ると左肩の前面の筋肉が張っていたので筋肉を伸ばそうと肩を後ろに引いてストレッチをやった。

翌朝になったら痛みが強くなり、左手で右の袖を捲ろうとしたら左肩に激痛が走る。試しに左手で右肩を触ろうとすると激痛が走る。

昨日、整骨院に行くと50肩と言われ、電気と超音波を当てたが効果なし。

ネットで50肩について調べていたら当院のブログ記事にヒットし、本日来院。

患部を触ると痛みがあり、左手で右肩を触る動作が最も痛む。

腕を上げる動作では90度過ぎたあたりから痛痛み出し、動作のスムーズさ無いながらも上まで挙がる事ができる。

姿勢の検査。

姿勢は骨盤や肩甲骨の位置、肩の位置がみな左よりも右のほうが低く、右に傾いている。さらに前傾姿勢で猫背で頭が前に出ている前方頭位。(図2)

左の肩は右よりも前に出た巻き肩で、左の肩甲骨と背骨の間隔が広く、肩甲骨が外側にズレている。(図2)

図2

動きの検査。

左腕は90度以上あげようとすると、動きがぎこちなくなり痛みを訴える。しかし、なんとか頭まで上げ切ることが出来る。

肩甲骨と鎖骨の動きを観察すると、上腕の角度に応じて動く肩甲骨と鎖骨が動きが、この方の場合はどちらもほとんど動かない。

肩甲骨と鎖骨の動きは上腕骨の軌道コントロールしているので、これらが動かないと肩関節の動きがぎこちなくなり、可動域が制限されてしまいます。

そんな状態で動かすと筋肉への負担が増えて、結果的に骨と筋肉が擦れて肩周辺の筋肉を痛めます。

左肩の50肩に似た痛みの原因

この方の症状は左肩の前面に着く「烏口腕筋」(図3)という筋肉を包む「筋膜」を痛めた事が原因で左手で右肩を触れる動作(上腕屈曲内転内旋)が出来なくなりました。

図3

この筋膜とは一枚綴りのシート状の構造をしていて、烏口腕筋だけでなく全ての筋肉を包み、僅かではありますが筋肉のように収縮します。

この方は長時間のpc作業と肩を動かさない生活や、猫背と左肩が前に突き出た巻き肩といった悪い姿勢などが原因で烏口腕筋の筋膜が慢性的に緊張し、そのせいで後ろ手に手が組目なかったのだと思います。

そして1週間前に重いカバンを左肩にかけて長時間歩いたことで肩鎖関節が圧迫されて肩甲骨と鎖骨が動かなくなり、そんな状態で無理に烏口腕筋を伸ばすようなストレッチをやって筋膜を痛めたと考えられます。

50肩のように関節内で腱や関節が癒着しているわけではないので50肩ではありません。

また幸いにも痛めたのが筋繊維ではなく筋膜なので、肉離れなどに比べれば軽傷です。

早い段階でちゃんと処置すれば数回の施術で改善するでしょう。

左肩の痛みの施術。

施術の内容は直接の原因である筋膜の緊張を緩めました。

次に肩関節の可動域と運動のぎこちなさを改善するために、ズレた肩甲骨のを正しい位置に戻します。

肩甲骨を正しい位置に戻すために、ズレた背骨や歪んだ骨盤を矯正します。

このように、50肩に似た左肩の痛みにたいして直接の原因である痛めた烏口腕筋の筋膜と大元の原因を姿勢の改善を目指し施術を行いました。

1回目;ストレッチで痛めと筋膜を直接揉んだりストレッチのように引っ張ると余計に痛みが強くなります。

そのため直接患部には触らず、筋膜の連結を利用して烏口腕筋よりも遠位に着く肘周りの筋肉をストレッチして、間接的に烏口腕筋の筋膜を緩める操作を行った。

同時に、肩甲骨の土台となる背骨のズレを矯正し、姿勢の傾きをもたらす骨盤の歪みを矯正した。

施術終了後、痛いながらも左手で右肩を触れるようになり、動きは動かせるようになった。

2回目;初回から3日後の来院。初回終了時よりも肩を動かすと痛みが強い。

施術は前回と同様、筋膜のストレッチを行なったが、今回はさらに遠位に付く手首や母指の筋肉をストレッチし、弱い力で時間をかけて筋膜を緩めた。

さらに前回同様、姿勢改善のために背骨のズレや骨盤の歪みのほか、肩鎖関節や胸鎖関節など鎖骨のズレを矯正した。

施術終了後、左手で右肩を触る動作をしても痛みなく、90度腕を挙げたときのぎこちない動きが殆ど無くなった。

3回目:左手で右肩に触れても左肩に痛みは無く、左腕を90度以上挙げても痛みは無い。姿勢改善のための矯正を行い、筋肉が張っているからといって闇雲にストレッチしないように指導して左肩の痛みに関する施術は終了しました。

現在は問題が出た時に来院されています。

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藤田 和広

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藤田 和広

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