股関節痛に影響する姿勢。

目次

股関節痛と姿勢の関係について。

姿勢の傾きや骨盤の捻れなどで姿勢が悪くなると、歩いた時に体が横に大きく揺れる「横揺れ」や右足と左足の歩幅がチグハグになる「歩幅の左右差」といった不均衡が生じます。

歩行が不均衡な状態で歩きつづけると、股関節への負担が増えて結果的に股関節痛になります。

このページでは姿勢によって歩き方がどのように変化し、歩行の変化から股関節痛に到るまでのメカニズムを詳しく説明致します。

股関節痛でお悩みの方はぜひ参考にしてい下さい。

姿勢が悪いと歩き方も悪くなる。

前傾、側屈といった体の傾きや骨盤の捻れなどがあると、歩いた時に横揺れや歩幅の左右差が生じます。

体の傾きは主に利き手側に傾く傾向が強いので、右利きの方は右に傾く傾向があります。

歩行は足が浮いている「遊脚期」と足が地面についた「立脚期」を交互に繰り返すこと生じる前進運動です。つまり歩行中はどちらかの足が必ず「片足立ち」になります。

片足立ちになる時、体の重心を足がついている立脚側に移さないと倒れてしまいます。

そのため歩行中は常に重心を立脚期側へ移動させなくてはならないので、絶えず重心移動が生じます。これにより安定した状態で歩くことができます。

例えば右足を前に出すために浮かせていると、左足が片足立ちになります。そのとき、重心は左側に移動します。

左足を前に出すときはこれの逆になります。

体に傾きがなければ、歩行中の重心移動の範囲も狭く、左右対称なので、横揺れも小さく均等になります。

しかし、体が右か左どちらかに傾くと、重心が傾いた側に移動するため、傾いた側の重心移動は小さく反対側は大きくなり、横揺れは傾いた側が大きくなります。

右に傾いた姿勢の場合。

例えば(図1)のように体が右に傾いていれば右の重心移動は小さくなりますが、左から右への横揺れ逆に大きくなります。

図1

体が右に傾くと重心が右に移動します。右足が遊脚期のとき、重心は立脚期の左足に移動しますが、体が傾いて重心が移動した分だけ、重心が右から左へ移動する距離が伸び、左への重心移動が大きくなります。

そして重心移動が大きくなるとその反動で左から右へ重心が移動する時、体の揺れは傾いている側、つまり右へ揺れます。

さらに重心移動が大きくなると、移動にかかる時間だけ立脚期が長くなります。

右に傾いた姿勢は、左足の立脚期が長くなり、遊脚期は必然的に短くなります。

結果、左足は遊脚期が短くなる為歩幅が狭くなります。

一方、右足は立脚期が短く遊脚期は長くなるので、歩幅が広くなります。

こうして体が右に傾くと歩行で右への横揺と歩幅の左右差が生じます。

歩行から股関節痛へ。

右への横揺れが強くなると、右足をついたときに体重の他に揺れも加わるため、股関節に加わる衝撃が強くなります。

右の歩幅が広くなると足が浮いている時間が長くなるので、その分だけ足をついたときに股関節へ加わる衝撃が増します。

この状態で長く歩いていると、右足に加わる力が強くなり、太ももの前面に着く大腿四頭筋や内側に着く内転筋などが緊張します。(図2)

図2

これらの筋肉が緊張しすると、大腿骨を反時計回りに捻り、股関節が内股気味になります。図3

図3

時間が経つと上記の筋肉がより緊張して骨盤を反時計回りに捻ると(図3)、股関節が筋肉で圧迫されて右足の付け根付近に痛みが生じます。(図4)

図4

このような股関節痛は悪い姿勢の影響で歩き方に不均衡が生じ、その結果、股関節周囲の筋肉が緊張して痛みが生じたものです。

そのため、きっかけも原因もなく突然痛み出し、病院で股関節のレントゲン撮影しても異常が見つからず、硬くなった股関節周囲の筋肉をいくらストレッチしたり揉んでも緩解と再発を繰り返すばかりでなかなか良くなりません。

股関節痛に対する当院の施術。

当院ではまず根本原因である姿勢の傾きを生む背骨のズレや、骨盤の歪みを手で矯正してまず姿勢から正しみす。

同時に患部である股関節の捻れや股関節周囲の緊張した筋肉に施術を施します。

施術後は正しい歩き方を身につけるためしっかりした患者さん教育を施します。

ふじたカイロプラクティックでは股関節痛に対して「姿勢の改善」と「股関節への施術」と「歩き方の指導」の3本柱で根本的な解決話目指します。

股関節痛でお悩みの方は一緒に解決を目指しましょう。

当院ではSNSのメッセンジャーやブログのコメント欄などで質問を受け付けております。

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動画:股関節痛に影響する姿勢。

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藤田 和広

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藤田 和広

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