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患者さん情報:
40代・女性。職業:主婦。
症状の経緯:
1ヶ月ぐらい前から背中の左側と首の左側が痛くなる。図1
最初は背中に筋肉痛のような痛みが現れ、次第に首の方まで痛くなる。図1
2週間ぐらい前から、棒で背中をグイグイ押されたように痛み。首は寝違えたように痛み、痛くて首が動かせなくなる。
背中は仰向けで寝ていると痛くて眠れない。
首はどの方向に動かしても痛むが、特に前に曲げると背中まで痛くなる。
心配になり1週間まえに整形外科を受診し、首のレントゲンを撮ってもらったが、特に異常なし。
湿布を処方され1週間貼ってみたが効果なし。
あまり背中が痛いので昨日、駅前のマッサージ店で揉んでもらったら、翌日余計に背中が痛くなった。
本日、友人の紹介で来院。
この方の日常の生活習慣を詳しく聞き取ると、寝る前に夜布団の中でスマホでゲームをやっていることが分かりました。
ゲームをやっている時の姿勢を聞くと、うつ伏せに寝転んで、肘をついて上半身を起こして、右手でスマホを操作し、左肘で体を支える格好でゲームを長時間プレイしていました。
この方の背中や首の痛みは、まさにこの姿勢が原因です。
うつ伏せで肘をついて、そのまま上体を起こすと、背中(胸椎)が反ります。
胸椎には通常「後弯」という弯曲があります。
後弯は後ろが凸面になる弯曲で、後弯が強くなると「猫背」になります。
この方の胸椎は反り返って後弯が無くなり、平らになっていました。
胸椎の後弯が無くなると背中から首や頭につく筋肉が緊張して、背中や首に強い張りや、痛みが生じます。
右手でスマホを操作した場合は主に左肘で体を支えるため、張りや痛みは背中や首の左側に生じる傾向があります。
こうして、うつ伏せでスマホを右手で弄ることで胸椎が反り、背中や首の左側の筋肉が緊張し、張りや痛みが生じました。
胸椎の後弯が無くなり平らになった方は、背中を上から押してグイグイ押すことで、より背中が反り、周りの筋肉が緊張し、張りや痛みが増します。
この場合はカイロプラクティックの特殊な手技で胸椎の弯曲を正常な状態に矯正します。
その他、ズレた首(頚椎)の関節を矯正しました。
背中周りの張っている筋肉は一切解さず、肘をついて体を支える時に緊張する、胸から肘の前面につく筋肉をほぐし、背中側と前側の筋緊張のアンバランスを整えます。
以上の処置をし、首を曲げたり反らしたりしてもらうと、痛くて動かせなかった首が問題なく動かせるようになった。
ただ、首を前に倒した時、胸椎の左側、肩甲骨中央付近に鈍い痛みが残った。
これ以上余計な処置をすると、かえって悪化するので、初日はこれにて終了。
患者さんにはストレッチや余計な体操は一切せずに、二度とうつ伏せでスマホを弄らないように厳重注意しました。
2回目の施術は初回から4日後。前回最後まで残っていた背中の鈍い痛みは、翌日にはほとんど無くなっていた。
ただ肩甲骨を寄せて背中を反らすと、なんとなく違和感がある。
施術は前回と同様の処置を行う。平らだった胸椎も後弯になりつつあるので、肘をついて背中をそらすような姿勢を長時間取らなければ問題ないと判断し、2回で終了。
この手の症状はうつ伏せでのスマホ弄り以外に、背筋を伸ばすために無理に背筋を反らす方や、肘をついて背中を反らして、パソコンの入力作業などをされている方にも多く見受けられます。
背中の後弯が強く背骨が曲がった「猫背」も問題ですが、むしろ胸椎が反り、弯曲が無くなると猫背よりも改善し辛く、症状も厄介なものが多いので、問題です。
肘をついて背中を反らした姿勢や、無理に背中を反らし、見た目だけ背筋を伸ばした姿勢を続けていると、胸椎が平らになり、後々、背中や首が張って辛い肩こりや首の痛みになるので、辞めましょう。
ふじたカイロプラクティックは2016年6月開業の整体院。
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マッサージや整骨院、病院では治りにくい腰痛や坐骨神経痛の他
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