長いお別れ/ロング・グッバイ

14の時の私はこの小説にハマり、主人公のマーロウの仕草やニヒル言い回をマネ、マーロウ気取りで憎まれ口叩いていていた。その成れの果てが今の自分だ。 レイモンド・チャンドラーの「ロング・グッバイ」は私が14の頃から時々手に取 […]

読書録:人体 失敗の進化史

 問題の本質は問題の中ではなく、歴史という文脈の中に潜んでいる事が多いように、身体の問題である腰痛や肩こりの原因も医学ではなく進化という人体の歴史の中に潜んでいる事が多い。  本書は脊椎動物の体の原型(オリジン)と言える […]

読書録:「心臓を貫かれて」

著者:マイケル・ギルモア 訳者:村上春樹 この物語は暴力と恐怖に支配された著者マ イケルギルモアの家族を綴ったノンフィクシ ョン。家族は、支配的な父フランクとヒステ リー気質の母ベッシー、そして上からフラン クJr.、ゲ […]

読書:東京のヤミ市

不思議なもので、かつて「ヤミ市」だった場所にはいくら時間が経っても拭いきれない泥臭さと胡散臭さが漂う。私は天邪鬼のせいか世の中のスマート化とクール化に逆行するように、そうした街に何故か惹かれる。

「東京の異界 渋谷円山町」

渋谷は、女たちが現実から空想の姿に変身する街だ。 女子高生は派手なアクセサリーとメイク、金髪のウィッグをつけてギャルになる。 私服から着物に着替え、喜利家鈴子は円山町の芸者になる。 東電エリート女性社員はSHIBUYA1 […]

読書「次の東京オリンピックが来てしまう前に」

音楽家であり文筆家の菊地成孔が 2度目の東京五輪に浮かれ、騒ぎ、踊らされ、そしてコケた2017年から2020年までを綴ったエッセイ集「東京オリンピックが来てしまう前に」を読んだ感想。

読書録:「荒涼天使たち」

今回紹介する本は「路上」を書いたジャックケルアックの「荒涼天使たち」。 この本は著者自身が巡った放浪の旅と、彼を取り巻くビートニク作家達が各地で繰り広げるどんちゃん騒ぎを書き綴った自伝的小説。 あらすじは、ジャックケルア […]

漫画の紹介:「いもほり」

4ヶ月ぶりの投稿。今回紹介するのは本ではなく漫画。今から25年以上前にサブカル系月刊漫画雑誌「ガロ」で連載されていた作者「友沢みみよ」のシュールな漫画「いもほり」です。このカルト漫画の魅力と25年前に「いもほり」を私に勧めてくれた「Nさん」の思い出も交えて紹介します。

進化から見る人が太る理由。

今回は前の動画で紹介した本「人体600万年史上下巻」と「進化の傷あと」から「人が太る理由」を進化論的観点から説明します。 どちらの本も「人間は太りやすい」という結論は同じですが、ただ「なぜ太るのか?」という理由は全く異な […]

最近読んだ本について。

人類の進化について書かれた本。 最近は人間の進化に関する本を中心に読んでいます。 私が主に扱う腰痛・肩こりと言った人間特有の症状を人間の体にとって歴史とも言える「進化」から読み解こうと思い、7月から進化に関する本を何冊か […]