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中高年に多い股関節痛は、これと言った原因もなく、突然痛くなる事が多く、主に以下の項目に該当する人に多く発症します。
中高年に多い股関節痛になる人の特徴。
- 今まで股関節が痛かった事がない。
- スポーツの経験が少ない。
- 運動不足気味である。
- 最近太った。
- 画像診断でも異常がない。
- 年齢は30代以降。
中高年に多い股関節痛は、病院などで検査をしても特に異常がなく、これといったキッカケも無ないのが特徴です。
このような股関節痛は、スポーツや怪我で生じる股関節痛と異なり、普段の生活に潜む、ある悪癖によって生じます。
その悪癖によって長い時間かけて股関節を痛めたので、キッカケが掴めず、よっぽど酷くならないと、画像上に異常も見つかりません!
この中高年に多い股関節痛の原因となる悪癖こそ、「姿勢の偏り」です。
股関節を壊す姿勢の偏り。
中高年の股関節痛は、姿勢の傾きが原因で歩幅の左右差が生じ、長い時間かけて股関節を痛めつけことで、中高年に達した頃に痛みを発します。
姿勢の偏りとは、図1のように姿勢が傾いた状態のことを言います。
図1は、上半身が左へ傾いています。このように姿勢が傾いている人は、下半身の重心が左側になるので、左脚は荷重がかかる「荷重側」になり、逆に右脚は、荷重がかからない「非荷重側」になります。
この下肢の荷重側と非荷重側が、結果的に歩行時に歩幅の左右差を生みます。
姿勢の隔たりと歩幅の左右差。
下肢に荷重側と非荷重側が生じることによって、歩幅が広くなる側と逆に狭くなる側が生じ、歩幅の左右差が生じます。
図1を例にすると荷重側の左足の歩幅が狭くなり、非荷重側の右足の歩幅が広くなります。
歩幅の左右差が生じると、歩幅が広い側の足は、地面と接している時間が短く、足が浮いている時間(遊脚期)が長くなります。
足が浮いている時間が長くなると、非荷重側の股関節に脚の重みと脚を蹴り出した時に生じる遠心力が加わり、遊脚期のたびに股関節が牽引されます。
この足が浮いている時 「遊脚期」に加わる牽引が、非荷重側の股関節に慢性的に加わり、長い時間をかけて徐々に痛めつけます。
股関節に加わる牽引が股関節を壊す!
関節は圧迫した状態で動かすことで関節面が密着し、関節軟骨から潤滑油が分泌されて関節の動きが滑らかになりますが、逆に牽引されると関節面が離れ、潤滑油の分泌も減るため、関節の滑りが悪くなり、関節内に摩擦が生じます。
股関節の場合は、遊脚期が長くなる非荷重側に荷重側よりも長く牽引が加わります。その牽引が10年、20年と加わることによって徐々に股関節の内で摩擦が生じて関節軟骨が次第に劣化して、ある日突然、股関節に痛みを発します。
牽引で傷んだ股関節を改善する方法。
このような股関節痛を治すには、もちろん体の歪みをとって姿勢から治すことも大切ですが、まずは牽引によって傷んだ股関節を治すことが先決です。
牽引によって傷んだ股関節は、逆に圧迫を加えながら動かす事で関節内の摩擦を抑え、動きが滑らかになります。
圧迫を加えると関節軟骨から潤滑油が分泌されて、さらに動かすことで満遍なく股関節に潤滑油が広がります。
このような中高年に多い股関節痛に効果がある体操を詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてください。→股関節に異常がないのに痛い!そんな股関節痛の対処法。
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