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中臀筋 の弛みが歩行に与える影響。
前屈みで腰や膝が曲がると、歩き姿勢が年寄りくさく見えます。
この年寄りくさい歩き姿勢は、歳をとると必ず弛んでくるある筋肉の弱化が原因です。
その筋肉とはお尻の筋肉の「中臀筋」です。
中臀筋はお尻の筋肉の奥にあり、骨盤を支えて安定させる上で重要な筋肉です。(図1参照)
図1
今回はこの中臀筋の弛むと歩き姿勢にどう影響するのか?と歩き姿勢を正し、中臀筋も鍛えられる方法を簡単に説明します。
中殿筋 は図1のように骨盤から大腿骨の出っ張りに着く筋肉で骨盤を安定させる働きがあります。中臀筋が骨盤を安定させることで、骨盤から下肢につく筋肉が十分に力が発揮され、大股で颯爽と歩くことができます。
そして中臀筋は、歩行時に生じる縦揺れや横揺れを抑え、膝や股関節への負担を抑え、さらに揺れの少ない美しい歩き姿勢ニアなります。
年寄りくさい歩き姿勢になる!
中臀筋が弛むと骨盤の関節が弛んで不安定になり、骨盤から下肢に着く筋肉が十分力を発揮できなくなります。特に歩行の推進力を生み出す人体で最大の筋肉、お尻の筋肉である「大臀筋」が力を発揮出来なくなるために歩行時に股関節を伸ばして(伸展)させて体を前に押し出す力が弱くなります。
大臀筋が力を発揮できずに体を前に押し出す力が落ちると、筋肉に頼らずに体を前に進めるために、前傾姿勢で歩くようになります。前傾姿勢で歩くと膝への負担が増えるので負荷を逃がすために膝が曲がり、さらに腰が曲がります。すると膝が曲がり腰が曲がって、小股で歩く「年寄りくさい」歩き姿勢になります。
膝関節や股関節の変形に影響する体の縦揺れと横揺れ。
歩行は足が地面についている立脚層と足が浮いている遊脚層を交互に繰り返すことで前に進む運動です。この立脚層から遊脚層に移行する時に重心の移動が生じ、同時に体の縦揺れや横揺れが生じます。
この縦揺れや横揺れは、歩行時に生じる骨盤の上下の傾き骨盤の回旋によってやを防がれ、骨盤が上下に傾くことで体の縦揺れを抑え、骨盤が回旋することで体の横揺れを抑えます。
そしてこの骨盤の傾きや、回旋を生む動力となるのが「中臀筋」です。
そのため中臀筋が弛むと骨盤の傾きや回旋が生じなくなり、結果的に縦揺れや横揺れが大きくなります。
縦揺れが大きくなると正常な歩行に比べて膝や股関節への衝撃が強くかかります。そして歩行時の横揺れが大きくなると、片足立ちになる立脚層で片足に加わる負担が増えるので、膝や股関節や足首に負荷が集中して膝や股関節を痛めたり、足首や足の甲を痛めて扁平足や外反母趾になります。
このように中臀筋が弛むと歩き姿勢が年寄りくさくなり、さらに歩行時の縦揺れや横揺れが大きくなることで膝や股関節への負担が増えて、将来的に股関節痛や膝関節痛の他、外反母趾や扁平足の原因になります。
美しい歩き姿勢を身につけ、中臀筋を鍛える方法。
中臀筋は無理に鍛えなくても弛みを防ぐことができます。その方法が正しい歩き方を身につけることです。
正しい歩き方とは、足が地面に接している立脚層を長く保つように大股で歩きます。
立脚側を長く保つように歩くには重心を踵に移した後ろ重心で歩きます。
立脚層を長く保つように後ろ重心で歩くためには中臀筋や大臀筋を使って体を使って股関節を伸展させないと歩けないので、特に鍛えなくても自然と、歩くための中臀筋が鍛えられます。
正しい歩き方に関する詳しい説明は、こちらのページで説明しています。→腰痛や膝関節痛の予防法「正しい歩き方」
ぜひ参考にしてください。
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