目次
右母趾の痛みについて。
患者さん情報: 10代後半の女性。
症状:爪先立ちや階段の下りで生じる右母趾の痛み。
右母趾痛の経緯
1年前からクラシックバレーで爪先立ちになると右足の親指の付け根が痛む。(図1)
先月から右足の親指をそらしたり、階段を降りたりしても痛むようになる。
クラシックバレーは幼少期から始めている。それまで爪先立ちになっても痛みはなかったが、一年ほど前から爪先立ちになると右足の親指の付け根、が痛むようになる。
爪先立ちにならなければ痛みがないので、テーピングなどで凌いでいたが、先月から階段を降りたり、親指を反らしたりすると痛むようになる。
痛む部位は右母趾の母趾球付近。(図1)
姿勢の観察。
後ろから姿勢を観察すると、骨盤や肩の高さが左が高くて右が低く、右へ傾いている。
前後方向から観察すると右前方に傾いた前傾姿勢。(図2)
骨盤と右の股関節が捻れ、骨盤は反時計回りに、右の股関節は内側に捻れている。(図2)
右足は膝が反り返った反張膝気味。
母趾の痛みの原因。
この方の姿勢は右前方に傾いた姿勢で、そのまま歩くと、体重や地面からの衝撃が傾いた側の下肢(この場合右足)に強く加わわる傾向があります。
この方が歩いた場合、右足のつま先、母趾球付近に負荷が集中します。
負荷に耐えるために、爪先立ちの要領で足首を内反させて爪先を固くします。
足首を内反させると、足根骨や中足骨などの足の骨が密集して足の甲が盛り上がって高くなり、爪先の強度が増します。図3
しかし爪先が固くなると、逆に衝撃や負荷を逃がすことができなくなり、この状態が長く続くと、遅かれ早かれ母趾球あたりに痛みが生じます。
さらに姿勢の影響で骨盤と股関節が捻れ、右大腿前面の筋肉が緊張しすると膝関節を反らせて反張膝になり、膝関節の緩衝作用が落ちるのです、爪先への負荷がさらに増します。
バレエのレッスンの時だけ爪先立ちになる程度であれば大して問題はないのですが、普段から右のつま先に負荷が加わる姿勢だったせいで痛みが生じました。
右母趾の痛みの改善には、足首や親指に湿布を貼ったりテーピングだけでは対処療法にすらなりません。
根本原因である姿勢の傾きと副次的に生じた骨盤や股関節の捻れや腰椎のズレ、それらの結果生じた爪先の右足関節や爪先ズレを同時に解決し、さらに歩き方や姿勢の改善のため「徹底した教育」が必要です。
右足の親指の痛みの施術
初回の施術では爪先よりも右母趾への負荷を減らすため、捻れた骨盤と右股関節とズレた腰椎を矯正しました。
施術後、爪先立ちになると多少痛むが、階段の下りや母趾を反らした時の痛みはなくなりました。
2回目:初回から1週間後、爪先立ちになると痛むがそれ以外では痛みはない。姿勢は右へやや傾き、右の股関節が内旋していましたが、骨盤の捻れは殆どありませんでした。
この時は骨盤と股関節の矯正し、内反し足の甲が高くなった足の骨を調整しました。
施術後、爪先立ちになっても痛みは消はなく、爪先立ちのまま軽く飛び跳ねても痛みがありませんでした。
しかしまた骨盤と右股関節が捻れると、すぐに姿勢が再び右に傾くので、骨盤の歪みを防ぐ体操と股関節の捻れを防ぐ体操を指導しました。
3回目:2回目から1週間後、今回は爪先立ちになっても痛みがなく、姿勢の傾きも問題ない範囲に収まっていた。
前回と同じ施術を行い、いい状態を保つために正しい歩き方を指導しました。
4回目:4回目は年末を挟んだため前回から3週間開きましたが、爪先立ちになっても、ハードにレッスンしても右母趾に痛みが出ませんでした。
これで右母趾の痛みの施術は終了。
現在もバレエを続けながら月1でメンテナンスとして来院されてます。
院長のコメント。
右親指の痛みは原因ではなく結果です。
このような普段の生活の延長で生じた症状は、怪我でもない限り全体の姿勢やバランスの破綻の結果生じたものです。
カイロプラクティックの施術で、局所の関節の問題と同時に、全体のバランスを整えて、根本的な改善を目指しましょう。
ふじたカイロプラクティックは2016年6月開業の整体院。
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