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主訴:右手首の痛み。
患者さん情報:36歳女性・主婦。
1ヶ月前から右手首を反らすと、なんとなく違和感を感じていたが、1週間前に右手を後ろについたら右手首に激痛が走った。それ以来、何もせず手首をダランとさせているだけでジンワリ痛み、瓶の蓋を開けたり手首を反らすと痛む。手を突くと、右手首の親指側(図1)に激痛が走る。
3日前に整形外科に行きレントゲンを撮ってもらったが骨に異常はなく、手首の骨の亜脱臼と診断され、超音波を当てられて湿布を処方されるが、特に改善しない。
当院のブログ記事「手首を反らした時の痛み」を読み来院。
右手首の痛みの原因
手首の関節は橈骨と尺骨と石ころのような手根骨で構成されています。図2
手根骨は骨同士が靭帯で繋ぎとめられたアーチ構造をしています。このアーチ構造のことを手根管といいます。図3
この手根管は石橋と同じで上から加わる力に対しては強いのですが、アーチが横に広がる方向に力が加わるとアーチは簡単に崩れます。(図4)
このような力は、手をつく動作のように手首を反らした状態で上から力が加わる時に生じます。
特に手をついた場所が柔らかい絨毯やマットだと、手根管が横に広がりさらに手根骨全体が沈むので余計に手根管が広がります。
手根管が広がると手根骨を繋ぎ止めている靭帯が伸ばされて関節が緩みます。
関節が緩むと手根骨の「舟状骨」(図5)が手の平側にズレてます。その状態で手首を動かすとズレた骨が周囲の軟部組織を傷つけ、痛みが生じます。
この方は手首が痛くなる3ヶ月前から毛が長くフカフカした絨毯が敷かれた新居のリビングで右手をついて、暇な時はずっとテレビを見ていました。
この方の手首の痛みは、フカフカの絨毯で長期にわたって手をついていたことが原因で生じ、その結果、次第に手根管が広がり、手根骨をつないでいる靭帯が伸ばされて関節が緩みました。
関節が緩んだ状態で掃除や洗い物などで手首を使っているうちに骨が周囲の軟部組織を傷つけ、結果的に右手首に痛みが生じました。
右手首の痛みの施術。
施術は手根管が広がることで掌側にズレた舟状骨を正常な位置に戻す手技と、手根管に対してサイドから圧迫を加え、広がった手根管のアーチを戻す施術を行いました。
予防法としてズレた舟状骨を戻すための対処法を指導しました。
最後に柔らかい絨毯やマットで手をつかないように注意しました。
初回:施術する前は、何もしなくてもジンワリ右手首に痛みがあったが、施術後は安静時の痛みはない。
手首を曲げても捻っても痛みはないが、反らすと僅かに違和感が残る。
2回目:安静時の痛みはなく、手首を反らしたり瓶の蓋を開けるなどの日常動作でも痛みがない。
以後、予防の体操を2週間は続けるように指導し施術を終了しました。
院長からのコメント
この方のように柔らかい絨毯で手をついたり、柔らかいマットの上で手をついて筋トレやストレッチ、ピラティスやヨガをやっていると、手首を反らすことで手根管が広がり、手をついたときに母指球付近に力が集中して沈むみ、簡単に舟状骨がズレてしまいます。
もし、上記のようなことをしている人で手首に痛みがある方は、ぜひ、下の動画で紹介してる体操をお試しください。
親指の痛みの原因の説明と対処法の実演
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