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汐入と逸見・天王町のお祭り
6月の梅雨時。
今年も地元横須賀の汐入と逸見で催されたお祭りと、職場からほど近い第二の地元、天王町のお祭りに行き、その模様を動画に収めました。
6月2日3日が汐入と逸見のお祭り、9日と10日が天王町のお祭りでした。
今年の動画は昨年よりもカメラ性能が向上し、さらにスタビライザーを使用しているので手ぶれなしの4K動画。クリアな画像でお楽しみください。
来年は360度動画で撮影できるように治療院を繁盛させたい。
汐入と逸見のお祭り
横須賀の汐入と逸見は、横須賀市の繁華街や中心街から少し離れ、周囲を山に囲まれた谷戸の町。
近年は不便な谷戸から平坦で便利な横浜などの都市へ引っ越す人が増え、人口流出が激しい。
山の上の方は廃屋が多く点在し、住民の高齢化も重なって一部マスコミには限界集落とまで報道された。
そんな鄙びた汐入と逸見ですが、祭りとなると自治体と住民が一体となって祭りを盛り上げている。
どちらも、プロのイベント屋が仕掛ける祭りのような洗練さはないが、文化祭のような懸命さと地元愛がどこよりも滲み出ており、横須賀市が主催する神輿パレードなどよりもよりもこちらの祭りの方が遥かに見ていて面白い。
時間の都合で神輿パレードの後半と、宮入りと神楽しか撮影できなかったのが残念だ。
天王町のお祭り。
6月第2週の土日は横浜天王町のお祭り。
前の職場が天王町の通りに面していたところにあったから、祭りになると治療院前はテキ屋と神輿で大賑わい。
普段閑古鳥の商店街の通りが、イオンのタイムセールのレジのように人がずらりと並び、前に進もうにもなかなか前に進めない。
私にとってこの祭り最大の目的は神輿でも神楽でもない。毎年必ず来る「お好み焼き屋」の親父が焼く絶品お好み焼きを食べること。
この祭りに来るようになって8年間。祭りの日のランチは、親父が焼くお好み焼きと決めている。
この親父は一枚400ー500円のお好み焼きを、1日に10万円売り上げるお好み焼き屋界のレジェンド、「テキ屋キング」と勝手に呼んでいる。
待っている間も絶妙な話術で客持ち上げたり落したりして場を盛り上げ、待っている間も客を飽きさせない。
そして手際よく焼きあがるお好み焼きは、表面がカリッとしていて中がふわっとしていて美味い。
そのお好み焼きを食うために毎年昼時になると外に出て、雨の日も構わず店に並んだ。
今年は、時間の都合で昼には行けず、夕方近くになってしまった。
お好み焼きを食うために昼を抜き、患者さんがいなくなったのを見計らって、夕方になってから天王町へ向かい、お好み焼き屋を探した。
毎年店を出している場所に行くと、今年も定位置で営業していた。
昼を過ぎていたため、客は一人しか並んでいなかった。鉄板の上を見ると2切れしかなかったので、これを逃したら食えなくなると思い、すかさず並んで注文した。
昼の掻き入れ時に精根尽き果てたのか、夜の激戦に備えて体力を温存していたのか、とにかく親父さんは愛想はいいが、余計なことは喋らず、淡々とコテでお好み焼きを切り分けながら鉄板で焼き上げ、ソースを塗り、マヨネーズをドバッとかけて、鰹節を掴むとそれを上からかけて、紅生姜をスプーンでスクイ、それを鰹節の上からかけ、フードパックで挟んでゴムバンドで留めて、袋に詰め、さっと渡してくれた。
ほんの数分でこれらのタスクを手際よくこなす。流石、プロだ。
本来ならその辺に座って食べたかったのだが、時間の都合上、多少時間が経ったものを職場で食べた。
テキ屋の食い物を祭り以外の場所で食べるのは今回が初めてだった。
なんぼプロとは言えテキ屋の食い物は祭りだから食えるのだ、ということを実感した。祭りの雰囲気の中で食べるお好み焼きに比べ、食べた時の感動は1/10ぐらいだった。
治療院が終わり夜になると再びカメラ片手に祭りに出向いた。
ちょうど祭りに協賛してくれた企業や店の前で神輿がワッショイ・ワッショイとやっている最中だった。
神輿は格闘技ジムやコンビニ、フィリピンパブやキャバクラの前でワッショイワッショイやっていた。
フィリピンパブの前では勇ましい担ぎ手たちの掛け声も、幾分鼻の下が伸びて間延びした声に聞こえた。
一通り回ると、神輿は神社へと戻っていった。
そして、祭りの締めとなるお神楽が橘樹神社境内にある神楽殿で催された。
いつも神楽は一通り観るのだが、登場人物が誰かもわからず、何をやっているのかさっぱり分からなかった。
今年はナレーション入りだったおかげで、登場人物が誰で、なんのために踊っているのか?何をやっているのかがやっとわかった。
これで少しは観る気になったが、最後まで観ることなく途中で帰路に着いた。
神楽が終わると、祭りの熱気は一気に冷めていき、自然と終息へと向かう。残りは明日にとっておこうと祭りを後にしたが、翌日は朝からザザぶりの雨模様だったので、諦めた。
これで今年のハレの場は終わり、暑さが続く日常へと戻っていく。
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