目次
ハイヒールを履く多くの女性は40代辺りを過ぎると、膝関節痛になりますが、一方、70を過ぎてハイヒールを履いても膝関節痛とは無縁の方も少数ではありますがいらっしゃいます。
この差は「正しい歩き方」と「誤った歩き方」と言った「歩き方の差」で生じます。
ハイヒールは膝関節痛の原因ではなく、きっかけに過ぎず痛める時期をを早めたに過ぎません。
なのでヒールなど履かなくとも、誤った歩き方をしていれば普通の靴でも膝を痛めます。
悪い歩き方の代名詞と言えるのが「前傾姿勢」による歩行の「前傾歩行」です。
前傾歩行になると重心が膝の前面を通るので、膝関節に体重などの負担と地面から加わる衝撃が膝に集中します。
ヒールを履けばより前傾になるため確実に膝を壊します。
⒈内股歩き
前傾歩行の人は重心が前に移動することによって大腿前面の筋肉が緊張します。この筋肉が緊張すると大腿を内側へ捻ることで「内股」になります。
内股になると歩行時の股関節や骨盤の運動が制限されます。この運動は後で詳しく説明しますが、歩行においてとても重要な運動です。
この運動が制限されることで歩幅が狭くなったり、歩行時の揺れや衝撃が大きくなったりします。
⒉歩幅が狭い
歩幅は地面に足が接地している時間に比例して大きくなります。前傾歩行だと、つま先の方に体重が乗り足が接地している時間が短くなるので必然的に後ろに重心がある人に比べて歩幅は狭くなります。
⒊歩行時の揺れや衝撃が大きい。
前傾歩行だと大腿前面の筋肉が張り、その筋肉の張りによって骨盤と股関節の間で生じる「骨盤の捻れ運動(回旋運動)」と上下の「骨盤の傾き運動」、前後方向で生じる「骨盤の屈曲伸展運動」が制限されてしまいます。
これらの運動によって歩行時に生じる縦揺れと横揺れが抑えられ、地面から加わる衝撃が吸収されます。
しかし前傾歩行になることで揺れや衝撃を抑える骨盤と股関節の運動が制限され、揺れや衝撃は大きくなります。
その他、大腿が内旋することで内股になり、歩幅が狭くなります。
前傾歩行になると上記のような歩き方になり、膝に負担が集中するのでヒールを履こうが普通の靴を履こうが結果的に膝関節を痛めます。
次に前傾歩行の人によく見られる主な膝関節痛以外の症状について説明します。
もし現在、以下の症状に該当するものがあったら前傾歩行の傾向があるのでヒールを履くのはお勧めしません。
⒈反り腰。
前傾歩行の人が背筋を伸ばして歩こうとすると、腰を無理に反らして歩くことで、反り腰になり、同時に出っ尻になります。
前傾歩行の状態でヒールを履けば、姿勢はより前傾になり、姿勢を正そうと背筋を伸ばせば、より腰が反って腰痛を悪化させます。
さらに負荷が膝に集中するので確実に膝を痛めます。
⒉外反母趾。
前傾歩行になると親指の付け根(母趾球)付近に力が常に加わります。
常に負荷が加わると、力を外側に向かって逃がそうとするため、次第に親指の骨が変形し外反母趾になります。
ヒールを履けばより外反母趾を悪化させ、確実に膝を痛めます。
⒊脹脛がいつも張る。
前傾歩行はつま先の方に力が加わり、つま先に力を入れて歩くと必然的に脹脛が張ります。
ヒールを履けばさらにつま先に力が入れて歩くことになるので脹脛の張りは増し、膝関節を痛めます。
上記のような症状がある方は、そのままヒールを履いて歩けば確実に膝を痛めます。
まずは正しい歩き方を身につけてから履くことをお勧めします。
正しい歩き方の基本は「重心を後ろに、大股で歩く」です。
大股で歩くときは、足を前に出すのではなく、後ろの足(地面と接している側の足)が地面に接している時間を長く保つようにして、後ろ側の足で体を前に押し出ようにして歩きます。
足が接している時間が長ければ長いほど、重心を後ろに保てますし、歩幅も広くなります。
重心が後ろにあれば、人体最大の筋肉である「お尻の筋肉」を使って体を前に押し出すことができます。
歩幅が広くなる事で骨盤と股関節間で回転・傾き・屈曲伸展運動が生じて、歩行時に生じる横揺縦揺れや衝撃が抑えられます。
正しい歩き方に関する詳しい説明はどうぞこちらのページをご覧ください。→正しい歩き方。
正しい歩き方さえ身につけていれば、事故や怪我で膝を壊さね限り、70過ぎてもピンヒールを履くことが出来るでしょう。
しかし前傾姿勢で歩いていれば普通の靴を履いていても50を過ぎた辺りで膝関節痛を発症させ、60を過ぎた頃には変形性膝関節症などになり、さらにヒールを履けば発症する時期が早まるしょう。
そうならないように、今からしっかり正しい歩き方を身につけて膝関節痛を防いで、ハイヒールの似合う美脚でいてください。
ふじたカイロプラクティックは2016年6月開業の整体院。
院長は臨床経験16年。延5万人以上の実績!
マッサージや整骨院、病院では治りにくい腰痛や坐骨神経痛の他
股関節痛や膝関節痛など、辛い症状でお悩みの方は下記のコメント欄かFacebookやLineでお気軽に問い合わせください。
ご予約は、お電話の他、FacebookやLineでも受け付けています。
FacebookやLineから予約いただいた場合はお得な割引もございます。
ご予約の際はぜひご利用ください。
予約についてはこちら→予約について