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夜型は早起きを諦めろ!
しかし、なぜ朝型人間と夜型人間にわかれるのか、その謎を解く手がかりを与えてくれる。研究結果によると、朝型人間と夜型人間の違いは「何をしているのか」ではなく、遺伝子によって決まるのだという。
2019.04.06 SAT WIRED「夜型」の人が努力しても、決して「朝型」になれない:研究結果記事より。
私は幼少期から、夜になると目が冴え眠れず、朝起きられない「夜型人間」。
それは今も変わらず、朝はアラームが鳴ってから、あれこれ攻防を繰り返し、まともに起きるまで1時間はかかる。
「朝」早く起きることも厄介ですが、それ以上に厄介なのが「夜」早く寝ることである。
夜型人間でも努力すれば早く起きることができるが、努力と根性で早く寝ることはできない。
夜型人間の「夜に眠れない」現象は怠惰でも根性の有無でもなく、遺伝子によって決まっているということが最近明らかになった。
つまり夜型人間は怠惰の結果ではなく生まれつきであり、朝型人間になろうと努力してもどうにもならないのだ。
寝る時間を知らせる遺伝子
2017年に3人の生物学者によって体内時計を操る24個ある遺伝子の1つ「period」が発見された。
「period 」は、あるタンパク質を夜間作ることで「眠る時間だ!」と知らせてくれ、逆に日中は活性が低下する遺伝子。
この遺伝子は体内時計を操る24個ある遺伝子の中の1つに過ぎなかったのだが、その後、研究が進み351個あることが分かり、これらの遺伝子によって寝つきの「よし」「悪し」を決定していることが分かった。
時計遺伝子が多いほど寝つきが良くなり朝型傾向になるが、逆に少ないと寝つきが悪く夜型傾向になる。
時計遺伝子は網膜と体内時計の中枢である視索上核に多く存在していて、朝型の人はこれが網膜に集中している。
網膜が光の信号を受けると視索上核は覚醒を促す。そして夜になり暗くなると視索上核は松果体に眠気を誘うホルモンのメラトニンを分泌するよう指令を出す。
この時、時計遺伝子は光量に応じて活動し、暗くなると活性化して「寝る時間」を知らせるタンパク質が作られ、視索上核が「寝ろ!」と言う指令を松果体へ送る。
すると眠気を誘うメラトニンが松果体から分泌され眠くなる。
朝になり明るくなると、網膜に光を受けて時計遺伝子の活動が不活性になるので「寝る時間」を知らせるタンパク質が作られなくなり覚醒する。
だから朝型人間は暗くなるとすぐに寝付くことができる。
一方、私のような夜眠れない夜型人間はこの遺伝子が少ないせいで暗くなっても「寝る時間」を知らせるタンパク質が作られないせいで、いつまでも目が冴えて眠れなくなるのだろう。
遺伝特性に合った働き方改革を!
朝型・夜型は遺伝子で決まっているわけだから、それを無理に朝型にするのは心身にいいこととは思えない。
夜型人間は統合失調症や鬱などの精神疾患にかかるリスクが高くなるという調査結果もあるが、これも夜型が原因なのか?それとも夜型人間の遺伝的特性を無視して朝型を押し付けたことが原因で生じた結果なのか?分かったものじゃない。
無理やり朝型を押し付けられた挙句、適応できないと精神論で断罪されれば、誰だって精神を病む確率は十分高くなるだろう。
また、遺伝的夜型にもかかわらず朝型に適応できた人の中にも、何らかの影響は出ているかもしれない。
個々の遺伝特性を考慮した働き方改革をしていただきたいものだ。
そのうち当院の営業時間も午前はやめて、夜型のスナック営業になるかもしれません。
その時はズラ被って乾き物を用意してお待ちしています。
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