腰痛と脹脛の張りの意外な関係。

目次

腰痛患者に多い脹脛の張り。

腰痛に付帯する症状で結構多いのが「脹脛の張り」。

脹脛の張りは足の腓返りや疲れだけでなく、足首を硬くすることで腰痛や膝関節痛の原因になる厄介な症状です。

足首の動きが制限させれると、歩行で生じる揺れや負荷を足関節の関節運動で逃がせなくなり、それらが腰や膝にダイレクトに加わることで、腰痛や膝関節痛が生じます。

また脹脛の張りは歩行姿勢や歩幅にも影響し、歩き方が前傾になって歩幅が小さくなるのことで「年寄り臭い歩き方」になります。

揺れや負荷が増加し腰への負担が増す。

足関節は歩行や運動による揺れや上から加わる体重、地面からの衝撃などを関節運動で逃していますが、脹脛が張って足関節が硬くなると揺れや衝撃を逃がせなくなります。

その結果、膝や腰への負担が増えて構造的に華奢な腰がダメージを被り腰痛になります。

年寄り臭い歩き方。

脹脛の張りによって足関節が硬くなることで歩行姿勢が前傾になり、さらに歩幅が狭くなって歩き方が「年寄り臭く」なります。

そもそも歩行は足を振り子のように交互に動かす振り子運動です。

振り子運動には回転の中心があり、足を振り上げ地面から離れている時(遊脚期)は腰付近が回転中心になり、逆に足が地面に着いる時(立脚期)は足首が回転中心になります。図1

図1

立脚期では回転中心の距骨の上を脛骨が円運動しますが、脹脛が張ると脛骨の円運動が制限されます。

円運動が大きければそれだけ足が地面に接している時間つまり「立脚期」が長くなります。

立脚期が長くなれば、対側の遊脚期も長くなります。

例えば右足の立脚期が長くなれば左足の遊脚期も同時に長くなり、結果的に左足の歩幅が大きくなります。

これを交互に繰り返すことで歩幅を大きく「大股」で歩けます。

しかし足関節が硬くなると、この円運動が制限されるので立脚期と対側の遊脚期が短くなり、結果的に歩幅が小さくなります。

歩幅が小さくなると効率よく歩けないので、体を前傾させて倒れる力を利用し、さらに爪先を硬くして地面を蹴るようにして跳ねるように歩くことで歩行の効率化を図ります。

こうすることで最小限の努力で前進でき、さらにつま先の一点に力を集中させて地面を蹴ることでスピードが増し、歩幅も大きくなるので、速く大股で歩けます。

しかしこのような歩き方は体の上下の揺れや衝撃も大きくなるので、長く続けていると腰や膝にダメージが蓄積されて腰の張りや腰痛が生じます。

このように脹脛の張りによって足関節の動きが制限されると、体の揺れや負担を逃がせなくなって腰や膝の負担が増します。

さらに年寄り臭い歩き方になることで腰への負担がより増し、結果的に腰痛になります。

腰痛予防の秘密兵器「ストレッチボード」

脹脛はマッサージやストレッチでほぐすのが難しい筋肉ですが「ストレッチボード」を使えば簡単に解せます。図2

図2.ストレッチボード

ストレッチボードはAmazonやハンズやドンキでも売ってますし、しかも下手な整体やマッサージ行くよりずっと安価で効果は絶大。

やり方も簡単で傾斜がついた板に乗って背筋を伸ばして立ち、1分以上維持するだけ。

それを暇な時に1分から数分、数回に分けて繰り返します。

地味で達成感もありませんが、それだけで腰痛を緩和するだけでなく予防にもなるので、腰痛でお困りの方は是非、ストレッチボードをお試しください。

脹脛を伸ばして腰痛と「年寄り歩行」を防ぎましょう。

私は決してメーカーの回し者ではありませし、このブログもメーカーのステマではありません。


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