年が開けたのはもう過去のこと、正月気分もすっかり抜け、新年といっても全く真新しさはなく、普段の生活は今まで通り惰性でこなし、モチベーションは低空飛行。
このままだと去年と同じ、売り上げも赤字続きで低空飛行こら墜落。新年早々、治療院が潰れてしまう。
このままではまずい!とは思うがこれといってやるべきことも思いつかない。
暇な時間、何かしようと悶々としている間に時間が経ち、あっという間に3日経ってしまった。
やらなきゃならないことは山ほどあるが、何から手をつけていいか、どう手をつけたらいいものか分からない。
危機的状況でも何もせずに死んで行く人の多くは、こんな具合に目の前のことが他人事に思え、手が出せず、あれこれ考えているうちにデッドエンドを迎えるんだろう。
何もする気が起きないときは何をしても頭に入ってこないから、起承転結も山場もない映画を見ることにしている。
アメリカのパンク作家チャールズ・ブコウスキーが若かりし頃の放浪の日々を描いた伝記的映画「酔いどれ詩人になる前に」をTSUTAYAで借りて観た。
ブコウスキーは自分が中学2年の夏に夢中になって読み、センテンスをノートに書き写して暗唱してたほど読み込んだ。
おかげで人から理解されず、人様から鼻摘まみになる男をつまり「クズ野郎」を「カッコイイ」と思い込む、手の施しようのない中二病になった。
この映画の放浪は、ケルアックの「路上」のように、若さと希望と冒険にあふれた放浪とは異なり、まるで吹き溜まりを漂う綿ぼこりのような、何の救いもなければオチもない放浪を扱った映画。
あらすじは作者ブコウスキーをモデルにした主人公「ヘンリーチナスキー」が作家を目指しながらも全く芽がでず、配送係、仕分け係、ドッグフード工場の作業員などの半端仕事で食いつなぎ、揉め事を起こして仕事をクビになったり、自分から仕事を放り出したり、女に捨てられたりしながら、どん底の生活の中で正気を保つために呑んだくれ、詩や短編を書き続ける。というもの。
結局映画では作家になってハッピーエンドというわけではなく、行き場を失い呆然とストリップショーを眺めるシーンで終わる。
これがそのシーン。いきなりエンディングを見せたらネタバレじゃないか!と思うかもしれないが、オチも山場もないからどっから見ても全く影響ない。
このシーンでヘンリーチナスキー演じるマット・ディロンがブツクサ言っているセリフはブコウスキー「Roll the dice(賽は投げられた)」という詩。
この詩が安っぽい理想と夢を綴るような下らないものではなく、傷口から滲んだ血で綴られた詩のように、本当の痛みと生きた言葉が綴られた詩です。以下がその詩です。
もし何かにトライするなら徹底的にやれ
でなきゃ やるな恋人や妻を
失うかもしれない
親せきや定職や
正気すらも
3、4日メシにありつけないこともある
公園のベンチで凍え
留置場にブチ込まれることもまた 冷笑され
徒労や孤独も味わうだろう
だが孤独は贈り物だ
ほかは忍耐力のテストだ
いかに本気かが試される
それらを越え
拒絶や確率の低さを
ものともせず
やり遂げた時の
すばらしさは格別だ
もし何かにトライするなら
徹底的にやれ
最高の気分に浸れる
世界は自分と神々だけになり
夜は火と燃える
最後に笑うために
障害を突き破れ
それだけが価値のある戦いだ
安っぽい夢やポジティブ、キラキラワードの羅列ではなく、本物の痛みがこの中にあります。
新年早々、暇でウンザリしかけていた私も、彼の詩と他人の不幸を綴った映画を見て元気付けられました。
やっぱり落ち込んだ時は自分より不幸な人を見ると元気づけられます。
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