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出産後の腰痛は骨盤の歪みが原因
赤ちゃんを出産した後は至福の瞬間ですが、その後、ひどい恥骨やお尻が痛くなる腰痛に悩まされる人は結構多くいらっしゃいます。
このような出産後の腰痛は、妊婦さんが妊娠中や出産時、または出産後で以下のような状態にある人に多く見られます。
- 母乳ではなく人工乳が多い。
- 出産前、赤ちゃんが早く骨盤に降りてしまい、長い間ベッドで寝ている時間が長かった。
- 出産後、切迫早産や難産などの妊娠出産時のトラブルで長い間寝たきり状態だった。
このような状態が続くと妊婦さんの骨盤は徐々に歪みます。この骨盤の歪みが原因で出産後の腰痛になります。
上記のような状態が続くとどうして骨盤が歪んで出産後の腰痛になるのかを詳しく説明します。
人工乳で赤ちゃんを育てると腰痛になりやすいわけ。
出産に備えて妊婦さんの卵巣からは子宮頸部を拡張したり、骨盤同士をつなぐ恥骨結合を緩めたりして、赤ちゃんの頭が産道を通りやすくするリラキシンというホルモンが分泌されます。これにより、恥骨をつなぐ軟骨や靭帯が緩み骨盤が開きます。
出産が済むとこのホルモンは徐々に減少し、骨盤も次第に締まり安定するのですが、このホルモンの分泌がなかなか減らないと骨盤が歪んで出産後の腰痛になります。
骨盤の歪みをもたらすリラキシン。
このリラキシンは赤ちゃんがおっぱいを吸う刺激によって分泌が抑えられる効果があるといいます。
そのため、かなり早い段階で母乳哺育をすぐにやめ、人工乳に切り替た人は、リラキシンがいつまでも分泌され、骨盤が歪んだままになるため、妊娠前よりも腰痛を悪化ささてしまう傾向があります。
この母乳哺育とリラキシンの分泌との科学的関連性については実際まだ不明とされていますが、14年の施術経験の中を振り返ると、母乳哺育を早い段階で止めている妊婦さんほど、産後にひどい腰痛を患う傾向が多くみられます。
出産前後の長期にわたる寝たきり生活で腰痛に。
切迫早産や難産などの妊娠・出産時のトラブルや病気などによって、長い間、寝たきりの状態が続くと骨盤のつなぎ目である仙腸関節や腰の骨である腰椎に慢性的な圧力が加わり、仙腸関節のつなぎ目である靭帯が緩んで骨盤が歪んでしまいます。
このような場合は、普通に歩くことで自然と骨盤が安定し歪みが修正されるのですが、ずっと寝たきりだった人は、何かと余計な筋トレやストレッチをやってより悪化させてしまいます。
筋トレやストレッチで腰痛が悪化!
妊娠・出産時に寝たきりだった人が「運動不足解消」に「なまった体のコンディショニング」にとせっせと筋トレやストレッチをやって逆に骨盤の歪みを助長させ、より腰痛を悪化させるのを、「うんざり」するほど見てまいりました。
そもそも、寝たきり生活で骨盤を支えるインナーマッスルが緩みきって、骨盤も歪んだ状態で筋力を鍛えても、骨盤を歪んだ状態で固定してしまいます。さらに、ストレッチをやればより骨盤の靭帯が緩むだけです。
どちらもより骨盤がさらに不安定になって腰痛がより悪化するだけです。
産後の歪んだ骨盤を治すには?
出産後、母体は本人が自覚している以上に弱っています。もちろん、インナーマッスルも弱化している傾向があるので、そんな時に高い負荷をかけた筋トレなどをやれば骨盤だけでなく体に大きな負担をかけることになるので、やめましょう。
この場合、まずはウォーキングから始めてください。歩くときは大股で歩きましょう。大股で歩くといっても、兵士の行進のように前足を大きく開く大股ではありません。
歩くときは、重心をやや踵側に移し、後ろ足が長い時間地面と設置するようにして歩きます。後ろ足が長く接地した状態を維持することで、必然的に歩幅が広くなり、大股になります。
それ以外は、施術歴が長く、症例などをしっかり乗せている信頼できるカイロプラクティックオフィスで施術を受けましょう。もちろん「ふじたカイロプラクティック」でも施術を行っています!
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