深く曲げたり胡座で痛む股関節。

股関節痛の原因。

足を抱えて体に近づけるようにして股関節を深く曲げると図1の股の付け根(鼠径部)が痛む。

図1

胡座をかこうと足を広げると、股の付け根が痛む。

このような股関節を曲げたり広げることで生じる股関節痛は、太ももやお尻、内股の筋肉が張ることが原因で生じます。

図2

曲げた時に生じる股関節痛。

太ももの筋肉「大腿四頭筋」やお尻の筋肉の「小臀筋」や「中殿筋」、内股につく「大内転筋」などの筋肉が緊張している状態で股関節を曲げると、緊張したこれらの筋肉に股関節が圧迫され、股の付け根に痛みが生じます。

胡座をかいた時に生じる股関節痛。

内股につく内転筋が緊張すると、胡座をかいた時に股が開かずに膝が浮いてしまいます。

無理に股を開こうとすると、股の付け根の内側が吊って痛みが生じます。

このように、股関節を曲げたり、股を開いた時に生じる股関節痛は、大腿の前面につく太ももやお尻、内股の筋肉が強く緊張することが原因で生じます。

それではこれらの筋肉をストレッチやマッサージで緊張を解せば股関節痛が治るかと言うと、残念ながらその場限りで治りませんし、下手をすると余計に悪化します。

これらの筋肉の張りは原因ではなく現象なので、原因を解決しない限りいくらマッサージで揉んでも、ストレッチで伸ばしても解れません。

これらの筋肉が張る大元の原因こそ「前傾姿勢」です。

股関節痛の原因:前傾姿勢について。

正しい姿勢の重心は図3Bのように重心線が頭のてっぺんから、耳のやや前方をまっすぐ下り、そのまま股関節のやや後方を通り、土踏まずの中央のやや踵よりを貫きます。

図3※エンタープライズ「脊椎のリハビリテーション上巻」より抜粋。

正しい姿勢の重心線は(図4)、股関節と骨盤の関節である仙腸関節と同じ位置に並びます。

重心線と股関節と仙腸関節が重なることで、上から加わる体重や負荷を股関節と骨盤などの強固な骨で支えることが出来ます。

図4※医学書院「観察による歩行分析」より抜粋。

つまり正しい姿勢は強固な骨で体を支えているので、筋肉への負担を抑えることが出来ます。

一方、前傾姿勢は図3Aのように体が重心線よりも前に移動しているので、体重などの負荷は股関節や仙腸関節などの骨ではなく、お尻や股関節の前側に着く小臀筋や中殿筋、大腿四頭筋や内転筋などに加わるため、これらの筋肉が緊張します。

図3※エンタープライズ「脊椎のリハビリテーション上巻」より抜粋。

つまり、前傾姿勢になることで負荷を支える構造が骨から筋肉になり、筋肉への負担が増加し、股関節の前側に着く小臀筋や中殿筋、大腿前面の大腿四頭筋や内転筋が緊張して、結果的に股関節痛になります。

さらに前傾姿勢は股関節痛だけでなく腰痛や膝関節痛、さらに首や肩の痛みなど、様々な症状を引き起こします。

この前傾姿勢を示す兆候は以下の通りです。

前傾姿勢の主な兆候。

  1. 外反母趾である。
  2. 正面から見た時、どちらかの足、または両方の足が内側に捻れて内股気味になっている。
  3. 正面から見た時、体がどちらかに傾いている。
  4. 横から見ると腰が反った「反り腰」になっている。

1.外反母趾

前傾姿勢の方はつま先に体重がかかり、力を外に逃がすために足の骨が変形し、外反母趾になります。

2.どちらかの足が内側に捻れて内股気味になっている。

前傾姿勢になると大腿前面の筋肉に負荷がかかり筋肉が緊張します。大腿前面の筋肉は外に捻る筋肉よりも内側に捻る力の方が強いので、これらの筋肉が緊張すると足を内側に捻り内股になります。

3.正面から見た時、体がどちらかに傾いている。

前傾姿勢の方は、利き手側に傾く傾向があります。例えば右利きの場合は右に傾いた前傾姿勢になる傾向があります。

4.横から見ると腰が反った反り腰になっている。

前傾姿勢の方が背筋を伸ばそうとすると骨盤を起こして背筋を伸ばす代わりに、腰を反らして背筋を伸ばすので反り腰になります。

上記の内容に合致する方は十中八九、前傾姿勢と言えます。今は何も症状がなくても、年とともに腰や股関節や膝が痛くなるでしょう。

前傾姿勢の直す正しい立ち姿勢と歩き方。

前傾姿勢になるのを防ぐには、思いついた時だけ実行する運動や安直な体操やストレッチではダメです。正しい立ち姿勢や歩き方を意識して、身につける以外にありません。

正しい立ち姿勢。

前傾姿勢の方が立つと、体重がつま先側に乗っていると思います。その状態で立ち、背筋を伸ばしても前傾姿勢は治りません。

前に移動した重心を後ろに移し、体重がつま先ではなく土踏まずの中心に加わるように立ちます。

その状態で背筋を伸ばすと、重心線と股関節と仙腸関節が重なるため骨で体を支える事ができ、大腿前面の筋肉への負担が軽減されます。

前傾姿勢の人が重心を後ろに移すと最初は、少し仰け反るような格好になり違和感を感じるかもしれませんが、慣れてしまえば筋肉への負担が少ないので、楽になるでしょう。

詳しい内容はこちらの記事で説明しておりますので、ぜひご覧ください。→歳とってから膝に来る!間違った立ち姿勢

正しい歩き方。

正しい歩き方のコツは、歩行時に足と地面との接触時間を長く保ち、大股で歩く事です。

歩行の周期には足が地面についている時間(立脚期)と足が浮いている時間(遊脚期)があります。

この足が地面についている立脚期の時間を長く保つように歩くと、必然的に遊脚期が長くなり、結果的に大股に歩けます。

立脚期を長く保つ為には重心を後ろに保ち、足で地面を蹴る代わりにお尻の筋肉で体を前に押し出すようにして歩きます。

すると立脚期が長くなり大股で歩けます。

詳しい方法はこちらの記事で説明していますのでご覧下さい→腰痛や膝関節痛の予防法「正しい歩き方」

前傾姿勢は股関節痛に限らず、膝関節痛や腰痛、さらに肩こりなどにも影響するので、正しい姿勢と歩行を身につけて前傾姿勢を直しましょう。

しかし、長年の不良姿勢で骨盤に捻れや歪みがあったり、腰の骨(腰椎)の関節がズレて動きが悪くなったりすると、努力だけで前傾姿勢は直りません。

そのときは、関節矯正のプロの「ふじたカイロプラクティック」で骨盤の歪みや背骨のズレを矯正しましょう。

歪みを取りつつ,
当院で正しい立ち姿勢や歩き方を身につけましょう。

ふじたカイロプラクティックは2016年6月開業の整体院。

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