過去の捻挫が原因で膝関節痛⁈

目次

足首の捻挫から膝関節痛になる!

これといったきっかけも無いのに、ある日突然、膝関節が痛くなる事があると思います。

実は、このような膝関節痛の殆どは、膝関節の問題ではなく、膝関節を挟む股関節や足首(足関節)の問題で生じます。

中でも、結構多いのが足関節の捻挫が遠因となって生じる膝関節痛です!

捻挫が遠因となっている場合、きっかけや原因が掴みづらいので「使いすぎ」や「年のせい」にされてしまいます。

このページでは、足関節の捻挫が膝関節与える影響を詳しく解説します!

過去に捻挫を繰り返した方で、現在、きっかけが分からない膝関節痛でお悩みの方は、よく読んで原因とそのメカニズムを理解しましょう。

膝への負担は足首次第。

足関節の上に位置している膝関節は、とても強靭な構造をしていますが、関節運動は足関節や大腿骨に比べ制限されています。

膝関節の運動は、屈曲(膝を曲げる)と伸展(膝を伸ばす)と僅かな内外旋(膝を捻る)運動しかできません。

一方、足関節は、良く動くので地面の形状に合わせて足を接地させ、下肢を安定させる事ができます。

また、地面から加わる衝撃や上体から加わる負荷を関節の動きによって効率良く逃がす事ができます。

このように、足関節の動きは下肢を安定させ、衝撃や負荷を分散させる働きがあり、足関節のおかげで膝関節への負担は大きく軽減されます。

しかし、足関節を捻挫などで痛めると、捻挫によって不安定になった足関節を安定させるために周囲の筋肉が緊張し、関節の動き悪くなります。

この緊張は、捻挫が治ってからも続くことが多く、そのせいで足関節の動きが常に悪くなり、地面からの衝撃と上から加わる負荷が膝関節に集中します。

そのまま長い時間をかけて膝の半月板を痛めて膝関節痛が生じます。

軽い捻挫でもまず固定する。

多くの人はちょっと捻挫したぐらいでは固定もせずに放置していることでしょう。

たしかに少々の捻挫なら放置しても痛みは消えますが、実は関節の可動域を犠牲にして痛みが消えただけかもしれません。

痛みが消えても筋肉の緊張が残っていると足関節の動きを悪くし、時間をかけて半月板を痛めて膝関節痛が生じます。

たかが捻挫から膝関節痛に発展しないように、捻挫をしたらまず、固定しましょう。

捻挫は処置をおろそかにすると、後でしっぺ返しを食らう事になりますよ。

動画版:過去の捻挫が原因で生じる膝関節痛。


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