コンビニ1件ない横須賀の田戸台という鄙びた場所に、かつて帝国海軍の歴代の司令長官が寝泊まりしたり、作戦会議で使用した「田戸台分庁舎(旧横須賀鎮守府司令長官官舎)」という建物がある。
そこは防衛庁の管理下にある建物で、普段は民間人が入ることが許されないが、花見の期間だけ一般に開放されている。
今年は4月4日から4月9日の間だけ一般に開放され、ちょうど暖かくなりだした昨日の5日に行って来た。
ここは歴史的にも由緒があり、また隠れた桜の名所として知られている。
横須賀地方総監部のホームページでも紹介されてはいるが、飲み食いができないせいか、多くは飲み食いができる桜の名所に流れるから、ここには知った人以外ほとんど来ない。
とは言え、土日は結構混む。
庭園内を警備及び案内してくれるのは現職の自衛官。表門ではカチカチの自衛官がお出迎え、中に入るといかにも偉そうな自衛官が出迎えてくれる。
施設は亜鉛葺切妻屋根の和風館とチューダーアーチやトンガリ屋根の洋館の接続住宅。庭園は、日本を象徴する桜の他、サルスベリ、モミジ、ビワなどが景観や四季折々の植物が楽しめるように計算されて植えられた日本庭園。
書斎や食堂などは洋風で寝起きする官舎は畳となっている。主な机やテーブルや花瓶など、家具や調度品の類やこれらの配置は戦前戦中の時のまま、保存されている。
歴代居住者には東伏見宮依仁親王や米内光政など見覚えのある名前が連ねている。
そして、書斎には山本五十六直筆の手紙や東郷平八郎が書いた書など貴重な資料が展示されている。
そこらの桜の名所は桜が勝手に咲いているだけだが、ここの庭園はお偉いさんを持て成すことを目的に作られただけあって、プロの手によって手入れが行き、最も桜が綺麗に咲く期間を見越して一般に公開される。
そして今日は満開の一歩前で、ところどころ蕾が見える。今週末あたりが満開に加えに、ちょうど散りだす頃、一番見ごろというわけだ。
庭で眺める桜も見事だが、書斎やリビングの窓越しに見える桜も味があっていい。
当時の長官もこの窓から桜を眺めたに違いない。特に終戦を迎える頃の海軍中将「塚原二四三」や「戸塚道太郎」はどんな思いで庭を眺めていたのだろうか・・・。
実はこの田戸台分庁舎は私が子供の頃に過ごした祖父母の家から近く、当時は今ほど警備が厳重ではなかったのでよく私にとっては庭も同然だった。それこそ散々忍び込んでは悪さをして、警備のおっさんに追っかけられた。
分庁舎の隣近所の庭から、建物の周りを囲う土手を伝って簡単に侵入できた。当時は、しょっちゅう庭に侵入して犬を離し、そこら中に小便やウンコさせたり、池のカエルをとったり、勝手に基地を作ったり、基地を作るために勝手に木を切っていた。
その度に鬼軍曹みたいな自衛官に追っかけ回され、土手を駆け下りて真下にある駄菓子屋に逃げ込んだ。
カエルがいた池は今は埋められ砂利が敷かれている。
そして見晴台から見えた海も埋め立ての影響で遠のき、代わりに暮石のような建物が増えた。
見晴台から猿島や横須賀市街を眺めていると、風が強くなりそのうち肌寒くなってきたから、分庁舎を後にした。
建物を出ると自衛官が笑顔で送り出してくれた。
ここから出る時はいつも鬼の形相をした自衛官においっかけられ、背後に怒声浴びながら逃げていたので、自衛官を見ると反射的に逃げようとする習性が蘇り、ついつい早足でイソイソと建物を後にした。
来年もここで桜を眺めに寄ろうと思う。
田戸台分庁舎に関する情報はこちらから→http://www.mod.go.jp/msdf/yokosuka/tadodai/
庭園と洋館の様子を動画で紹介。
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