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親指の腱鞘炎の原因
妊婦や出産後または更年期の女性やPC作業などに従事されている方に多い「親指の腱鞘炎」またの名を「ドケルバン病」。親指を反らしたり広げたり、図1の様に親指を他の指で握り、そのまま小指側に手首を曲げると親指の付け根付近に痛みが生じます。
腱鞘炎は親指を動かす筋肉の腱「短母指伸筋腱」や「長母指外転筋腱」図2と腱が通る「腱鞘」に炎症が生じ親指の付け根付近が痛みを発しますが、炎症を起こした腱や腱鞘は結果であって原因ではありません。
図2
実は、親指の痛みや腱鞘炎が発症するずっと以前に親指の土台となる手首の関節に緩みが生じ、この関節の緩みこそ親指の痛みや腱鞘炎の原因です。
親指の腱鞘炎は手首の緩みが原因。
手首の関節が緩んだ状態とは「遠位橈尺関節」図3を構成する橈骨と尺骨の間隔が広がった状態のことを言います。
その場合、手首を動かすとパキパキなったり、手首を反らすと鈍い痛みが生じるます。この様な兆候がある場合は手首の関節が緩んでいる可能性が高く近い将来、手首の痛みや親指の痛みになるでしょう。
そしてこの橈骨と尺骨の間隔が広がると、遠位橈尺関節と接している手根関節が緩みます。
手首の緩みによって手根関節が緩む。
手根関節は図4の様に手根骨という石ころの様な骨が石垣の様に連結し、石橋の様なアーチ構造をしています。図5
遠位橈尺関節が緩むことによって手根関節のアーチも広がり、手根骨同士の連結も緩くなり関節が不安定になります。図5
この状態で親指を酷使するとアーチを形成する舟状骨と親指の土台となる大菱形骨という骨が手のひら側にズレます。(図6)
図6
これらの骨付近を通っているのが、親指を反らしたり広げたりする筋肉の腱「短母指伸筋腱」や「長母指外転筋腱」です。(図7)
図7
舟状骨と大菱形骨が手のひら側にズレた状態でPC作業の様に親指を酷使したり、や書字の様に親指に筆圧などが加わると、ズレた大菱形骨とその付近を通る長母指外転筋腱や短母指伸筋腱の間で摩擦が生じ、結果、炎症が生じて腱鞘炎になります。図7
また、妊娠・出産後の方や更年期の方は関節が緩むリラキシンというホルモンの影響で関節そのものが緩くなっている場合があり、特によく動く手首は最も緩みやすくなります。
手首の関節が緩んだ状態で家事や子供の抱っこなどで手首に負担がかかると関節が緩み、親指を普通に動しているだけで舟状骨や大菱形骨がズレ、結果的に腱鞘炎になります。
親指の痛みはこう防ぐ!
親指の痛みや腱鞘炎は痛みが生じている親指の炎症を抑えることも必要ですが、原因である緩んで不安定になった遠位橈尺関節をしっかり安定させる必要があります。
炎症が生じているとき。
親指に痛みがあり、それ以外に熱感や腫れなどがある場合は「炎症」が生じている可能性があります、その場合は、まず炎症を抑えるために以下の3つのことをやりましょう。
- 氷水による「冷却」。
- ストレッチや体操をせずに「安静」。
- 動かさない様に包帯やテーピングなどで「固定」。
以上です。
冷やすときは「冷えピタ」や「湿布」ではなく限り無く0度に近い氷水で冷やしてください。
炎症が生じているときは体操やストレッチをやると、傷口が開いている状態で運動するのと同じなので絶対にやらないでください。
そして動かさない様に血流を止めない範囲で圧迫し固定してください。
炎症がない場合。
親指の痛みや腱鞘炎には原因である「緩んで不安定になった手首の関節」を安定させるための体操が効果的です。この体操は拳を握ることで遠位橈尺関節を安定させ、さらに上から圧力と加えることで連結が緩くなった手根関節を安定させる効果があります。
一人で出来、しかも道具もいらない。さらに簡単な体操ですので是非お試しください。
詳しいやり方はこちらで紹介しております。→手首の痛みに効く!簡単な体操の紹介!
親指の痛みや親指の腱鞘炎でお悩みの方は是非お試しください!
動画で説明:親指の腱鞘炎の原因と予防法。
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