症例:歩くと右の鼠径部が痛む股関節痛。

目次

患者さん情報と症状。

性別:女性

年齢:50代。

職業:会社員・一般事務。

症状:「右の股関節痛」

歩行時に右踵を突いたり、曲げたりすると右股関節の付け根(鼠径部)が痛む。

右股関節痛について。

3日前の夜から右鼠径部付近に違和感があり、昨日の朝、ベッドから起きて右足を突いたら、鼠径部に痛みが走った。

朝起きた時が最も痛く、歩いているうちにだんだん楽になるが、痛みが残る。

最初の一歩を踏み出し、踵が地面に着いた瞬間や、しゃがんだり膝を抱えて股関節を曲げたりすると右の股関節への付け根が痛む。図1

図1

右股関節痛に関連する傷病歴:

昨年の8月にギックリ腰になり、右のお尻に激痛が走る。

翌日、近所の整骨院で電気をかけてもらったら余計痛くなり、右臀部から右の鼠径部まで痛くなる。

その後、湿布とコルセットで腰をかばいながら過ごし、2週間ほどで強い痛みや腰が抜けるような感覚は無くなったが、右の腰からお尻が常時鈍く痛む。

また、このギックリ腰を以降、ぎっくり腰が頻発するようになり、2ヶ月に1回の割合で生じるようになった。

右股関節痛の検査:

姿勢は、骨盤のライン・肩甲骨下縁と肩のラインが右に傾いた「く」の字の姿勢で、また腰が曲がり前傾姿勢になっている。

さらに骨盤と右の股関節は反時計回りに捻れていた。図2

図2

触診及び筋力や動作のチェック。

仰向けの状態で股関節を曲げると、曲げ切る手前で右鼠径部に痛みを訴える。それ以外の動作で痛みはない。

右鼠径部周囲(図1)を触ると大腿直筋の付着部周辺が硬くなっており、強く触れると痛みを訴える。

右股関節痛の原因:

この方の右股関節痛は上半身が右に傾いた前傾姿勢が原因です。

この姿勢で歩くことで歩行時の右への横揺れが大きくなり、揺れが大きくなることで右股関節に加わる負荷が増えます。

さらに歩行時にバランスが悪くなるため、安定性を保つために前傾姿勢になります。

右の股関節への負担が増し、そして前傾姿勢になると右大腿前面の筋肉(大腿四頭筋)への負担が増すので、筋肉が緊張して硬くなり、大腿四頭筋が股関節や骨盤を引っ張り、図2のように反時計回りに捻れます。

股関節や骨盤が捻れた状態で歩く続けることによって、右大腿前面の筋肉が緊張して硬くなり、付着部である右の鼠径部付近に張りや痛みが生じます。

このように、この方の右股関節痛は右に傾いた前傾姿勢が原因なので、単に右股関節や骨盤の捻れを取るだけではダメで、姿勢や歩き方まで指導して日頃から予防に努めないとなかなか改善しません。

施術と指導内容。

初回:施術は右の股関節痛を引き起こしている右股関節と骨盤の捻れカイロプラクティックの矯正で取り、同時にギックリ腰を繰り返してきたせいでズレて動きが悪くなった腰椎を矯正して動きをつけました。

初回の施術で右鼠径部の痛み半減し、慢性的に重だるかった腰が楽になった。

2回目:初回の1週間後に来院。

右に傾いていた体が正中に近づき、右鼠径部の痛みは、歩いても痛みがなく、股関節を曲げきった時だけ痛む。

右の鼠径部を触ると大腿直筋の腱が硬く張り、この腱が股関節を曲げた時に圧迫され、痛みを発しています。

この硬く張った腱を緩めるためにマッサージやストレッチをすると余計悪化するので、大腿直筋とは真逆の働きをする拮抗筋のお尻の筋肉「中殿筋」 や「大臀筋」の筋力を鍛えるように指導した。

同時に股関節痛に効果がある「対処法」と姿勢を改善するための「正しい歩き方」を指導した。

3回目:2回目から1週間後に来院。

股関節を曲げても右鼠径部の痛みはない。姿勢の傾きも前傾姿勢も当初に比べると格段に改善された。この日は骨盤の歪みや腰椎のズレを中心に施術を行い。以降は週1から2週間に1回のペースに変えた。

4回目:3回目の施術から2週間後。

股関節の痛みがなく、生活への支障がない。施術によって大きく変わった点は、関係ないと思い黙っていたが、半年前からずっと生理が無かった。その生理が先週から復活した。

カイロの施術で骨盤の捻れや歪みを取ると、捻れや歪みによって圧迫されていた骨盤内臓器が解放され、正常に機能するようになり、止まって痛生理が復活したり生理痛が楽になったりすることはよくあります。

この方のギックリ腰と生理が止まった時期がほぼ同じ時期で、当院でこ施術により骨盤の歪みが解消され、子宮や卵巣などの骨盤内臓器が正常に機能したことで生理が復活したのだと思います。

もうこの方はほとんど問題がないので、後は自分で防ぐ方法とや症状がぶり返す危険な兆候指導して、施術は1ヶ月に1回のメンテナンスに移行した。

5回:1ヶ月後、1ヶ月経つと姿勢がだいぶ右に傾くものの、右の鼠径部の痛みや腰痛はない。

コメント

この方の股関節痛のように、姿勢が原因で生じる股関節痛は、なんの処置をしなくても痛みが和らぎますが、それは治ったのではなく、痛みが出ない歩き方を自然と習得したにすぎません。

そのため、数ヶ月か数年するとまた痛みが生じ、今度は前より痛みが強く、治りも悪くなります。

最悪は股関節が変形して変形性股関節症へと発展します。関節の変形はカイロでは治せませんので、カイロではこれ以上の変形を抑え、生活に支障が出る痛みを抑えるように施術するしかありません。

股関節痛はこじらすと厄介な症状です。

自然治癒に任せず、早めに当院で股関節痛を改善し、同時に姿勢や歩き方を改めましょう。

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