腰痛・肩こりの原因は筋肉にはない?!神経学的アプローチから考えるカイロプラクティックの効果

目次

記事の概要

この記事では、腰痛や肩こりの真の原因を神経学的観点から探求し、カイロプラクティックがどのようにこれらの問題に対処するかを解説します。筋肉の過緊張は中枢神経系の指令と固有感覚の誤りにより生じることを明らかにし、根本的な解決策を提案します。

腰痛・肩こりの原因:筋肉の凝りや張りのメカニズム

腰痛や肩こりは、多くの人が悩む症状です。これらの痛みの原因は、筋肉の過緊張によるものと考えられがちですが、実際は筋肉の緊張は筋肉が決めているのではなく、中枢神経系からの指令によって調節されています。中枢神経系では筋肉に指令を出すために様々な感覚情報が統合処理されていますが、その中で筋肉の緊張を決めるうえで特に重要な感覚情報が筋肉や腱の伸び縮みや関節の位置を検知する固有感覚である。

この記事では固有感覚が中枢神経系でどのように処理されて筋肉の緊張に影響するのかを説明する。

凝りや張りの原因は筋肉にはない?

そもそも筋肉の緊張は、これら固有感覚からの情報を基に中枢神経系が統合処理を行い、その結果、筋肉は中枢の指令に従って緊張または弛緩します。

つまり入力となる固有感覚が正常に機能しない場合や中枢での処理の仕方に問題があれば、当然、出力である筋緊張にも影響する。その緊張が腰や肩に生じれば、腰痛や肩こりになる。

この固有感覚は筋肉や腱の伸び縮みや関節の位置を検知し、身体の各部位の位置や動きを検出する働きがあり、この情報は主に小脳の虫部に送られる。小脳では受け取った固有感覚情報を運動の調整と精度を向上させるために処理します。小脳で処理された制御情報は主に脊髄と運動の実行を司る運動野に送られ、一部、運動の計画や調整を司る補足運動野や運動前野などにも送られる。そして制御情報は運動をより正確で協調されたものにブラッシュアップするために小脳と大脳間を行きし、最終的に運動野、脊髄を介して筋肉へと送られる。このように筋肉の緊張は主に固有感覚の情報を基に制御されている。つまり筋肉自体に問題がなくても、誤った固有感覚情報が筋緊張を誤らせる。

筋肉の緊張と関節のズレの関係

背骨や四肢の関節がズレると関節の可動域が制限され、本来の関節の可動範囲とは異なった固有感覚が小脳などに伝えられる。このような誤った固有感覚を基に小脳が処理すれば、運動の協調が失われて運動は劣悪になる。結果的に筋肉の不必要な緊張が生じる。

例えるなら、虚偽の報告する一部のスタッフと嘘を鵜呑みにする無能な経営者によって誤った経営判断をしたせいで、末端の社員が混乱している状態と似ている。この場合、混乱している社員の研修を強化し、注意喚起を徹底させても意味がないように、神経系の従業員でしかない筋肉をいくらもんだり伸ばしたりしても意味がない。

カイロプラクティックの矯正が誤った固有感覚を正す。

カイロプラクティックの施術は関節がズレた事で生じる誤った固有感覚情報を正常にすることを目的としている。その結果、正しい固有感覚情報を基に中枢が筋肉の緊張を適切に制御し、運動や歩行、姿勢が無理なく円滑に行えるようになる。特に背骨のズレは、僅かなズレでも、姿勢や歩行によって全身にズレの影響を波及させるので、様々な痛みや不調の原因になる。

例えば体を右に倒す運動で腰椎がズレていると、腰椎の可動範囲が制限される。その腰椎を中枢は「動かない」ものと判断して、目的の運動を達成するように筋肉に働きかける。すると腰を右に倒すために腰回りの筋肉への負担が増え、腰全体が緊張し、体を右に倒せる範囲が制限される。その緊張は歩行によって全身に波及し、体の筋肉はガチガチ、関節はズレて動きが悪くなり、姿勢は悪くなる。後はその負のスパイラルを繰り返し、結果的に腰痛や肩こりになる。

カイロプラクティックの矯正により腰椎が正しい位置に戻り、その結果、正常な可動範囲が回復し、中枢に適切な情報が伝えられるようになることで、筋肉の緊張が解消されるだろう。

根本原因を解決するカイロプラクティック

カイロプラクティックは、関節がズレによる誤った固有感覚を矯正し、正しい情報を中枢神経に伝えることで、筋肉の緊張を解消し、腰痛や肩こりを改善している。これは単なる対症療法ではなく、根本的な原因にアプローチする方法です。誤った感覚情報がもたらす影響を理解し、正しい情報を中枢に伝えることで、健全な体の動きを取り戻しましょう。

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