スマホ首が増えている背景
スマートフォンやタブレットの普及により、人は一日の中で長時間小さな画面を凝視して過ごすことで、頭を前に突き出して背中と首を曲げた不良姿勢「スマホ首」が増え、前に突き出した頭を支えるために肩首の筋肉に異常な張りや痛みや慢性的な偏頭痛を訴える人が激増。
さらに最近では「ふらつき」や「めまい」といった症状を訴えている人も増えてきました。

一般にめまいには、内耳の前庭器官の障害によるもの、脳血管障害など中枢性のもの、そして首や姿勢に関連して起こるものが存在しますが、スマホ首の場合は、主に頭を動かしたときに生じる一過性のふらつきや不安定感が生じる「頸性めまい」です。
このタイプのめまいは、身体が空間の中で「自分の頭の位置がどの状態にあり、どう動いているのか」を正確につかめなくなったときに生じる感覚であり、姿勢や首の状態と密接に関係しています。

図1:スマホ首と頸性めまいの関係
頭の位置はどのように保たれているのか?
頭の位置は、視覚・前庭感覚・首や後頭部の筋肉の伸び縮みを検知する筋紡錘からの感覚情報を脳が統合して決めている。視覚と前庭感覚は頭の位置と傾きを捉え、筋紡錘は筋肉がどうやって支えているかを伝えています。
会社で例えるなら、会社の経営は外の情報の視覚(外部コンサル)と内部の情報である平衡感覚(内部監査)と現場で動く筋肉(社員)の筋紡錘からの情報を基に、社長(脳)が経営を安定させるのに必要な売り上げ(参照枠)を設定して社員に指示する。社員達は実際の経営状態と社長が設定した売上(参照枠)との差が無くなるポイント(平衡点)を目指して必死に働いて経営を安定させます。

図2
視覚・平衡感覚・筋紡錘これらが正常に機能し情報が正確であれば、脳は参照枠を正しく設定でき、頭の位置は安定する。
ただ会社の経営と違い、社長の目的は会社を成長させることではなく、単に安定させることである。それは会社が傾いていても、傾きながらも倒産せず存続できていればその状態で維持されます。つまりスマホの首のような悪い姿勢でも悪いなりに頭を支えられていれば、その姿勢のままです。
怠慢経営のスマホ首株式会社
スマホ首を会社に例えるなら、自分の報酬と退職金にしか興味がない無能なサラリーマン社長が経営するダメな会社です。 会社が傾いて(スマホ首)いようが社長は、自分の立場も報酬も維持されているから立て直そうとしない。

図3
社員(筋肉)が緊張を強いられ疲弊していても関係なく現状と乖離した売り上げを設定する。社員は必死に働き、筋紡錘を通じて惨状を報告するが自分の地位(安定)を守ることに腐心する。こうして社員はどんどん疲弊していく。 乖離する社長の目標と現場の惨状。

図4
過酷な労働環境が社員のメンタルを壊すように、筋肉が慢性的な緊張状態にあると筋肉の感知器である「筋紡錘」がまともに機能せず、誤った情報を脳に送るようになります。
誤った報告と怠慢経営のつけ
焦った外部コンサルと内部監査は会社が傾いていることを報告するが、現場社員からの報告とは食い違うことで情報間で齟齬が生じる。それでも頭が支えられているわけだから社長は気にしない。

図5
そんな状態でも大きな動きがなければ平静を装うこともできるが、頭を急に動かしたり、振り向いたりと、現状から大きく変化する動きがあった時になって初めて、感覚情報から伝わる現状(AC)と売り上げ目標(RC)との差が乖離している事実に気づく。
慌てて社長は頭が動くたびにその都度、現状と売り上げ目標との大きな差を埋めるために参照枠を再設定することに追われ、せっかく設定しても現場社員は混乱して制御不能。

図6
その間も経営は定まらず、動かすたび大混乱。その混乱が「めまい」となって現れます。

図7
「スマホ首株式会社」の経営再建:構造改革と情報の正常化
スマホ首によるめまいは、悪い姿勢のせいで疲弊した現場社員から送られてくる誤った報告を真に受けた社長が、誤情報を基に売り上げ目標を設定した事で、さらに現場が疲弊するという悪循環の結果生じた混乱です。
カイロプラクターはこのような傾いて混乱している会社を立て直すことを専門にしている再建請負人です。

図8
「スマホ首によるめまい」に対してカイロプラクティックは以下のステップで改善を目指します。
- 正しい経営(正しい頭の位置)の土台となる頚椎の歪みを矯正し、頚椎に可動域をつけることで頭を背骨で支えられる状況を作る。
- 首の筋肉への負担が減ることで、社員(首の筋肉)の労働環境を改善。
- 筋肉の緊張が緩和されることで筋紡錘の機能も正常に戻り、筋肉の緊張度合いを正確に感知することができる。
- 筋紡錘と視覚・平衡感覚の感覚情報と脳とのコミュニケーションが的確かつ円滑になることで社長の意思決定が素早くなり、効率的で安定した正しい売り上げ目標(参照枠:RC)の設定が迅速になる。
- 感覚情報が矛盾なく統合されることで、急な動きに対しても経営(姿勢)は揺らぐことがなくなり、「めまい」という混乱は終息へと向かいます。
- 安定した経営(正しい頭の位置)の維持と持続可能な事業(正しい姿勢)の確立を支援します。

図9
目指すのは正しい姿勢と快適な身体。
カイロプラクティックは、「スマホ首によるめまい」に対してリストラ(手術)や小手先の対処法(投薬)などの副作用が強い介入は行いません。代わりに、今ある社内リソース(患者自身の身体)を再編・有効活用することで、組織が自ら不調を直し、快適に動き続ける力を取り戻せるよう努めています。

図10


