水曜日は底冷えする雨模様から一転、半袖でも過ごせそうな暖かい青天になりました。
午前中に役所の届け出を済ませて、午後から逗子から葉山に抜けて森戸海岸へ行きました。
そのままプリンで有名な「マーロウ」まで歩こうかと思いましたが、日没も近く、せっかく海に沈む夕陽が見れるので、森戸海岸で陽が沈むまで眺めてました。
夕陽が沈むまでの20分ほどの間、海に面した公園のベンチに腰掛け、ジリジリ沈みゆく夕陽を眺めてました。
海から吹く風は寒くもなく、すすきの穂をなでる程度の強さで心地よく、空気も澄んでいたおかげで見事な夕焼けが拝めた。
夕陽を眺めていると、うろ覚えだが、ランボーの詩の一節を思い出す。
「見つけた、なにが?永遠が、海に交わる太陽が」
確か、小林秀雄訳「地獄の季節」の一節はこんなだった気がするが、いまいち自信がない。
アルチュール・ランボーが見つけた太陽は夕陽だったのか?朝日だったのか?どちらでもいい。ランボーが見た太陽もこんなんだったのか?
それとも気が触れたニーチェが見た夕陽か?
夕陽は確実に海に沈み、日が沈むにつれ夕陽をバックライトに富士山の輪郭がはっきりしてくる。
夕陽が沈み夜の闇が町を覆うまでの僅かな時間、夜が昼を徐々に侵食し、夕陽の名残りが町をコバルトブルーに染る。この時間が一番好きな時間だ。
子供の頃は、コバルトブルーから夜の闇に染まっていく様子いつまでもベランダから眺めていた。
日が沈むのを見届けると、コバルトブルーに染まった葉山の古い町並みをマーローウ目指して歩いた。
御用邸を抜け、再び逗子鎌倉方面に向けてしばらく歩くと、やっとマーロウについた。
この時には、すっかり夜になっていた。二階のカフェに上がろうとしたら階段にチェーンが巻かれていた。そしてチェーンにぶら下がっている札を見ると「水曜日は定休日」と書かれていた。
肝心のプリンはお預け。
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